ナデシコ科、Caryophyllaceae、マンテマ(シレン)属、地中海沿岸地域、南西ポルトガル原産、
学名:Silene littorea、
葡名:Alfinete-das-areias、Colleja-de-mar、
2010年4月、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
シレネ・リットレア Silene littorea の花。ビーチやビーチに近い砂地に自生。
この時季には足の踏み場がなくなるくらいの群生。沿道をピンク色に染める。種小名の Littorea は海岸という意味。
茎や子房には粘性があり、海風により飛ばされた砂が付着している。
草丈は30cmほど。花の直径は1cmほど。シレネ・リットレア Silene littorea でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ神話の酒神バッカスの養父であるシレネスの名に因んでいる。種小名は「海浜性の」の意。
シレネ・リットレアはナデシコ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地域の砂浜等に自生の見られる野草である。草丈は20~30㎝程度となる。葉は長楕円状で、縁部は全縁、先端部はほぼ鈍頭で、基部では茎を抱き、茎に対生する。3~5月頃、茎上部並びに枝先に総状花序を出し、径1㎝程度で桃紫色の花をつける。萼筒は膨らみを見せ、花被片は5個で、各裂片は2深裂する。花後には長さ7~10㎜程度で卵形の蒴果をつける。 (GKZ植物事典より)