えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

最近の新聞記事より ~政局と国民~

2013年05月31日 | 雑記

 神戸に行ったり、ガーデン巡りしたり、山に行ったり...他方で、乳がん・被爆二世・眼科と毎年5月は健診/検診月に当たってもいて...まぁバタバタと過ごすうちに、あっという間に5月も終わり。早々と梅雨入りしてしまうし、せわしなく短い「さつき」でした(^_^; 

 憲法や自由民権運動について記事をまとめたいと思いながら、ついつい写真の整理を優先して過ごしてしまう日々...あぁ、反省...(^_^;
 代わりに、最近の東京新聞朝刊の記事で、「我が意を得たり!」「よくぞ書いてくれた!」と快哉を上げたものがあったので、紹介しておきます。

 2013.5.30付の「発言」欄(読者の声欄)にて
      神奈川県海老名市在住 73歳の松宮光興さん投稿 「改憲どころではない」

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 憲法96条の改憲規定について、自民党の石破茂幹事長が「両院のどちらかで3分の1の議員が反対したら、国民に聞くことさえできないのはおかしい」と述べたという(13日付本紙)。だがこの発言は、憲法というものの意義を理解していないのではないか。
 人間は誰しも、権力を得ると、つい本来の考えから変わってしまいやすい。憲法は権力者を縛るために設けられた、民主主義国特有の法律だ。99条で憲法尊重や擁護義務を大臣や国会議員、公務員などに限定して負わせているのはそのためだ。その国会議員が「やりにくいから憲法を変えよう」と考えること自体が憲法違反だ。
 国会議員の3分の2の賛成が憲法改正の発議に必要というのは、世界的には普通だ。日本で一度も改憲が行われていないのは、ルールの問題ではなく、改正内容の問題だから。「武力放棄」をやめ、戦争のできる国にするとか「国民主権」でなく、国家権力を強くするなど、大昔に戻す変更だから、国民はもちろん、友好国からも懸念が表明されている。
 そもそも、この国は今、改憲どころではない。大急ぎで決めなくてはならない難問が山積している。東日本大震災対策も復興予算が組まれたのに、被災地から、たくましい槌音(つちおと)は一向に聞えてこない。予算はシロアリ官僚たちに食いつぶされてしまったためだ。
 多くの国民が「原発をやめて」と叫び、沖縄県民が米軍基地に反対しても、耳を貸そうとしない。この国の政治家は、一体誰のための政治をしているのか。

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 2013.5.29付 「本音のコラム」にて
      文芸評論家の斎藤美奈子氏執筆 「改憲後を先取り」

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 17日に閣議決定された生活保護法改正案は、「今後はもう保護に頼らないでね」という意図が見え見えの法案だ。
 保護申請者に資産や収入を記した書類の提出を義務づける。受給が決まったら、扶養義務者(親族など)に書面で通知する。場合によっては親族の資産や収入まで洗いざらい調査される。
 ここで威力を発揮するのが24日に可決成立したマイナンバー法(共通番号制)である。この法律で、収入、納税、年金、保険などの記録を含む90項目以上の個人情報を行政が管理できるようになった。これさえあれば鬼に金棒。保護が申請されたら、行政は親族の資産や収入を一発で調査できる。そしていうのだ。「ご家族にこれだけ収入があれば生活保護は必要ありませんね」
 なんと巧妙な連携プレー。政府はマイナンバー導入の理由を「行政の効率化」だと説明するが、誰のための効率化なんですかね。両法の裏を考えると、自民党の改憲草案に行き当たる。
 現行憲法の「公共の福祉」を「公益及び公の秩序」に書き換えるなど、草案は明らかに基本的人権の制限を狙っている。「家族の助け合い」を条文に加え(24条)、「財産の健全性」をうたって(83条)福祉予算の削減を正当化する。96条を改定するまでもない。改憲草案の狙いはとっくに先取りされているのだ。

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 2013.5.31付の「発言」欄(読者の声欄)にて
      東京都府中市在住 76歳の伊藤進さん投稿 「真の第三極を見極めよ」

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 もうどうでもいいと思っていたが、夏の参院選のためにも、黙っているわけにはいかない。それは、昨年12月の衆院選で、国民の多くが重大ミスを犯したということである。
 つまり、民主でも自民でもない第三極に、それなりの力を与えるべき政治状況であったにもかかわらず、実質的に自民と似たり寄ったりの日本維新の会やみんなの党を第三極と勘違いし、真の第三極になり得たであろう未来の党を潰してしまった事実を、取り返しがつかないほどの重大ミスと考えるからだ。
 当時の国民が、戦後史上最悪ともいえる野田民主政権を嫌悪していただけに、自民圧勝の結果となったことは仕方ないにせよ、維新の会やみんなの党ではなく、実質小沢一郎氏を中心とした未来の党にそれなりの力を与えていたなら、現状よりは自民の独裁を牽制できたはず。少なくとも、来る参院選で、自民圧勝の歯止め役にはなり得たと思う。
 返す返すも残念ではあるが、このような現状を招いてしまったのは、国民の多数がメディアの伝える論調に誘導され、感化されてしまった結果ではなかろうか。当時のメディアが、維新の会やみんなの党を第三極ともてはやしていたことは事実であり、それに国民の多くが誘導、感化されてしまったのも当然の成り行きか。
 参院選では、真の第三極づくりが可能かどうか定かではないが、国民としてはメディアなどに誘導されることなく、むしろメディアの逆を行くくらいの気概を持って、投票に臨みたい。

