風と僕の歩調

釣りが好きで、台所に立つ事が好きで、音楽が好きで、毎日の暮らしの中で感じたことを僕の言葉で綴ります

ほんのおつまみですが「椎茸の軸とニンニク炒め」

2013年10月19日 | 男の料理
先週持ち帰った椎茸の軸部分を細く切って自家製干し椎茸にしました。
なぜ軸なんぞ、そんなに大切にするのか。

それは、「原木椎茸」だからなのです。

普通スーパーで売られているそれは、
おがくずなど培地で育てる「菌床栽培」椎茸で、農薬、ホルモン剤、栄養剤などを使って2週間近くですくすく育つのだとか。
大量生産がきいて生産効率が良く安価なのですが、椎茸の味のわからない消費者に支持されて今や主流となっているそう。

対する原木椎茸は、
コナラ、ミズナラ、クヌギなどの原木を使い収穫まで1年も掛るのだそうです。
また、心臓病や脳卒中を防ぐ成分エリタデニンの活性も菌床栽培と比べて数倍も豊富なのだとか。

で、ここまでは、栽培者の受け売りで書き記したのですが、

あのですね、この原木椎茸様、味も香りも違いました。
今まで味の分からない消費者だったのです。



こんな感じで頂いていた味も香りも違う高貴な椎茸さんの軸を捨てるにはもったいないと相成ったわけです。

本日、水で戻しましてオリーブオイルでニンニクと一緒に炒めたのがこちらの作品、白ワインに合いそうです。



もう、戻している時点で良い香りが部屋中立ち込めまして、流石、原木様でした。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変わりゆく秩父の名峰『武甲山』

2013年10月19日 | 散歩道
一週間前の日曜日のお話です。
久しぶりに家族で秩父の名峰「武甲山」へ行ってきました。
まるで登山したみたいだけど、正確に言うと「武甲山」の麓を歩き、「巨峰」と「椎茸」を喰らいお腹を満たしてきた訳です。

ところが、西武秩父線の横瀬駅を降り立ち、久しぶりの「武甲山」を仰ぎ見て心を痛めてしまいました。

山頂を削り取られている山、「武甲山」ってご存知ですか?
近代以降に石灰岩の採取が始まり、当初の標高1336mが32m低くなった珍しい山です。

ネットから拾ってきた昔の雄姿。



そして現在の姿。



ネットから拾ってきた、山頂の痛ましい採掘痕。




見上げてごらん・・・
むこうの山を・・・
傷だらけの山を・・・
毎日毎日・・・削り取られている 悲しい山を・・・

人間のエゴイズム・・・
大いなる自然があっての人間・・・
怒りたいのだろう武甲山・・・

篠島さんの生ギター演奏を思い出しました。

埼玉県川口市で塾を営む篠島実さん、30年間毎年秩父へ足を運び、
武甲山の移り変わりを記録し続けている方です。

日本の高度成長を支えた石灰石が豊富に埋蔵されていたために開発という憂き目を見ている武甲山。

ここまで姿を変えてしまった武甲山を元にもどすことは不可能なこと。
せめてこれ以上の開発をやめてもらいたい。
そんな願いをこめて、昔の美しい姿の武甲山と現在の武甲山の現状を知ってもらいたくて、
と、現在も篠島さんは活動されています。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする