ツユクサ科、Commelinaceae、ムラサキツユクサ(トラデスカンティア)属、南アメリカ原産の多年草、
学名:Tradescantia fluminensis、
和名:トキワツユクサ(常盤露草)、別名:ノハカタカラクサ(野博多唐草)、
英名:Wandering jew、葡名:Trapoeraba,erva-de-santa-luzia、Marianinha,alho-de-santa-luzia、Trapoeraba-rósea、
2010年5月、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2014年9月25日、2016年9月25日、バイラーダ地方で撮影、
三角形の小さな白い花を咲かせる。 雄蕊は6本あり、毛が生えている。葉は卵形で、対生(向かい合って生える)。草丈は50cmほど。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
やや湿っている日陰や水辺に生え、群落を形成する。和名のトキワツユクサは葉が常緑のため、常盤の名がある。
属名のトラデスカンティア(Tradescantia)は、17世紀、イギリス、チャールズ1世の庭師(Tradescant さん)の名前にちなむ。種小名のFluminensisはリオ・デ・ジャネイロという意味である。
日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、帰化植物として野生化しており、外来生物法により要注意外来生物に指定されている。北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアにも定着している。
トラデスカンティア・フルミネンシス Tradescantia fluminensis でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、野生化したハカタカラクサの意から。属名は、イギリスの植物採集家J.トラデスカントの名に因んでいる。種小名は「(ブラジル)リオ・デ・ジャネイロの」の意。
ノハカタカラクサは、ツユクサ科の常緑多年草である。概して暖地の林下等の日陰に見られる事が多い。全草無毛で草丈は1m以上にも及ぶ。茎は斜上することが多い。茎は地に接すると節から不定根を出す。葉は長楕円状卵形で、縁は波状、先端は鋭頭。茎の基部には葉鞘があり茎を抱く。葉鞘には白色毛がある。6~8月頃、葉腋に1~3個の白色で3弁花をつける。本種は、園芸品種のシロフハカタカラクサが野生化すると緑化することが多いことから栽培品が逸出したものと推測されている。我が国へは昭和初期に観賞用として導入されている。/現在は外来生物法により「要注意外来生物」として指定されている。本来南米原産であるが、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア等に帰化状態にある。 トラデスカンティア・フルミネンシス ( GKZ植物事典より)