82歳からの旅

私の記録

生活が便利になって、失った物と心

2013年10月29日 19時58分01秒 | 随筆
             10月29日火曜日    
  科学や文明がめざましく進歩して、生活が便利になり増した。そのために多くの良い物や・心使いなどが失われてしまいました。

 若い頃勤め帰りに町で遊んで、遅く帰りました家の者は皆寝ていました。静かに食事をしてから、風呂に入りました。

 すると膝が悪くて寝ていた母が、風呂が「冷めてぬるいやろう。」と言いますので「冷めてない良いので良いよ。」と私が言っても母は「悪い足を引きづりながら、風呂の湯を」暖めてくれました。
 
 現在はどうでしょう。「風呂の中の「スイッチを入れると」すぐに冷めた湯は沸きます。此のスイッチによって、入浴している人への、思いやりの心は必要がなくなりました。

 核家族になって若い夫婦の家庭は、大変気楽な生活が出来て良くなりました。然し反面老人の生活の知恵、を排除したり失ったりしました。

 と言えばこれだけですが、これは日本社会にとって莫大な損失と思います。一家庭の問題ではなく・・・
あらゆる面で現れて来ています。

 子育ての分野で然り・地域社会でよその子に注意をしない・悪いことをしていても、見て見ぬふりをする。こんな事は戦前(昭和30年代頃まで)にはなかった事です。老人をまず家庭から、排除したのです。地域社会に出てまで、しなくなったのだす。

 家族を核家族に、分解してしまったのです。諸々の状況の中で、年寄りが消極的になったのは自然の成りゆきです。

              未完  






   
コメント (3)
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