えつこのマンマダイアリー

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クリアソープ ~天然由来の手作り石鹸~

2012年02月09日 | ハーブ&アロマ

(↑ハーブ&アロマ教室の先生の作品)

 通っているハーブ&アロマ教室でクリアソープを作りました。
 クリアソープとは、グリセリンを主成分とした石鹸素地で作る透明な石鹸です。MP(M&P:melt&pour)ソープとも言われるように、クリアソープの素を溶かし、好みの天然色素とエッセンシャルオイルを加えて混ぜ、型に流し入れて固めます。

クリアソープの特徴 
 ・パーム油が原料。防腐剤等の添加物を含んでおらず、安全。
 ・主成分がグリセリンなので、保湿効果が高い。
 ・好みに応じ、量・形・色を変えて作ることができる。

天然色素について
 ・ハーブパウダー: ドライハーブの粉
              ターメリックパウダー(量に応じて黄色~オレンジに)・マリゴールド(琥珀色に)・ローズパウダー(茶褐色に)など
 ・アースピグメント: 大地に含まれるミネラル・土・鉱物からなる天然顔料
              石油由来のタールの入った色素とは異なり、安全性が高い。古くから化粧品などに使われている。

肌質別に適したエッセンシャルオイル
 ・普通肌・・・・・・イランイラン・ゼラニウム・ラベンダー・ローズウッド
 ・乾燥肌・・・・・・イランイラン・クラリセージ・サンダルウッド・ローマンカモミール
 ・脂性肌・・・・・・サイプレス・ジュニパー・レモングラス
 ・老化肌・・・・・・イランイラン・クラリセージ・ゼラニウム・ネロリ・フランキンセンス・ローズ・ローズマリー
 ・敏感肌・・・・・・パチュリ・ベンゾイン・メリッサ・ラベンダー・ローズ・ローマンカモミール
 ・ニキビ肌・・・・・イランイラン・サイプレス・ジュニパー・ティートゥリー・ローズマリー

クリアソープの作り方
<材料>  
 クリアソープの素         100g   
 エッセンシャルオイル     5~6滴
 天然色素パウダー  耳かき1杯前後(ミクロスパーテル*があれば、その極小匙1杯)
 植物オイル            少々 (型の内側に塗るためのもの) 
<用具>
 ソープの型(プラスティック製やシリコン製など)・紙コップ・竹串・割り箸・ラップなど
<作り方> 
 1.型の内側にオイル(ホホバ、グレープシードなど、香りの強くない植物由来のものがよい)をティシュペーパーなどに含ませ、
   薄く塗っておく。(型から取り出しやすくするため。)
 2.クリアソープの素を包丁で1.5~2cm角に切る。
 3.紙コップにソープ1個分の2を入れ(型の大きさによるが、50~80g)、電子レンジで約30秒(600wの場合)加熱して溶かす。
   ★加熱し過ぎるとコップからあふれるので、様子を見ながら時間の加減をする。
 4.再び固まらないうちに手早く色素を入れ、竹串や割り箸で混ぜ、好みの色にする。
   ★固まってしまったら再び加熱できるが、透明度が落ちる。
 5.好みのエッセンシャルオイル(何種類か混ぜてもOK)を加え、手早く静かに混ぜる。
 6.型に流し入れ、固める。気温が低ければ室温でOK。気温が高い場合や早く固めたい場合は冷蔵庫へ。
 7.完全に固まったら型から出し、風通しのよい場所で1日ほど乾燥させる。保存するときはラップに包んで。
   ★溶けやすいので、使用後は水切りし、湿度の少ない場所で保管する。

            
          色素パウダー             *ミクロスパーテル           バラの型に注ぎ入れたところ

 ジャ~ン、できあがりました~(#^.^#)
        
 あらら?バラはもっと透明感のある濃いピンクにするつもりだったのに...色素を入れ過ぎました(^_^; パープルのハートはパウダーがなかなか溶けなかったのですが、やっぱり粉のまま沈殿してる...(^_^; 模様だと思うことにしましょう(^_^;;;
 香りは、ローズウッド&メリッサ(バラ)とラベンダー&グレープフルーツ(ハート)にしました。透明度が低いので見た目が蝋のよう&感触も蝋と似ていますが、水をつけてこするとすぐに石鹸だとわかります(#^.^#)  

 手元にプラスティックのシェルの型と、シリコン製のバラの型お菓子用に買ったもの)があるので、いつか違う色で作ってみるつもりです。目指せ、クリアなクリアソープ!

                     

石鹸の歴史
 先生から聞いた歴史の話が興味深かったので、ご紹介します。

<石鹸の起源>
 6,000年前のこととして、旧約聖書に石鹸が出てくるとか。
 チグリス・ユーフラテス川の流域で発見された粘土板には、楔形文字で「油1に対し植物の灰5.5」と石鹸の成分が刻まれていたそうです。キリストの犠牲の象徴として羊などの獣を焼いて神に捧げた後に残った油(酸性)と、焼けた草木灰(アルカリ性)が反応して塊ができ、それが石鹸の由来となったと言われているそうです。ソロモンの箴言には「アルカリに注がれた酢のようだ」との記述があるとか。

<洗濯石鹸>
 紀元1世紀頃のローマでは、現在のクリーニング屋のような洗濯屋が各地に店を出していたとか。石鹸として使われていたのは、なんと人間の尿だったそうです。発酵させると界面活性力が生まれるからです。
 また、イギリスでは、19世紀まで毛織物の洗濯に尿が使われていました。

<兵器としての石鹸>
 15~16世紀のベネチア海軍は接近戦を得意とし、特に、敵船に横づけしてなだれ込む戦法を得意にしていました。自らの靴には滑り止めを塗り、敵船の甲板に石鹸水をまいて敵を転ばせる戦法だったそうです。

<皇帝ネロとミルク風呂>
 保湿効果の高いミルク風呂は紀元1世紀のローマに始まり、宮廷などでさかんに行われていたそうです。皇帝ネロは妃の入浴のためにロバのミルクを使っていたとか。そのため、遠征に出る度に50頭以上のロバの行列を従えていたそうです。

                     

 最近、「茶のしずく」という石鹸によるアレルギー被害が取り沙汰されました。原料に使われていた小麦粉がアレルギーを引き起こしたようですが、天然素材だからといって安心できないのですね。
 このクリアソープについても同様のことが言えるでしょう。ソープの素を吟味し、質のよいものを選ぶことが大事だと思います。自分好み、自分仕様のマイソープを作るのは楽しいですよ。機会があったらお試しください。材料はアロマの店や通販で簡単に手に入ります。

 


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