(↑ 教室の先生の作品)
先日、通っているハーブ&アロマ教室で、ラベンダーバンドルズを作りました。生のラベンダーを束ねてリボンで編み、スティック・バスケット・ファン(扇)に仕立てるものです。
北海道から直送されたばかりの「濃紫早咲き3号」と呼ばれるイングリッシュ・ラベンダーです。画像では色がうまく出せていないのですが、品のある鮮やかな濃い紫色です。400gと、ボリュームもたっぷり!
ラベンダースティックの作り方
<材料>
ラベンダー(イングリッシュラベンダーが向く。茎がしっかりしていて長めのもの):
13本(13本以下でも以上でもよいが、奇数本で)
4 or 6mm幅のサテンリボン: 1~1.5m
<作り方>
1. 葉と下方についている花を取り除き、筆状をイメージして(花穂の下が上になる)花穂をまとめ、花穂のすぐ下でリボンで縛る(左側に20~30cm残し、右側を長くする)。
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2. 花穂を下にして持ち、リボンのすぐ上のところで、茎を1本ずつ下に折り曲げていく。 ★茎が太いと折れやすいので、ねじるようにして矯めを作りながら折るか、爪で茎をつぶしてから折るとよいようです。 ★このときに、長く残した方のリボンを編み込んでしまうこともできます(3.を参照)。
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3. 茎を全部曲げ下ろしたら、短い方のリボンを花穂の中にしまい込み、下向きに垂らしておく。長い方のリボンを茎の間にくぐらせ、編み込んでいく(表編みと裏編みを交互に繰り返す)。 ★2.で茎を曲げ下ろすときに、一段目を編み込んでしまうと簡単です。 |
いろいろな色、長さで作ってみました(手許にあるリボンを使ったので、ものによっては長さが足りなくて...(^_^;)。
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こちらは、茎の細めのものを選び、2本どりで編んだもの。市松模様のバランスが変わりますね。 茎が少し細めのを使うと、しなりが出るのでまとまりやすく、編みやすいです。 速く編める上、仕上がりもきれい(私はこちらの方が好みです(#^.^#) )という一石二鳥の編み方ですね。
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ラベンダーバスケットの作り方
<材料>
ラベンダー(茎がしなりやすいもの):13本~(奇数本)(★多い方が横長のバスケットができる)
4mm幅のサテンリボン: 1m
<作り方>
全部勢揃い! 作りに作ったことw(☆o◎)w 友人たちにプレゼントしましょう(#^.^#)
私はファン(扇)は作らなかったのですが、ピンク色や黄緑色のリボンのが先生の作品です。
作り方はこちらで見られます(下方までスクロールダウンしてください)。とてもわかりやすいイラストと解説がついています。
<作成のポイント>
★ 茎の太さを統一しましょう。
太めのものを使えばしっかりした作品ができますが、作業中折れやすいという欠点もあります。
★ リボン2本で編むスパイラルスティックを作る方法が、くだんのサイトで見られます。これも素敵ですね。
★ 乾燥すると茎が縮み、リボンがゆるむので、リボンを硬めに巻くことを勧めます。段の間隔も隙間のないように編むと、乾燥した種子?花粉?がこぼれ出るのを防ぐことができますね。
また、リボンのゆるみが気になる場合は、リボンをほどかずに締め直すこともできます。茎を曲げるとすぐに折れてしまうので、竹串を使って上から順番に締め直すといいですよ。
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残りは束ねて吊るし、ドライにします。
切り落とした茎や葉や落ちた花なども活用します。ティーバッグに入れてバスタブに! 予め鍋で煮出すと、より香りが立ちますよ。
入浴剤として使った後は、皿に載せて枕元に! 最後まで使い尽くしましょう(#^.^#)
ラベンダー豆知識
教室で習ったことと、ネットで調べたことを併せ、まとめてみます。「安寿の知恵」・「アロマの辞典」・「みんなのアロマテラピー」を参考にしました。
<真性*ラベンダー> (* 教室では「真性」と習いましたが、各種商品では「真正」となっているようです。)
▼ラベンダーは地中海原産、シソ科の常緑多年草
▼ラベンダーとは植物学的な種類としての総称で、学名では次の6種類に分かれています(( )内は通称)。
・Lavandula vera(ラベンダー野生)
・Lavandula angustifolia(真正ラベンダー) angustifoliaは「細い葉の」の意味
