アカバナ科、Onagraceae、マツヨイグサ(待宵草)属、南米から北米南部原産の多年草、
学名:Oenothera rosea、
和名:アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)、
英名:Rose Evening Primrose、西名:Cruz de malta Oenothera、葡名:Onagra rosa、
2007年3月、2010年4月22日、ポルトガル・アレンテージョ地方で、2015年4月27日、コスタ・アズール地方で撮影、
アカバナユウゲショウ Oenothera rosera の花。和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色をもつことからとされるが、実際には昼間でも開花を見られる。
草丈は15~20センチほど。花の直径はほんの1センチほど。
岩陰にひっそりと咲く。
ポルトガルではあまり多くは見かけない。アレンテージョの沿道脇に自生するアカバナユウゲショウ Oenothera rosea でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、夕刻に色づいた花が開くことから。別名のアカバナユウゲショウとは、オシロイバナの別名が既にユウゲショウとして定着していたので、本種にアカバナの接頭語をつけて区別したもの。シロバナユウゲショウも同様の理由から。属名は、oinos(=酒)とther(=野獣)の合成語で根にワインのような香りがあり、野獣が好むと言われたことからという。種小名は「バラ色の」の意。
ユウゲショウは、アカバナ科の多年草である。履歴の項にも述べたが、本来は観賞用として導入されたが、今日では、あちこちの道路沿い等に野生化状態で普通に見られる南米原産の帰化植物である。草丈は20~40㎝程度で、6~9月頃、茎頂に径1㎝前後の淡紅紫色~紅紫色~白色の花を見せる。夕方に開花し、翌日には萎んでしまう一日花である。 我が国へは、明治期に観賞用として輸入されたというが、今日では、特に関東以西ではほぼ野生化し典型的な帰化植物と化している。 (GKZ植物事典より)