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貿易実務検定:移転価格税制と二重課税

2006-10-25 23:44:06 | 貿易実務検定
貿易実務検定:移転価格税制と二重課税

学生:最近、
    新聞で移転価格税制という言葉が
    良く出でてきます。

先生:そうですね。
    今日も国税庁の発表を引用する形で
    出てましたね。

学生:B級、準A級のオフィシャルテキストにも
    移転価格という用語が
    紹介されていたので気になったのですが・・・

先生:良く勉強してますね。
    テキストでは、
    輸出マーケティング戦略のPRICE戦略
    という項目にありますね。

学生:先生、新聞を読んでも、テキストを読んでも
    よく分からないんですが・・・

先生:そうですか。
    例えばね、

    日本の本社が、通常は60億円で売る原料を
    海外の子会社へ50億円で売ったような場合で
    すね。

    海外子会社に10億円の利益を移したとみなして、
    その10億円に追加の税金を課けることですね。

学生:そういうことなんですか。

    その通常の価格(60億円)を
    Arm's Length Pricing(独立企業間価格)
    というのですね。

    その50億円とか60億円について、
    あとで揉めないようにする方法はないのですか?

先生:それは、新聞にもテキストにも載ってますね。

    海外子会社との取引価格について、
    予め税務当局の了承を取っておけばよいのです。

    事前確認とか、事前承認とか書いてませんか?
    APA(Advance Pricing Agreement)ですね。

学生:それと、これに関して、何が二重課税なのか
    分からないのですか・・・

先生:先程の例で
    日本の本社がその10億円に課税されますよね。

    海外の子会社も10億円安く買ったということは
    10億円儲かったことになって、その分、
    現地で税金が課せられているのです。

    同じ10億円に日本と海外で税金が二重に
    課せられるので二重課税と言っているのでしょうね。

学生:何となく、わかったような気持ちになってきました。
    これだけ新聞に載っていると、試験に出ますよね。
    頑張って勉強しよう。





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