・Lavandula officnials(真正ラベンダー) officnialsは「薬用の、薬効のある」の意味
・Lavandula hybrida(ラベンダーラバンジン)
学名は1つだが、成分上は、Lavandula hybrida clone abrialis(ラバンジン)と
Lavandula hybrida clone super(ラバンジンスーパー)の2種に分類される
・Lavandula spica(ラベンダースピカ)
・Lavandula stoecas(ラベンダーステカス)
▼野生のラベンダーの特徴(「安寿の知恵」より)
・フランスのプロバンス地方の、標高1,800m以上の高い岩山(カルキ質が多い)に生えている
・酢酸リナリルの含有率がリナロールより高く、薬効が幅広くて高い(標高が高いほど、酢酸リナリルの含有量が高くなる傾向がある)
・群生せず、ところどころに少しずつ生えているため、収穫に相当の手間がかかる
・自然条件に大きく左右されるため、収穫が不安定
▼このように野生のラベンダーが貴重品であることから、代替品として使われるのが、標高の高い地域(800~1,100m)で栽培されるLavandula angustifolia・Lavandula officnialsの2種なのです。これらは他の品種より酢酸リナリルの含有率が高く、成分が野生ラベンダーに近いので、「真正ラベンダー」と呼ばれるようです。
「酢酸リナリルの鎮静作用こそが、不眠や頭痛などに効く」(「みんなのアロマテラピー」)とのこと。
また、品質が野生に近いので、原液のまま皮膚に塗ることができる貴重な精油でもあります(ハッカも原液のまま使えます)。
▼ラバンジン2種は、「真正ラベンダーとラベンダースピカの交雑種」で、「香りが真正ラベンダーと酷似しているので、しばしば間違われる」そうですが、「精油は真正ラベンダーの精油とは似て非なるもの」とのことです。(「安寿の知恵」)
ですので、精油を求めるときは、学名表記を確認し、真正のものを選んだ方がよいようです。「みんなのアロマテラピー」によると、真正の精油は「成分に酢酸リナリルを35%以上含むもの」であり、「市販のほとんどは30%未満」だそうです。
<エリザベス一世とラベンダー>
エリザベス一世は片頭痛持ちで、頭痛を和らげるためにラベンダーの砂糖菓子をよく食べていたので、歯が悪かった、との説があるとか。
また、「strewing herb(ストローイング・ハーブ)」 とも呼ばれているように、昔はラベンダーを床に撒いて楽しんだそうです。
<「アロマテラピー」の語源>
薬品化粧品会社を営む家に生まれたフランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォッセが、実験中爆発による火傷を負ったのでラベンダーの精油を塗ったところ、治りが早かったことから、精油の研究が始まりました。「アロマテラピー」という言葉は、1928年に彼が出した著書の中で使われた彼の造語です。
<ラベンダーの効用>
・鎮静・安眠作用:精神の緊張を和らげる→ストレス性高血圧・精神緊張性不眠・神経性片頭痛に有効
・抗鬱作用:過呼吸・感情のコントロールに有効
・鎮痛・消炎作用:胃炎に有効
・皮膚再生作用:日焼け・火傷・傷・ニキビを修復する
・殺菌・抗ウイルス作用:風邪・気管支炎に効く
・通経作用
・防虫作用:蚊やノミを忌避する
※ 治療中の方・妊娠中の方・皮膚が敏感な方は、医師に相談の上、精油を使用しましょう。
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ラベンダーの香りに包まれて作業するのは、本当に心地よいですね。身も心も癒されながら作業できるので、時間が経つのも肩凝りや目の疲れも忘れ、一心不乱に手を動かしてしまいました
フレッシュなラベンダーが手に入ったら、いろいろな形で至福のひとときをお過ごしください(*^_^*)
素敵なブログですね
折り紙を検索してこちらに伺いました( ´ ▽ ` )ノ
こちらの記事のラベンダーバンドルズ
最近ショップで見かけたのですが
どうやって使うのか不思議でした
折り紙記事は役に立ったでしょうか? いろいろ載せていますので、あちこち覗いてみてくださいね。
そちらのブログも少し拝見しました。東京ドイツ村に行ったことがありますが、今は紫陽花とラベンダーが咲いているのですね。
ラベンダーの花は小さくて、ポロポロ落ちやすいので、こんなふうにして使うのでしょうね。飾りと実用を兼ねた、先人の知恵だと思います。
タンスに入れて使う場合は、リボンで全体をしっかり覆っておかないと、後々種だか花粉だかわからない細かい黒っぽいものが出てきてしまいます。
でも、作っている過程でも癒されますよ(*^_^*)