ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
1日に3度シャワーを浴びる
いつからそうなったのか?
たぶん1ヶ月ほど前から…
だと…
まず最初は
午前中のジョグが終わったあと
滝汗を拭いつつゼーゼー言いながら…
次に
お昼を挟んで汗だくになった庭いじりのあと
初孫くんのお迎えのために…
そして最後は
夕食を食べたあと
ゆっくりとベッドで休む前に…
ジジイのくせに
いやになるほど毎日汗をかくなんて
まったく思ってもみなかった
夏だけじゃなく
冬ですらも…
ジジイになれば干からびて
汗はかかなくなるものだと
てっきりそう思ってた
現に
先輩の誰かから
そんな経験談を聞いたことがあったけど…
誰もがおんなじ
というわけにはいかないのか?
同じように歳を取っても
個体差があるのは当然だとしても…
どっちにしたって
歳は取りたくない
そう思うものの…
否が応でも
避けられない老化現象
いくら美人だったとしても…
如実に現れる年輪の模様
首筋には化粧はできない…
いくら今は若くて
どんなに張りがあっても…
かく云うジジイの首筋にも
逃れられない老いの証がクッキリ
白い髭だけじゃなく…
どんなに抗おうと…
女子高生?
かもしれない…
市民ランナーという感じではない
もちろん主婦という年齢でもなく…
目を見張るような
スレンダーさというか
細すぎる腰のラインは…
エロジジイの見立てでは
やっぱりまだ女子高生
男を知らない歳の身体
そんなカテゴリーだと…
(わからないけど…😅)
Tシャツに黒っぽいレギンス
レギンスというよりは
本格的なロングタイツ…
多分ホンモノのアスリート?
でもランナーじゃなくて
たとえばハイジャンプの選手のような…
そんな脚の細さと長さ
そして腰の位置の高さ…
加えて全体的にバネのありそうな…
エロジジイの鋭い洞察力
というよりただの妄想?
そんなところだけ…
サングラスもかけず
視線を落としたままの彼女
まるで観察するように
ジッと見ながらすれ違った
50歳ほどの歳の差か…
男子高生?
或いは中学生かもしれない…
陸上部ではなく
ほかの種目だろう…
じゃないと
あんなに上方向に飛び跳ねないと…
飛び跳ねるのは若い証拠
ジジイには真似できない…
彼も黒っぽいTシャツに
下はジャージだったし…
すれ違いざま
ふと目が合い
軽く会釈を…
やっぱり
50歳ほどの歳の差か…
年齢がわからないランナー女子?
赤いシャツに白いアームカバー
そして黒っぽいレギンス姿…
はじめは
知り合いの土曜日のカップルのカタワレ
例のアスリート女史かと思ったが…
(少しフォームが似てて…)
近づくにつれ全くの別人だと…
アスリート女史のように
キャップにポニーテールじゃなかったし
サングラスもかけてなかった
というより
風のせいかボサボサ髪で
どこにでもいるオバちゃん風
アラホーかアラヒフくらいの…
いや
スタイルだけなら
アラサーに見えないこともない
いわゆるランナー体型だから…
フォームからヤケに速そうなのは
素人ランナーのジジイにもわかった
細かなピッチ走法
ジジイにはあんなに速く
脚を回すことはできない
すれ違うとき
僕も彼女を見ていたけど
彼女も僕のことを…
たいていの女性ランナーは
知らないジジイとは目を合わせないけど…
平気でコッチを見るのは
やっぱりオバちゃんだからか?
それともジジイランナーのフォーム
よっぽど変に見えたのか?
それにしても何者だろう?
長年走り続けてきた
ジジイランナーのホームコース
今までに会ったこともなく…
結局
何歳くらいの差かわからず
僕より歳下であることだけは確か…
7月が終わって
8月の始まり…
梅雨も明けたような暑い陽射し
いよいよ本格的な夏の暑さ
そんな中で今月の走行距離
200キロに届くだろうか?
今日は滝汗の11キロジョグ
とりあえず…