道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

すぐに調子に乗っちまって…

2020-08-20 22:17:00 | 日記

おつかれ〜!
今日は何キロ?

7〜8キロで〜す!


家の近くで車の窓を開けて
わざわざ声をかけたのは…

初孫くんをこども園まで送ったあとで会った
例の知り合いの近所のアスリートのお母さん
ちょっと太り気味というか肉体美?の…

(そんな彼女に対する僕の声かけに…)
(カミさんは後部座席で黙ったまま…)
(彼女が何者なのか訊くこともなく…)
(まぁ僕の知り合いに興味もないか?)


それにしても真夏のこのクソ暑いのに
長袖なのかアームウォーマーなのか腕を覆い
そしてレギンスにパンツという真冬のような
彼女の姿…

いわば
日焼け完全防備ともいう出で立ち?

だとしても
僕にはとても真似ができないなぁ〜

現にノースリーブとハーフパンツでも
走り出す前のウォーミングアップの
ストレッチからすでに滝汗の状態で…

加えて
3キロ手前辺りから始まった
地獄のような上り坂の厳しさ…

いつもの7キロコースは絶対無理だと
心肺が訴えるほどのひどいゼーハー…

汗でびしょびしょ濡れの
首筋から背中にかけての
サウナのようなガチ暑さ
眩しい朝陽に当たりつつ…

もちろんそんな状況で
幾ら腕を精一杯振ろうとも
上がらない脚の重さは変わらず…

ふと頭の中で
倒れる前に走り終えようと
都合のいいジジイの言い訳
思い浮かんだ…


ということで
5キロでスイッチオフ…



いくら遅くても
死ぬよりマシさ…

走ってて死んじゃえば
みんなに笑われるだけさ…










走る前のシューズの紐を締める時に気づいた
右足の親指あたりのアッパーの小さな破れ…

(またか…)
(ついに…)

昔っから
ソールが減ってヘタル前に
アッパーが破れ始めるのが
ジジイのシューズの特徴?

シューズだけじゃなくて
靴下も同じような傾向で…


でもこのシューズ
買ったのはたしか半年ほど前くらいで
ソールはまだそれほど減ってないのに…

前のシューズとカワリバンコで
たぶんまだ
1,000キロも走ってないはず…


5キロでダウンしちまったのは
予想外のシューズのダメージを見て
そのせいもあったりして…











ということで
気の変わらないうちに
新しいシューズの購入のため
近くのショッピングモールのスポーツ店へ…

チームのメンバーたちは
スポーツ店でサイズ等を確認したあと
ネットで購入するパターンらしくて…

でも
ジジイには面倒くさい
少々高くなってもその場で買う方が
手っ取り早くて…

そんなにたくさんの
シューズを保有するわけでもなく…

ランニング用のシューズは
常に2〜3足止まりが普通…

チームのメンバーたちみたいに
何足も持ってると
好き嫌いがありすぎて
どうしても履くシューズが偏ってしまう

どっちみち
本物のアスリートでもなくて
素人ランナーのジジイだから…




シューズを説明する
スポーツ店の女性店員
いろんなことを知ってて…

彼女の説明を聞きながら
知らないフリをしていたけれど
ネットやYouTubeを見ていて
僕もそれなりに詳しいから
彼女の言ってることがよくわかる

(でも16,000円なんて…)


いや…
オレにはそんなシューズもったいなくて
もっと安い初心者用のやつの方が…

でも月間200キロは走ってるんでしょう?
脚の筋肉も見た目そこそこ付いてますし…


下手なこと
言わなきゃよかった…


じゃあ
このシューズはどうですか?


次から次へと出てくる
アスリート用?のシューズたち


お姉さんならさ
これらのシューズのうち
ホンネで言うとどれがおすすめなの?


結局
彼女に騙されるように
想定外の高価なシューズを買ってしまった



1万円も超えるなんて…

本当は素人ランナーのジジイには
コイツの半値くらいのシューズで
十分だったのに…


エロジジイの弱みって
いまさら言うまでもないけど…

若い可愛い子の言うことなら
すぐに調子に乗っちまって…

(後悔と反省の…)
(エロジジイか…)
(だよなぁ〜〜笑)

これって暑熱順化?

