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外資誘致と法人税率

2007-03-07 20:23:46 | 貿易実務検定
学生と先生の会話です。
お楽しみ下さい。

学生:先週ころから、
    中国の企業所得税率が一律25%になり、

    その結果、
    税率が上がるとか下がるとか
    新聞に載っているのですが、

   一体どっちなのですか?

先生:難しいことを聞きますね。

    中国のことですからね、良く知らないんですが、
    税率の仕組みは単純じゃないと思います。

    現在、
    企業所得税率は、原則、一律33%だけれど、

    一部の特殊地域の外資系企業には
    24%または15%の優遇税率が適用され、

    利益の少ない国内企業には27%または18%の
    優遇税率がそれぞれ適用されているそうです。

学生:なるほど。

    原則だけで考えれば、
    33%から25%に下がるわけですね。

    だけど、経済特区などの外国企業は
    15%から25%に上がるということですか?

先生:そのようですね。
    でも、ハイテク企業などは、15%の優遇措置は
    残るようですよ。

    ところで、企業所得税って何ですか?

学生:企業の所得に課せられる税金だから、
    日本の法人税みたいなもんじゃないですか。

先生:そうですね。

    じゃ、法人税が15%から25%に上がると
    日本から進出している企業にとって
    どのような影響がありますか?

学生:税金が安いと思って進出した企業は
    「がっかり」でしょうね。

    でも、25%って、まだ安いんじゃないですか?
    日本は40%くらいでしょう。

先生:そうですね。
  
    例えば、
    マレーシアが28%、タイが30%ですから、
    上手な設定ですね。

    外資企業にとっては依然として魅力がありますね。

学生:そうか。
    通関士の勉強してると「関税」しか頭にないのですが、

    外国企業を誘致するには法人税率を下げれば良いのか?
   
先生:その視点で、
    これから新聞などを見てくださいね。

    ドイツ、フランス、インドネシア、日本など
    いろんな国で、検討されていますよ。

学生:でも、法人税を下げた分を、
    消費税の値上げとかして欲しくないな・・・





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