「平和百人一首」とこのシリーズについての解説は、初回記事と2回目の記事をご参照ください。前回記事はこちらで見られます。
なお、かなづかいや句読点は原文のままとするので、読みづらい点はご了承ください。
平和百人一首
山桜の日あるかぎりかがよひて 夜は月光に濡れてひそけし
東京都杉並区天沼 新井 更二
奥深い山間に咲いている山桜ほど、清楚にして美しいものはない。
それは俗塵にまみれぬ聖い美しさを持つているからである。
その美しい山桜が、一日中陽にかがやき映えている有様は、何とも云われぬ景趣であるが又夜は夜とて月光に心ゆくばかり濡れている景観も、捨てがたいものである。
この歌は、清楚にして美しい山桜の、四六時中の閑寂と、平和な姿を描いたものである。
(更二)
※ブログ管理人注:「かがよひて」は「耀ひて」