2020-08-16 22:16:00 | 日記

8月に入ると同時に
梅雨が明けてから
暑い日が続いている

毎日のジョグも
10キロを走ることはなく
7〜8キロが限度に…

まぁ…
シューズまでも汗でびしょ濡れになるのと
途中で何回も水分補給すれば
昔のように20キロでも25キロでも
走れるのかもしれない

でも最近は
上下のウェアがびしょ濡れになるだけで
走るモチベーションも下がるし
7〜8キロが適切なのかもしれない

すでに50歳代は通り過ぎた
というより
もう前期高齢者の65歳だし…











暑熱順化…

という言葉があるらしい

SNSで知った

65歳になるまで
そんな四字熟語は知らなかった

暑いさなかのジョギング
寿命を縮めるだけで
なんの利益もないと思ってたら…

汗をかきやすい体質になると
それが体温を下げることになって
ひいては熱中症を防ぐのだと…

まぁ…
なんとなく分からないでもないが…



でも幾ら
熱中症を防ぐのに効果的だといわれても…

日常的な暮らしの中で
すぐに汗をかいてしまうのって
なんだか…

元々
汗っかきの僕にとっては
煩わしいだけでしかない
汗をかくなんて…











4キロ手前で
目一杯に走ってる僕を軽く追い越すように
反対側の歩道に大柄な速いランナーの姿

赤いランシャツと
赤いハーフスパッツ
いかにも速そうな目立つ出で立ち

初めて目にする…

実際に速かったし
ただならぬアスリートだという感じ…


4キロ過ぎの交差点で
いつものように彼と同じ歩道に渡って
まるでストーカーみたいに
後ろ姿を追い続けることに…

それにしてもデカい
190センチ近くはある?

加えて
ふくらはぎや太腿
肩から腕にかけての隆起した筋肉

俄かランナーのジジイが
及びもしない典型的なアスリート体型

たぶん40歳代くらい…

そんなデカいアスリートの彼
上り坂を上り切ったところの
ラーメン屋さんの広い駐車場で止まった

そして追い越した僕がやってくるのを
確認するように振り返った

やがて僕が近づくと
手を上げて
ファイト〜!と言ったのか
お疲れさま〜と言ったのか…

僕もすれ違いざまに
彼と同じように手を上げて
挨拶の合図をしながら追い越し通り過ぎたが…



見知らぬジジイランナーに対して
彼のような仕草をしてくる人は珍しい

おそらく
経験豊富なエリートランナーなのかもしれない

そういえば
履いていたシューズは
流行りのグリーンのネクスト%だったような…


そんな彼には
ジジイの僕も同じような
一丁前のランナーに見えたのだろうか?

だとすれば
嬉しい限りだけど…






そんな彼のおかげ?
ずっと暑さでバテランが続いてる中
久しぶりにキロ6分ペースを切ることができた

マジにギリのペースだけど…


これって暑熱順化?

暑さに慣れてきた?

この歳になって…?

あの日々から…

2020-08-12 18:19:00 | 日記

途切れ途切れの記憶の中

辿り着こうとしてたのは

僕が目指すべきゴールじゃなかった…

のだと今はわかる



だけど

元々目指していたゴールなんて

僕にあったのだろうか?

たとえあったとしても…










あの日キミが

ヘベレケに酔った千鳥足のボクを見つけて
拾うことなんかしなければ…

道に迷うことなんかなかったと…




これからドライブでもしましょうか?

ドライブ?


ドライブというキミの言葉が
何を意味していたのか
何を求めていたのか…

そして
ボクに何を与えようとしていたのか…


ダメ?
行く?

そうだ!
港へ行こう!
暗い夜の港!
誰もいない!


助手席でフラフラになりながら
酔いにまかせて大声で叫びつつ
盛り上がっていた真夜中の12時半…

酔っていた割には
今でもハッキリ覚えている
なぜかは自分でもわからないけど…









誰もいない夜の港へ
キミはハンドルを切ったはずなのに…

ボクたちが辿り着いたのは
暗い夜の港じゃなかった

いや…
夜の港だったのかもしれない
或る意味で…

今となっては
行くべきじゃなかった
闇の中の港とも言える…



ちょっと気持ち悪くなってきた

大丈夫?

少し横になりたい
どっかで停めて…

じゃあ…
あそこ入るわね?

えっ?
あそこ入るのか?

そう…










こんなに苦しむのなら…

どうして
思いつきで言ってしまったんだろう
夜の港へなんて…

そして辿り着けなかったなんて…

まっすぐ帰ってさえいれば…

何も見えないほど闇の中の港で
溺れることなんかなかったのに…









溺れるとは思ってなかったんだ
最初は…

単なる弾みで飛び込んだだけだと
簡単にそう思ってたんだ…

少なくとも
そのときのボクは…

キミはどう思ってたのだろう?
ボクと同じだったのか?
それとも
そうじゃなかったのか?

今となっては
知るスベもなく…


それから
予想もしてなかった
とてつもない新たな苦しみから
逃れる日々が訪れ…

ボクは…
走り始めた…

毎日…

でも
いくら
走っても
走っても…

むしろ
走れば走るほど…










僕は今もまだ走り続けている

泥沼のような日々
とっくに過ぎて…

あれから何年も経ったというのに…



新しい誰かを見つけて
今は母親になったという風の便り

母親になってしまえば
夜の港で溺れていた過去なんて
とっくに忘れちまって…

毎日が
母親として精一杯の繰り返しだろう

僕の知らない世界で…



それはそれで…

喜ぶべきことなのだろうと
頭でわかってはいるけど…

時の流れに乗り遅れてしまった
往生際の悪いジジイにとっては…

今もなお…









僕は当分
走り続けるしかない

と…

いまだに
逃れることのできない
夜の港を彷徨っていた
あの日々から…




いつまで
走り続ければいいのか?

本当のゴールはどこなのか?

どこへ向かえばいいのか?

