通学路の途中まで…
夜中に降り出した雨は
ちょうど上がっていたけど…
雨風が吹き込むオープンガレージ
愛車は雨水に濡れちまってたから
オープンには出来なくて…
それでも
てっきりジョグは走れないと思ってたのに
ひょっとしたら走れるかもと…
初孫くんを送って戻って来てから
雨雲レーダーを入念に確認
小雨には当たりそうだけど
それを思い切れば走れそうな…
そう思って準備をしてると
俄に雨が大きくなり…
こんな雨なのにどういうつもり?
そんなカミさんの言葉に
もうすぐ止むはずだからとそう答えながら
ストレッチを続けた
今日はこの子をお供にして…
一旦雨はあがったものの
ちょうど家を出たときは
小雨のような霧雨のような…
もし雨が大きくなれば
すぐに引き返せばいいさ
無理なんかせずに…
初めてウインドブレーカーを着用したけど
そこまで寒くなくてもしかすると失敗?
そう思いながら
いつものギコチナいフォームで走り出した
走り始めは
坐骨神経痛もまだ痛み止めが十分効かなくて
ストライドも狭いまま…
1キロ地点あたりの
いつも通勤者たちで混み合う交差点
いつもなら無駄にスピードを出して
調子が狂っちゃうんだけど
今日はなぜか混んでなかったのでゆっくり…
1キロ半過ぎで
傘をさした爆乳の彼女とすれ違い
揺れる爆乳を見やり…
2キロ手前のちっちゃな美容室まで来ると
お客さんのいないお店の中で
キュートな彼女は鏡に向かって
自分の髪にハサミを入れていた
鏡を通して
ポンコツジジイの走る姿見えただろうか?
もし視野の中に入ってたなら
嬉しいんだがなぁ
2キロを過ぎると
ウィンドブレーカーが暑く感じ始めてきて
汗も本格的になって来たけど…
時あたかも雨足もやや大きくなってきて
白いウィンドブレーカーは
汗で濡れたのか雨で濡れたのか
わからない感じに…
大雨にはならなかったものの
降ったり止んだりの10キロジョグ
最後の2〜3キロは
段々と雨足も大きくなって来たので
早く切り上げようと
思いのほかスピードが出てしまって…
まぁ最後2〜3キロでスピードが出せるのは
それだけ余裕を持って走ってたってことか?
まぁ
もう頑張らないで
走ることにしたからなぁ
今日11/22は
何やらいい夫婦の日らしいけど…
いつから誰がそんなことを言い出したのか?
仲のいい夫婦にとっては
何かと記念にしたいと思うのかもしれないが
そうじゃない夫婦にとっては
耳にしたくもない記念日?だと…
我が家がまさにそうか?
この11/22については
実は忘れたくても忘れられないことが…
以前付き合ってたアラサーの彼女が
僕と別れた何年か後に僕の知らない誰かと
あえてこの日に入籍をしたと聞いて…
当時はまだかなりの未練があって
彼女を忘れるのに
苦しくてしょうがなかった頃
そんな話を聞いて
打ちのめされた思いが…
すでに新しい人生を歩み始めた彼女に対して
僕の方はまだまだアヤマチを引き摺りながら
暗い日々を送ってたわけで…
自分自身が本当に情けないと…
さすがに今はもう
そんな暗い想いはなくなってしまったけど…
傷跡として残ってるのは間違いなく…
ちょうどいま
躍進中の某野党の代表と似たようなことを
していたのだろうと思うけど…
彼はすでに心の整理がついたのだろうか?
好意を寄せた人と別れるのは
誰にとっても辛いはず…
もっとも
僕の方は有名人でも何でもないから
世間にバレることもなく
カミさんから詰られることもなかったけど…
そんな別れた彼女
今は幸せに暮らしてるだろうか?
今となっては
彼女の幸せを願うだけだ
勝手すぎるけど…
僕とのアヤマチが単なる黒歴史じゃなくて
彼女の生きる力になってくれているのなら
ありがたいのだが…
そんなムシのいい話はないか?
自分が好き勝手にアヤマチを犯しておいて…
だけど当時は本当に彼女のことが好きで
もがき苦しんでいたことだけは事実
そんなことを言ったところで
みっともない言い訳でしかないし
常識人の多い世間からは袋叩きにあうような
非常識な行為なんだろうなぁ
当たり前だけど…
自分の行為に
責任を持たなければならないのは
わかってても…
わかってると言いながらも
実際に痛い目に合わないと
わからないんだろうか?
はたまた
タチの悪い老いぼれジジイは
痛い目にあってもわからないんだろうか?
だけど…
浮気を一度もしたことのない夫婦なんて
世間に一体どれくらいいるんだろう?
僕はカミさんが浮気をしたことが
あるのかないのか知らない
あらためて聞くこともないし
聞いたところで何が真偽なのかは
おそらくわからないだろうと…
いつだったかずいぶんと前のこと
何かの拍子で浮気をしたことがあるかと
カミさんに尋ねられたとき…
浮気なんてしたことないよと答えたところ
そんなことあるわけないでしょ!と
間髪入れず言い返されたことがあったけど…
すでにカミさんには僕の不埒なオコナイ
お見通しだったのかもしれない
まぁいずれにしても
僕たち夫婦が
いい夫婦じゃないことだけは確か…
それだけが確かなこと…