えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第2章 怒涛の日々 8.

2007年04月17日 | 乳がん闘病記

8.
 経済的な準備も必要だ。入院費用はいくらかかるだろう? 胸部MRI検査だけでも1万円近くかかった。こんなに早くがんになるとは思ってもいなかったので、保険もかけていなかった。後悔先に立たずとはよく言ったものだ。

 そう考えを巡らせたとき、被爆二世の助成制度があることを思い出した。母は原爆投下後2週間目に広島に立ち寄り、被爆していた。幸い今のところ明らかに後遺症と言えるものは出ていないが、妹と私が被爆二世の権利を享受できるように、私たちに代わって手続きしてくれていたのだ。そのお蔭で、健康診断を年に一度無料で受けられる。それだけではなく、特定の病気になったときは助成金が出ることを今回思い出したのだった。

 受診票を見てみると、認定された11種類の病気にかかり、治療が6ヶ月以上必要な場合は、東京都から助成金が出る旨が記されている。幸か不幸か、私は「細胞増殖機能障害(がん)」に該当し、治療も半年以上かかる様相なので、助成されるはずだと思った。
 ただし、「助成範囲は、健康保険が適用される医療費の自己負担額で、入院時食事療養費の標準負担額は対象にならない」とある。検査費用はどうなるのだろう?
 
 窓口である東京都福祉保健局に連絡し、話を聞いた。市役所で書類をもらい、担当医に診断書を書いてもらった上で市役所に提出するように言われる。「検査費用・入院時食事療養費・差額ベッド代・交通費は助成の対象外」と言われてしまった。―そうか、病気が確定してから助成されるわけだから、検査代は出してくれないのね。残念…*― 

 さらに但し書きがあった。受付日の月の初日までしか遡及されないため、例えば3月分なら3月末日までに書類を提出しないと助成できないとのこと。4月に入ってしまうと、3月分は丸々助成されなくなる。急がなければ!

* この時点では助成をあきらめていた検査費用は、後刻とった手続きで東京都から全額返還された。立替払い証明をN医科大学付属病院に依頼したところ、検査費用をすべて助成該当として認めてくれたからだ。最初に「ほぼ悪性」と判明したため、それを前提にした検査だったからだと思われる。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ぎっくり腰えつこ抄2005』... | トップ | 第2章 怒涛の日々 9. »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
KUMIさま:ご訪問、ありがとうございます!!! (takuetsu@管理人)
2007-04-18 20:37:13
KUMI さま/ 浜おばさん、初めてのご訪問、本当にありがとうございます!
早速「がん友☆全国MAP」でつながることができ、とても嬉しいです。

KUMI さんのHPにも先ほど寄らせていただきました。すばらしく内容の濃いHPなんですね。
これからゆっくり拝読しますが、「闘がん記」の初めの頃を読ませていただき、「うんうん」とうなずいたり、「やっぱり...」なんて言ってしまいました。共感することがたくさんありそうです。

昭和記念公園は何度も行ったことがありますが、花粉症のため、春は敬遠しがちだったのです。ですから、見事な春爛漫の写真を見せていただき、堪能しました。

お気に入りリンクに入れさせていただきました!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
返信する
はじめまして (KUMI)
2007-04-18 15:27:16
えつこさん、お邪魔します。

昨日、がん友全国マップに登録しましたら、私の上にえつこさんのブログ名がありました。
クリックしましたら・・我が家から割合に近いところにお住まい、そして私と同じがんの1年先輩と知り、今日ゆっくり読ませていただきました。私の方がずっと年上ではありますけれど。
1年たって、ようやく髪がウルトラショートになって「被り物」から解放されたばかりです。

がんの原因になるリスクなぞ、本当にあるのかしらん?と思いますね。被爆のせい、などということもありませんでしょう。
でもお母様はずっと不安を抱いて暮らしていらしたかもしれませんね。

乳がんのネット仲間の間ではKUMIをハンドルネームにしています。普段は「浜おばさん」と称しています。
花と自然が大好きですので、ブログを楽しく読ませていただきました。・・長々とごめんなさい。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

乳がん闘病記」カテゴリの最新記事