えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

端午の節句2021 ~香りと薬草の薬玉スワッグ~

2021年05月05日 | 歳時記

(↑ 東京新聞より借用しました。)

  

 大型連休も今日で終わり、という人や、ついでに週末まで、という方もいらっしゃるでしょう。一部の都府県で緊急事態宣言が出ている中、みなさまはどのようにお過ごしでしょうか?
 私は、近場を歩いたり、モノづくりに励んだり、ゆっくりおうちティーしたりして過ごしていました。今日の東京は、生憎の荒れ模様です(^^;

 今日は端午の節句、そして今年の立夏なのですね。折しも、2021年5月3日付の東京新聞朝刊の「くらし歳時記」欄で、広田千悦子氏(日本の行事・歳時記研究家、文筆家)が薬玉(くすだま)を紹介していました:
      (最大に拡大してご覧ください。)

 

 自分でも作ってみたいと思い、ネットで調べたところ、こんな画像が目に入りました:
     (こちらから借用しました。大きくなりません。)
 神奈川県海老名市にある「弥生神社」が紹介している薬玉です。2018年に開かれた薬玉作りのワークショップの様子が、「端午の節句と薬玉づくり」(【弥生神社 連載コラム Vol.2】)で紹介されています。
 その中で、権禰宜(ごんねぎ)さんが端午の節句について解説されています。ここにも転載します:
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 「端午の節句」は五月五日ですが、旧暦ですと来月六月の半ばにあたります。「端午」とはもともとの月の「端(はじめ)」の「午(うま)」の日*1 を意味しており、「午(ご)」が「五」と同じ音であるため、毎月五日を指すようになり、やがては五月五日になったということです。

 端午の節句の時期は、梅雨時なので薬草が良く育ちます。また、ものが痛みやすく「邪気(じゃき)の多い時期と考えられていました。それゆえ中国ではこの日、薬草を摘んだり、蓬で作った人形を戸口に飾ったりしていました。
 そんな風習が、奈良時代には日本に伝わり、平安時代には菖蒲(しょうぶ)を蓬(よもぎ)とともに軒に下げたり、湯に入れて菖蒲湯として浴していました。香り高い菖蒲や蓬には、邪気を祓い魔物を祓(はら)う力があると考えられていたのです。
 やがて江戸時代になると、武家社会を背景に菖蒲と「尚武」をかけた「尚武(武士を尊ぶ)の節句」へと移り、現代へと続く男の子の誕生と成長を祝う節句となりました。
 *1 午の日(うまのひ)は、干支と同じ順番で十二日に一度巡ってきます。
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  続いて、同氏による薬玉についての解説を引用します。
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 端午の節句には、香りの強い薬玉を作り簾(すだれ)や柱にかけて邪気を祓い厄除けと長寿の願いを込める風習がありました。
 薬玉は、「麝香(じゃこう)」「沈香(じんこう)」「丁子(ちょうじ)」などの香物を錦の布で包んで玉にして、造花や菖蒲、蓬の葉で飾り、五色の紐を垂らして飾っていたといいます。
 中国から伝わり、平安時代には贈答用に盛んに作られたそうです。
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 併せて、「古代薬玉之図」も参照しながら、見よう見真似で作ることに…。さて、どんなものができたでしょうか…???
 (★これより下の画像をクリックすると、大きい画像や別の画像が見られます。★別画像がある場合は、画像にマウスオンするとその旨が表示されますが、ブラウザによっては読み込めない場合がありますm(__)m)

 

 

 

 まず、香りや薬効があり、厄除けになる植物を庭で物色しました。
   
 左から、南天月桂樹五加(うこぎ)ドクダミ木白虹/木白香(もくびゃっこう)ツワブキマサキ(後から加えた山椒だけ画像がありません)。

 香りのものは、月桂樹・木白虹(ヨモギと香りが似ている)・山椒。
 薬効があるものは、五加(根の皮は「五加皮」という漢方薬になり、鎮痛・強壮効果あり)・ドクダミ(解毒・利尿効果あり)・ツワブキ(打撲・切り傷・湿疹の手当てに)。
 厄除けには、南天(難を転ずる)・五加(鋭い棘あり)・山椒(棘あり)。
 長寿の願いを込めるのは、五加(五加皮から作られるウコギ酒は不老長寿の薬に)・マサキ(常緑の葉には艶があっていかにも元気そうで、くだんのサイトに「潮風や大気汚染にも強い」とあるので加えました)。 

 五加の若芽を天ぷらにして食べると美味しいのは知っていましたが、「新芽や若葉には特有の香りと風味があり、山菜として五加飯(うこぎめし)や御浸し、和え物、また、茶の代用にされる」とあり、料理だけでも使い出があるのですね。鋭い棘があるので、かつては防犯のために生垣として使われたそうです。
 くだんのサイトによると、「現在日本にあるウコギは7種類だが、ヤマウコギがその代表的な品種」とあるので、我が家のもそうかな。

