今年も夏本番となりました。寝苦しい夜は、私の「ショートショート」初版?の『私のアラビアンナイト』*をお読みいただいてから、お休みになるのもよろしいかも...なんちゃって!?
さて、「ショートショート」の第2弾は、かの格調高き『枕草子』を、大胆にもパロディー化してしまおうという試みでございます。あ~、清少納言さま、お願いだから、恨んで枕元に出てこないでね~
重要なお断り:古文は得意ではありませんので、バリバリの現代文でまいります。(古文翻訳機があったらいいな。)
* http://blog.goo.ne.jp/takuetsu1958/e/1eb36d5e96eb79cc0223d4211e10f679
『えつこの枕冊子(1) ~家事編・夏~』
夏は洗濯。濡れた洗濯物に触る一瞬、ひやっとするのがたまらない。早朝から何度も洗濯機を回し、大物を次々洗う。家事をしている充実感も味わえるので、一石二鳥。水道代が多少かさばるが、冷房代と相殺できると思えばよい。また、風呂水を使えば、主婦の鑑。
レースのカーテンは、外に干さずに即吊るすのがよろしい。全開の窓から風を入れれば部屋が涼しくなる上、シワにならずにすむので一石二鳥。水が滴らんばかりにゆるめに絞った衣類を、首やら腕やらにぶら下げながら干すのもよろしい。シーツを干すときは、しばらくくるまってみるのが最高。多少汗臭くなるかもしれないが、どうせ寝れば汗をかく。すすぎを1回分節約し、洗剤の香りを少し残すと、玉山君の気分が味わえてなおよい。♪ボ・ォ・ル・ド♪
ふだんは即食洗機行きの皿を、夏は手で洗うのが心地よい。全部洗うのは面倒なので、5枚くらいに留めておくのが疲れない秘訣。濡れた手は、タオルで拭かずにTシャツで拭くと気持ちよい。タオルを洗わずにすむので、一石二鳥。
風呂掃除。ふだんはなるべく敬遠したいが、夏は歓迎。○○*でするのがなんと言っても爽快。威勢のよい鼻歌とともにすると、はかどってなおよい。軍艦マーチにすると、同時にパチンコをしている錯覚に陥るので、それも一興。間違っても、バラードや子守唄は避けるべし。窓を全開にして英語の歌を口ずさんでみると、近所の手前鼻が高くなれる。思い出せない部分は、♪シャラララ~ ウォウウォウ~♪でよい。
疲れたら、風呂の残り湯で行水。バスタブの淵に、スイカの切れ端やレモンの輪切りを置いておくとよい。モデルルームやテレビドラマのセットのごとく、かっこつけて観葉植物の鉢は置くべからず。ひょんなことでひっくり返し、ヒステリーを起こすのが落ち。それで汗が吹き出ては、本末転倒。
網戸洗い。これほど苦痛な家事はないのは、言うまでもない。ましてや、寒い年末に洗うなんぞ、もってのほか。昨今の網戸は簡単には外せないので、さらに面倒。外すのはこの際割愛して、庭のホースから高圧力で水を噴射させるのが、豪快でよい。ただし、新しい網戸でなければならない。古い網だとボッコボコに穴が開き、網を張り直す羽目に陥る。噴射の際、間違っても窓は閉めておかねばならない。うっかり開けたまますると、家の中に黒い雨が降る。また、いくら暑くても、○○*ではするべからず。露出狂と間違われて、おまわりさんを呼ばれてしまう。
夕方の打ち水。風呂水を使えば、これも主婦の鑑。拭き掃除した雑巾を洗った風呂水を使えば、なお主婦の鑑。浴衣を着てするのは、傍目には涼しげだが、自分は暑いのでやめるが無難。他人へのサービスより自らが大事なのは、言うまでもない。ふだん気に染まぬご近所さんが通りかかれば、しめたもの。打ち水するふりしてわざとかけてやると、日頃の憂さが晴れて一石二鳥。相手も、少々濡れたところで気持ちよいから、文句は言うまい。詫びの言葉は、多くは控えるべし。過ぎたるは及ばざるがごとし。
こんな主婦に、毎日は倣うべからず。毎日倣うと水道代が鰻のぼり、近所にも物議をかもすので、してはいけない。ましてや地球が悲鳴を上げるので、大変よろしくない。
以上、おそまつでした~。チャンチャン。
* ○○には漢字2字、ひらかなだと3文字、ちなみにカタカナだと○ー○、となります。
