えつこのマンマダイアリー

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新聞記事より ~インテリジェンス外交による集団的自衛権の行使~

2014年05月13日 | 雑記

 集団的自衛権の行使について、私には考えもつかなかった視点での提言が、2014年5月11日付の東京新聞朝刊に載っていました。興味深いので紹介します。

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「非武装の軍隊で貢献を」  伊勢崎賢治*氏(東京外語大教授)

 私は国連職員として東南アジアの東ティモールと西アフリカのシエラレオネで、日本政府の職員としてアフガニスタンでそれぞれ紛争解決に携わりました。対立する武装勢力の間に丸腰で割って入り、装填*(そうてん)した武器を捨てさせる武装解除チームも指揮しました。イラクに派遣された自衛隊と似たような立場です。撃たないからこそ、現地の人に大事にされました。

 今後発生する戦争や紛争は国家間ではなく、米国とテロ組織との戦いが中心になります。米国にとっては世界中が戦場です。だから、同盟国・日本が検討する集団的自衛権の行使というのは何千キロも離れた場所の戦闘に参加することを意味するのに、安倍政権は卑近な例を出して議論をすり替えています。同じ土俵に乗ってはいけません。

 私は集団的自衛権の行使に賛成します。ただし、非武装でやる。9.11後に米国が作った対テロ戦マニュアルは人心掌握戦が中心です。民衆に紛れたテロリストの制圧は、火力に頼る米国ではできません。非武装の日本こそ向いています。そこで必要なのは戦闘員より情報収集に優れた政府職員平和外交には武力ではなくインテリジェンスが必要なのです。
 ただ、非武装で戦地に行くのだから、国民は死者が出ることも覚悟しなくてはいけません。でも、憲法九条は日本だけでなく世界平和のためにあるのだから、積極的に出て行くべきです。それは単純な人道主義からではなく、テロの恐怖に打ち勝つ意味でも重要なことです。

 米国内に九条を変えさせて日本へ武器を売りたいと考える人もいますが、平和なイメージを持った軍隊が一つくらいある方が米軍にとっても絶対に都合がいいはずです。日本がドンパチやって人を殺してしまったら世界の見る目は変わってきます。それこそ日本と世界にとって損失です。

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 * 東京外語大のHPでは「伊勢」という表記になっていますが、くだんの新聞記事では「伊勢」と表記されています。
 * 記事では「填」ではなく旧漢字が使われていますが、環境依存文字で文字化けしやすいため、ここではこの字を充てています。

 ※ 太字化や段落間のブロック分けは、ブログ管理人によります。

 

  みなさんは、お読みになってどう思われましたか? 
 「集団的自衛権の行使」というと、すぐに「武装」「軍隊」をイメージしてしまいますが、氏の提案は「非武装で集団的自衛権を行使する」&「情報収集に優れた政府職員が担う」ですよ。「積極的に出て行くべき」だって。
 情報収集、それこそ政府のお得意分野じゃございませんか?! 自衛隊の代わりに政府の方々が積極的に戦闘地域の前線に出向いて、人心掌握術で紛争を解決して凱旋されたら、そりぁもう、拍手喝采でお迎えいたしますわ(#^.^#)  「積極的平和主義」を連呼なさるAB(ドイツ語読みしてね)さん、それこそあなたが先頭を切られたらいかがでしょう? 「積極的平和主義」の名にふさわしいと私は思いますが...内閣支持率も歴史的数字に跳ね上がると思いますけどね(^~^;)ゞ ノーベル平和賞だって夢じゃないかも...?!(^~^;)ゞ

 

  私の友人が、わかりやすい絶妙な例えで、集団的自衛権行使を巡る当事者同士の関係を説明してくれました。国が単位とは限りませんが、さらにわかりやすいように私が( )書きで国や注釈を入れてみました。

  「ジャイアン(A国)がのび太(B国)を殴っているところに、スネ夫(C国)が通りかかる。
  ジャイアン(A国)が『こいつ(B国)が俺(A国)にかかってきたんだ。おまえ(C国)も手伝え』と言われ、
  スネ夫(C国)がジャイアン(A国)と一緒にのび太(B国)を殴る」

で、大事なのはここからです!

  「集団的自衛権行使容認側の人たちは、同じ場面で、ドラえもん(正義の味方の英雄=日本)が通りかかって
 のび太(B国)を助けるイメージ[で容認を正当化しようとしているの]でしょうが、米軍はのび太(B国)じゃなくて
 ジャイアン(A国)だ」と。

 その通~~り

 

 ジャイアンごめんね、のtakuetsu@管理人でした(^_^; 

 


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