 

 

次に、手許にあるもので使えそうな材料をかき集めました。
ダイソーの「ラタンボール ナチュラルカラー3個」・同 「デコレーション用麻ひも」・同 「ウッドビーズ ラウンド」・何についてきたのか記憶にない紐類3色・シナモンスティック・クローブ(丁子)

 

 

薬玉には、香物を紙や布でくるんで入れるそうですが、これでは入らないので、半分に折ったシナモンスティックとクローブを、入りそうな隙間から挿し込みました(^^ゞ

麻紐を最上部に通し、2本取りになった紐に、飾りとしてウッドビーズを3つ通しました。
紐を結んで輪にし、吊り手を作りました。

 

 

くだんのワークショップで見つけた紐の几帳結び。ネットで結び方の動画を見つけましたが、似た結び方で叶結びの一つ、「三つ輪の叶結び」というのを見つけたので、そちらにチャレンジしました(左画像)。

叶結びは、中心の結び目が、表から見ると井桁結びの「口」の形、裏から見ると「十」の形(リンク画像参照)です。「口+十=叶」→「願いが叶う」→叶結びなのだそうです。
几帳結びは、中心の結び目が、表から見ても裏から見ても井桁結びの「口」の形です。 

叶結びと几帳結びは、表から見ると全く同じですが、裏が違うのですね。

 

 

私がくだんのネット動画を見ながら練習していたら(↑)、夫が俄然作りたくなったらしく、「3本組のは僕が作る!」と…w(☆o◎)w
3本の紐を別々に結んで保存していたので、それぞれに結びグセがついていて結びにくく…先端や輪の途中など何ヶ所かにマステを巻きつけて3本をまとめながら、悪戦苦闘していました(^^; 紐の長さもギリギリでした。
でも、最初に動画を一通り見て原理を理解すると、後は動画を見ずに結んだところはさすが! 私なんて、動画と首っ引きよ~(^^;

私が形を整えて、3本組の三つ輪叶結びがなんとか完成! 

 

 

次の手順で成形しました。
1.葉物をスワッグを作る要領で束ね、麻紐で巻き留める。その紐の延長で、吊り手の輪を作る。
2.切り落としの雲竜千代紙で、1の茎の根元をくるんで留める。
3.ラタンボールの麻紐の吊り手を茎にひっかける。
4.結び紐を2にグルーガンで留める。

本来は、薬玉の下に葉物や結び紐を下げるところですが、ラタンボールが小さ過ぎる(直径5cm)ので、いっそのことスワッグ風にしちゃえと…。目指していたものとは別物になりましたが、こういうのもありかな(^^ゞ えつこオリジナルの薬玉です。

 

 フランクフルトにいる孫たちは、昨年末から半年近くに及ぶロックダウン生活を強いられています。3月には登校できた期間もあり、卒業式や入学式(日本人学校に通っています)も、保護者は一人のみ出席可という条件つきで無事行われましたが、新学期が始まってまもなく、再び登校できなくなりました。週2回まで登校できることになってはいるものの、毎回PCR検査をクリアしなければならないので、結局自宅でリモート授業を受けています。
 彼らの、異国での非常事態での健やかなる成長を願ってやみません

 

                              

 こちらはおまけ…全然関係ありませんが、昨日のティータイム@ベランダの様子です。この季節ならではの爽やかな薫風を感じながら、まったりと過ごしました。

      
 いただきもののクッキーは、「日本茶菓 SANOAH」の詰合せ(最下段画像)より。おしゃれで、かつ美味しい! 夫の中古のゴルフクラブ一式を譲ったお返しなのですが、T君、おしゃれ! 贈り物上手!! Mary'sのチョコは義母からのお裾分け。
 ティーバッグは、「BASILUR TEA JAPAN」の緑茶ブレンド「Love STORY」(ベニバナ・コーンフラワー入り ベルガモットの香り:最上段左&中央・最下段右画像)。昨年、唯一旅行できた軽井沢で求めたものです。ちょっとアールグレイに似ていますが、味わったことのない独特の香り...「Love STORY」というだけあって、まさしく色っぽい味わいで、とても美味しうございました(^^)v

 鍋敷きは、こちらの過去記事で紹介した布施知子氏作の「リング1」で作ったものです。折り紙はダイソーの両面折り紙です。

 

 遠出しなくてもそれなりに楽しめますが、ジムは臨時休業してるし、なんか体が重たい…明日は出かけたいな(#^.^#)  ガンガン作ったクラフト系のものは、追ってまた紹介します(*^_^*)

 


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