頼りない道しるべすら
僕には見つけられず…




たとえ
明日も走り続けたとして…

そう遠くないのかもしれない…

2020-08-08 20:20:00 | 日記

3連休らしい…

月曜日が山の日で祝日だとか…

いつから山の日ができたんだろう?

どっちみち
365連休のジジイにはカンケーないけど…

それにしても
最近もの忘れが多くなってきた

前期高齢者ともなればそんなもんか?



そんな前期高齢者に
3連休のうちに夏ランのお誘い
チームの速いメンバーたちから…



練習ランにいいコースを見つけたからと…

って…
22キロもあるじゃん!
この暑さの中で22キロも走るなんて…

たぶん彼らにとってまだ僕は
幾つになっても己を知らぬチャレンジャー?
のように思われてるのかも…

たしかに
以前はそんな一面もあったと
自分でも思うが…

55歳を過ぎ走り始め
100キロ近くあった体重を
20キロ以上減らしたし…

今では約30キロ減にまで…

でも元々は素人ランナーだ
彼らと違って
若い頃に体育会系というか
アスリートの経験はほとんどない

高校生の頃から
髪を伸ばした文学青年かぶれの
自意識過剰な愚か者だったから…

そんなことより
もう65歳だぜ!

幾ら練習ランといっても
サブ3やサブ3.5の彼らと
一緒に走れるはずがない

キロ5分46秒での22キロは
彼らにとってジョグかもしれないけど
ジジイにとってはもろMAX超えてるぜ!



どうやら
山の日の10日に走る予定らしいが
お断りの返信をすかさず送って…

(でも本当は走りたい…)








去年はケガ続きで
フルもウルトラも
まともに走れた大会はなかったけど…

今年
たとえコロナ禍がなくて
いくつかの大会に出れたとしても
まともに走れただろうか?

春になる頃までは
調子もそれなりに良かったけど
梅雨頃からはそれが嘘のように…




一体いつまで
まともに走れるんだろうか?

そう遠くないのかもしれない…

まともに走れなくなる日が訪れるのも…

(自分が思うほど若くはない)
(ザンネンでしかないけど…)


帰ってきたんだ…

2020-08-04 21:01:00 | 日記

久しぶりですね〜

そうですね…


にこやかに微笑む彼女の笑顔が
とてつもなく懐かしく感じられた

やがて1年ぶりくらいになるだろうか?
前に会ったのがいつだったか
それすら忘れてしまうほど…

長い間
会えなかったから…

もうすっかり辞めてしまったものだと
だから顔を見るのも諦めていたのに…

見慣れた細いウェストを見つつ
いつもの部屋に通されてから…

身長やら体重やら
基本的な身体測定?
を計測したあと…

採血になったとき…

腕を伸ばした僕の握り拳が
なぜか彼女の胸に触れてしまうのは
相変わらず以前とおんなじだった

ほかの看護師さんが採血するときは
絶対にそういうことはないのに
彼女が採血するときに限って
彼女の看護服の胸ポケットあたりに
たびたび触れてしまう不思議さ…?

そう!
1回じゃなくて
たびたび…なんだぜ!

ひょっとして
そうなるよう仕向けてるのか?

わざと?

かもしれない…

もちろん
何度触れても
僕は何も気づかないように振る舞うし
彼女も全く気にしないそぶりで淡々と…

いや…
でも!
でもさ!

これだけ何度も触れれば
彼女も絶対に気づいてるはずだと思うけど…

そう思いながら
彼女のちっちゃな胸に触れて
興奮しつつも知らんぷりの自分が
後ろめたく恥ずかしかった


痩せて見えますけど
身長と体重のバランスは
まさに標準的ですね…


注射針を刺して採血しながら
彼女は僕のデータを確認するように…


BMIも最も適正値だし…
痩せて見えるのは…筋肉ですか?
ひょっとして体脂肪率が低いのかなぁ

いやぁ
そんなことはないですよ
この歳になれば
余分な脂肪があちこちに…


そう言いつつ
彼女に僕の醜い裸は見せられないなぁと…

そう思ったのも束の間
奇しくも採血が終わった次は
心電図の測定ということで…

なんと!

ベッドに横たわり
シャツを首までまくり上げて
ついに醜いジジイの上半身を
彼女の前にさらけ出すことに…

(下は短パンだけだからほとんどハダカ?)

でも…
張りのない身体を恥ずかしいと思う反面
彼女が僕の胸のまわりに器具をつける度に
スイッチ?に触れたように
またもや密かに興奮していた

(まさに変態のエロジジイか?)
(多分そのとおりなのだと…笑)

いや…
この歳になって
女性の肌に触れることは滅多にない
逆に触れられることもほとんどない

(この10数年カミさんでさえ…)
(別れた誰かさんは別だけど…)

だから
そんな些細なことでもトキメク
エロジジイの勘違い…

わかる人には
わかると思うけど…






とにかく…

ようやく帰ってきた?
コケティッシュな看護師さん…

帰ってきたんだ…

会えて良かった…

あと何年
彼女のスレンダーな姿を見られるだろうか?