サトイモ科、Araceae、アリサルム属、ポルトガル、地中海沿岸地域原産、
学名:Arisarum simorrhinum、
和名:アリサルム・シモリヌム、別名:コビトハンゲ(小人半夏)、
英名:Friar’s Cowl(修道士の頭巾)、
葡名:Barranco de Teneguime、Candis、Candeias、Candelária、Capuz-de-frade、Capuchinho-de-frade、
2009年3月8日、12月、2011年2月7日、2014年11月24日、2015年1月12日、12月12日、2016年1月15日、19日、2月16日、12月18日、2018年1月29日、2021年1月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2014年12月24日、アルガルヴェ地方で撮影、
花(仏炎苞)の高さは5センチほど。地面から2~3cmの茎を出し、その上に褐色の花(仏炎苞)をつける。
葉の長さは8cmほど、光沢のある厚手の鮮やかな緑。12月半ば、葉を出し花が咲き始め、3月ごろまで見かける。仏炎苞に包まれるようにして棒状の肉穂花序を出す。
繁殖力が強く、あたり一面に自生している。早春(ポルトガルでは12月下旬頃から春を感じる)に枯れ草の間から鮮やかな緑の葉を出す。花の後、葉だけが残るが夏には太陽に焼かれ葉も枯れてしまう。
道端や荒地などに群生しているのをみる。アリサルム・シモリヌム Arisarum simorrhinum でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、同属の Arisarum vulgare に対してディオコレデスが用いた名から。種小名は「鼻のように出っ張った」の意。
アリサルム・シモリヌムは、サトイモ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で粘土質土壌地帯の岩の割れ目や窪地等に見られる野草である。草丈は5㎝前後程度である。葉は、厚味のある革質で、表面には光沢を持った心形である。12~3月頃、短い花茎を立ち上げ、その上部に長さ5㎝程度の仏炎苞をつける。仏炎苞の下部はほぼ白色で、上部は濃褐色となり、表面に数本の条紋が走る。筒状の仏炎苞は、概して下部で湾曲を見せ、それに伴い、内部からでる肉穂花序も曲がりを見せる。難し花序は、概して黄白色であるが、成長と共に、仏炎苞と同色となる。 (GKZ植物事典より)