ナデシコ科、Caryophyllaceae、マンテマ属、ヨーロッパ原産の越年草、
学名:Silene gallica、和名:シロバナマンテマ、
英名:Common Catchfly、Small-flowered Catchfly、Windmill Pink、
2010年4月、5月、2014年4月17日、25日、2018 年 5 月 15 日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年1月24日、2016年2月8日、20日、25日、6月9日、コスタ・アズール地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影
シレネ・ガルリカ Silene gallica の花。花色には少しの濃淡がある。地味な花だがところどころに群生している。山道の日当たりの良い場所にも咲いている。
全体に開出毛と腺毛が密に生え、茎は下部から分枝しやや横にはって、上部は直立し高さは 50 cm くらいになる。
葉は楕円形で、下部のものは先端の幅が広いへら形となり全縁で柄がなく対生し、長さは 2-4 cm 幅は 0.5-1 cm となる。花期は春から夏で、茎の先端に直径 1cm の白色から淡紅色の 5 弁花を一方向に向けて着いた短い穂を出す。
日本では江戸時代に観賞用に持ちこまれ後に逸出し野生化、本州中部以南の河川敷、市街地、海岸などに見られる外来種となっている。マンテマの語源については、牧野富太郎博士説と深津正氏説とがある。その1、牧野説は『多分Agrostemma(アグロステンマ;ムギセンノウ)という属名の転訛したものではないかと想像する』と記述している。その2、深津説は、イギリス、ノルウエー、スペインから北アフリカの大西洋側に分布する“ハマベマンテマ(ナデシコ科マンテマ属、学名シレネ マリティマ Silene maritima、英名sea Campion)と間違えて、日本に持ち込んだオランダ人が自分達になじみのある“シレネ マリティマ”と伝え、省略と転訛したと記述している。その後、マンテマに定着した。シレネ・ガルリカ Silene gallica でした。
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