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 全部が全部に同意できるわけでは決してありませんが、どの意見にも大筋で「我が意を得たり」でした(*^_^*) 

  

 また、少々興味があり、昨秋より思想家の内田樹(たつる)氏のブログ「内田樹の研究室」を読んでいたところ、東京新聞の5月3日付朝刊の「憲法記念日特集」欄に、内田氏へのインタビュー記事が載りました。「96条の意義は国民守るとりで」というタイトルです。氏のブログのこちらで読めます。また、こちらの別記事(朝日新聞5月8日の「オピニオン」欄に「日本の現在地」というタイトルで寄稿されたもの)も紹介します。
 いずれも、「グローバリスト(/グローバル企業/グローバリズム)と国民国家の解体」というキーワードで語られており、この視点でアベノミクスやTPPや改憲を考えると、すべての符牒(ふちょう)が合うとでも言いましょうか、私にとってはすぅっと腑に落ちる感じでした。それと同時に、グローバリズムの波に飲まれた各国の国民は、もはや手も足も出ないのだろうかと、何やら暗澹たる思いに駆られます...。
 くだんの記事は長いですが、一度読んでみてください。

 

 『スモール イズ ビューティフル ―人間中心の経済学―』 E.F.シューマッハー著 講談社学術文庫
     実は未読破なのですが、お勧めです。

 

                                           

 

  全然関係ないおまけ...(^_^;

          
 先日、市立病院で被爆二世健診を受けたところ、稲城市のイメージキャラクター「なしのすけ」のキーホルダー兼ストラップをもらいました。へぇぇぇ、こんなのだったね、なしのすけ君て。因みに、特産品の「梨」がモチーフですよ。
 昨年新しくできた稲城市の健康プラザ。市民の健康増進を担う組織ですが、今はやりの民間委託事業です。初めてそこで受けた健診は、昨年までとは違い、手順はスムーズ、設備は最新、サービスも良好...と、一見いいことづくめでしたが...??? 市立中央図書館も同様に民間委託運営...。そうやって、どんどん民間に丸投げされていくのですね。皆さんはどう考えますか?
 国民生活の市場化に思える&「なしのすけ」をもらっても素直に喜べないtakuetsu@管理人でした。

 


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値札社会。 (コロ_mori)
2013-06-01 09:22:44
 日本は借金で苦しい中で、禁手となるか最後の手段と将来言われるかわからない方法を使ったように僕も思います。日本国民全てが引きずり込まれている現状は、憲法違反ではないでしょうか。国民の同意無く開戦したようなものではないかと思います。経済とはそんないいかげんなもの、ときの政府の政策によって株などが倍の値段がつくものであるなら、世の中の規範は無いに等しくなると思います。原発を動かせ、農業革命を起こすんだ、スマートフォンやテレビを使えと強要する社会が今だと思います。それは簡単な病気も治せないのに、癌は治せると言っているようなもの。外国は日本は老人も働かないとダメヨ、と言っているとか聞きました。支配した限り、失敗は許されないと思うのですが、世界のものの価値が下がってしまいつつある現状で、本来無料だったものに値札が付くだけではないかと僕は思います。
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コロ_moriさんへ:この先どうなるでしょうね... (takuetsu@管理人)
2013-06-02 16:14:19
コロ_moriさん、いつもむずかしい話題にもコメントを入れてくださり、ありがとうございます。
昨日また肝臓がオーバーヒートを起こし、お返事が遅れてごめんなさい。

「禁手」「日本国民全てが引きずり込まれている現状は、憲法違反...」「国民の同意無く開戦...」 どれもご尤もです。「簡単な病気も治せないのに、癌は治せると言っているようなもの」は言いえて妙です。

一国民が何ができるだろう?と考えていると、ため息が出るばかりですが、できることがあるはず...そう自分に言い聞かせつつ、記事を綴っております。
ですので、コメントを入れてくださると、とても心強いです。


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Unknown (コロ_mori)
2013-06-02 23:38:39
こちらこそいつもありがとうございます。季節変わりですが、皆様ご健勝であられますように。病気は定義されていても健康は定義されていないと思います。いつか皆さまに聞いてみいと思っているのですが。
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Unknown (コロ_mori)
2013-06-02 23:54:56
た、抜けました。お騒がせしております。
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コロ_moriさんへ:度々ありがとう! (takuetsu@管理人)
2013-06-03 18:26:39
コロ_moriさん、度々ありがとうございます。

健康の定義ですね、確かにね。本人の主観的な感じ方に依存する気がしますものね。
きちんと名前がついた病気がなければ健康かというと、一概にそうとは言い切れないですし...。私なんぞ、その典型かも? 重病を抱えている人からすれば、今の私は健康かもしれませんが、本人の感覚としては、好調と思える日は年に何日もないのが実情ですから。
日々、着る物やストレッチ・散歩などの運動で微妙な調整をしながら、なんとか予定をこなしている感じです。
それでも、予定を大体こなせれば、健康なのかな(#^.^#)

北海道はこれからがよい季節ですね。復調なさったことだし、楽しんでくださいね。
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