セリ科、Apiaceae、ウイキョウ属、地中海沿岸地域原産の多年草、
学名:Ferula communis、
和名:オオウイキョウ(巨茴香)、
英名:Giant Fennel、仏名:Ferule commune、葡名:Canafrecha、Canavoura、Féula-vulgar、
2010年5月、2015年5月7日、2018年5月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2011年6月10日、2018年6月20日、ベイラ地方で、2018年5月4日、コスタ・アズール地方で撮影、
フェルラ・コムニス Ferula communis の花。水はけの良い石灰質の土壌を好み、茎は直径3~7cmと太く中実で、高さ2~3mにまで育つ。葉は3回羽状複葉で、葉身は糸のように細かく裂けている。
大きな散形花序をなし、初夏に明るい黄色の小さな両性花を咲かせる。夏以降、茎は直立したまま枯れるが、軽くて丈夫なため杖などに利用される。
根元から採れる樹脂が伝統薬として使われるほか、花蕾と茎を食材(boubal)として利用する。
ヒドロキシクマリン誘導体を生合成する点が特徴的であり、fessoukh の主成分もこれらの誘導体である。利用法は、オリーブ油と混ぜて白癬や水虫、リウマチ結節など様々な皮膚病に対する塗り薬としたり、飲み薬として虫下しや痛み止めなどに用いたりする。ギリシャ神話では、プロメテウスが人々に火を与えるためヘーパイストスの炉から火を盗み、オオウイキョウの茎の髄を火口(ほくち)として下界に持ち帰ったとされる。またディオニューソスの持つ豊穣の杖テュルソスは、オオウイキョウの茎から作られている。(Wikipediaより)
フェルラ・コムニス Ferula communis でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、大型のウイキョウの意から。属名はフェンネンルのラテン語名から。種小名は「普通の」の意。
オオウイキョウは、セリ科の多年草である。本種は、原産地の項に記したで、概して石灰質な土壌に自生する。茎は、中空で、草丈は2~3m程度となる。葉は3回羽状複葉で、糸状に細裂する。3~5月頃、茎頂に大型の複散形花序を出し、黄花の両性花を多数つける。本種は、夏場には立ち枯れてしまう。茎が中空で、軽いために、原産地では、我が国で火起こしに用いた「火吹き竹」のように用いたり、杖として用いたりもしたという。大量に摂取すると出血性中毒に至る。人間ばかりでは無く、家畜にも同様である。 ( GKZ植物事典より)