えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
ありのままに、ユーモラスに......♪

ピアノの調律見学 ~スタインウェイのグランドピアノ~

2016年10月20日 | 音楽

 先日、「稲城市立 i プラザ」で開かれた「調律師さんの仕事をのぞいてみよう ピアノ探検隊!」という、開館7周年記念のイベントに参加しました。これは、翌日の演奏会のために実際にピアノを調律する調律師の仕事ぶりを一般に公開して紹介するプレ・イベントで、この施設でも初めての試みでした。
 調律師の仕事については以前TV番組で見たことがありますが、実際の仕事ぶりを見学するのは初めてのこと、また、「神々の楽器」と言われるスタインウェイ(Steinway & Sonsのグランドピアノを間近に見られる上、参加費が無料とあって、私は迷うことなく申し込みました。定員を超える申し込みがあり、抽選を突破しての参加となりました(*^▽^*)v
 ピアノの仕組みや調律の話の他、市の生涯学習課職員の案内によるホールのバックステージツアーも行われました。ここのホールはプロからも音響が良いと評価されていて、録音に使う人が増えているそうですが、その秘密はバックステージツアーで明かされます(#^.^#)

 

調 

 

 調律師の仕事は、ピアニストが気持ちよく演奏でき、ピアニストの意図した音がバランスよく客席に届けられるように音作りをすることだとか。具体的には、音楽の3要素:旋律(メロディー)・和音(ハーモニー)・拍子(リズム)を満たしたピアノにすることで、そのために、調律(音階を作る)・整調(タッチを整える)・整音(音色を整える)という3つの作業をするのだそうです。

 調律師さんの話や配布資料からまとめた豆知識を交え、gooアルバムで紹介します。 

 


 (★画像上中心にある三角マークをクリックするとスライドショー(画像自動送り)が始まります。スピード調整はコメント欄横の砂時計ボタンでできます。手動で送るときは、画像上左右にある三角マークをクリックしてください。★バーの一番右のボタンをクリックすると画像が大きくなり、Escキーで元の画面に戻ります。★コメントは全部にはついていません。フルスクリーンで見る場合、長いコメントはカットされます。★音楽はついていません。★撮影日は2016年10月15日です。)

 

 ご高覧お疲れさまでしたm(__)m ここのホールの音響の良さの秘密は反響板にあるということが、おわかりいただけたと思います(#^.^#)
 以下、アルバム内に書けなかったことや、見学者とのQ&Aより、ポイントをまとめてみました。

Q:どうして調律師になったのか? 
A:ピアノと歌うことが幼い頃から好きだった。ある日ふと聞こえてきた音の聞こえ方の違いから、自分で音を変えることができないだろうかと思うようになった。

Q:どこで学ぶのか?
A:ヤマハ・カワイの専属養成所や他の民間の専門養成所。

Q:絶対音感は必要か?
A:必ずしも絶対音感は必要ない。耳の訓練でできるようになる。耳の良さが必要なのはもちろんだが、手先の器用さも要求される。

Q:1回の調律にどれくらいかかるか?
A:2時間程度。

Q:家庭のピアノはどれくらいの頻度で調律したらよいか?
A:四季ごとに調律するのが理想。最低年に2回はしたいもの。

Q:コンサートホールのピアノは、どれくらいの頻度で交換するのか?
A:このホールでは10年に一度。大きいホールだと、4年に一度交換するところもある。なぜなら、ピアノは経年によって音量が下がるので、大きいホールだと音が負けてしまうようになるから。

 

 ピアノの音は、置かれた環境の温度・湿度に依存する(暖かい→下がる / 寒い→上がる・湿度が高い→上がる / 低い→下がる)ようですね(実際には、温度より湿度に依存するようです*)。
 従って、調律の仕事は、限られた時間や条件の下で、演奏者の要望に最大限に応えるために、繊細で緻密な作業を繰り返すという、とても根気と集中力の要る仕事なのですね。同時に、人間一人分の重みがある鍵盤&アクションを移動する力が要るということもわかりました。
  *「渡辺ピアノ調律事務所」こちらのページに詳説されています。
  ※ 調律の基準となるピッチ(音の周波数)については、「KORG」こちらのページをご参照ください。
   オーケストラ演奏時の国際基準は440Hzですが、ヨーロッパではどんどん高くなる傾向にあり
   (ピッチが高い方が華やかに聞こえるから)、アメリカではこの基準が守られており、
   日本では442Hzを採られる場合がほとんどであるなど、とても興味深いです。

 

                                   

   

           
 当ホールは、ピアノ他の付帯設備を含め、一般にも利用を開放しています。詳しくはこのパンフレットをご覧ください(クリックして拡大してください)。問い合わせは 042-331-1720 です。

 

  このホールで、すでに何度もいろいろな演奏会を聴いてきましたが、ピアノやこのホールについての知識と理解が深まり、次の演奏会が本当に楽しみになりました。来年1月末に行われる予定のコンサートのチケットを求めてあります。楽しみだな~

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 季節を遊ぶ ~ハロウィンの... | トップ | 初秋の南房総ドライブ(最終... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音楽」カテゴリの最新記事