さて、「ショートショート」の第2弾は、かの格調高き『枕草子』を、大胆にもパロディー化してしまおうという試みでございます。あ~、清少納言さま、お願いだから、恨んで枕元に出てこないでね~
重要なお断り:古文は得意ではありませんので、バリバリの現代文でまいります。(古文翻訳機があったらいいな。)
* http://blog.goo.ne.jp/takuetsu1958/e/1eb36d5e96eb79cc0223d4211e10f679
『えつこの枕冊子(1) ~家事編・夏~』
夏は洗濯。濡れた洗濯物に触る一瞬、ひやっとするのがたまらない。早朝から何度も洗濯機を回し、大物を次々洗う。家事をしている充実感も味わえるので、一石二鳥。水道代が多少かさばるが、冷房代と相殺できると思えばよい。また、風呂水を使えば、主婦の鑑。
レースのカーテンは、外に干さずに即吊るすのがよろしい。全開の窓から風を入れれば部屋が涼しくなる上、シワにならずにすむので一石二鳥。水が滴らんばかりにゆるめに絞った衣類を、首やら腕やらにぶら下げながら干すのもよろしい。シーツを干すときは、しばらくくるまってみるのが最高。多少汗臭くなるかもしれないが、どうせ寝れば汗をかく。すすぎを1回分節約し、洗剤の香りを少し残すと、玉山君の気分が味わえてなおよい。♪ボ・ォ・ル・ド♪
ふだんは即食洗機行きの皿を、夏は手で洗うのが心地よい。全部洗うのは面倒なので、5枚くらいに留めておくのが疲れない秘訣。濡れた手は、タオルで拭かずにTシャツで拭くと気持ちよい。タオルを洗わずにすむので、一石二鳥。
風呂掃除。ふだんはなるべく敬遠したいが、夏は歓迎。○○*でするのがなんと言っても爽快。威勢のよい鼻歌とともにすると、はかどってなおよい。軍艦マーチにすると、同時にパチンコをしている錯覚に陥るので、それも一興。間違っても、バラードや子守唄は避けるべし。窓を全開にして英語の歌を口ずさんでみると、近所の手前鼻が高くなれる。思い出せない部分は、♪シャラララ~ ウォウウォウ~♪でよい。
疲れたら、風呂の残り湯で行水。バスタブの淵に、スイカの切れ端やレモンの輪切りを置いておくとよい。モデルルームやテレビドラマのセットのごとく、かっこつけて観葉植物の鉢は置くべからず。ひょんなことでひっくり返し、ヒステリーを起こすのが落ち。それで汗が吹き出ては、本末転倒。
網戸洗い。これほど苦痛な家事はないのは、言うまでもない。ましてや、寒い年末に洗うなんぞ、もってのほか。昨今の網戸は簡単には外せないので、さらに面倒。外すのはこの際割愛して、庭のホースから高圧力で水を噴射させるのが、豪快でよい。ただし、新しい網戸でなければならない。古い網だとボッコボコに穴が開き、網を張り直す羽目に陥る。噴射の際、間違っても窓は閉めておかねばならない。うっかり開けたまますると、家の中に黒い雨が降る。また、いくら暑くても、○○*ではするべからず。露出狂と間違われて、おまわりさんを呼ばれてしまう。
夕方の打ち水。風呂水を使えば、これも主婦の鑑。拭き掃除した雑巾を洗った風呂水を使えば、なお主婦の鑑。浴衣を着てするのは、傍目には涼しげだが、自分は暑いのでやめるが無難。他人へのサービスより自らが大事なのは、言うまでもない。ふだん気に染まぬご近所さんが通りかかれば、しめたもの。打ち水するふりしてわざとかけてやると、日頃の憂さが晴れて一石二鳥。相手も、少々濡れたところで気持ちよいから、文句は言うまい。詫びの言葉は、多くは控えるべし。過ぎたるは及ばざるがごとし。
こんな主婦に、毎日は倣うべからず。毎日倣うと水道代が鰻のぼり、近所にも物議をかもすので、してはいけない。ましてや地球が悲鳴を上げるので、大変よろしくない。
以上、おそまつでした~。チャンチャン。
* ○○には漢字2字、ひらかなだと3文字、ちなみにカタカナだと○ー○、となります。
読んでくれてありがとう!
あのねぇ、くれぐれも誤解なきよう言っておきますが...これ、私が地でいってると思わないでよね~~~! やりかねないかもしれないけど!? あくまでも、「想像の世界」でございますよ
(実はやってることがいくつかあったりして?)