えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

うさんくさい選挙 ~これが本当に民意?~

2012年12月17日 | 雑記

 今回のこの選挙結果はある程度予想はしていました、私の票が死に票になるであろうことも。
 でも、予想を超える自民党の圧勝ぶり、6割に満たない低い投票率、そして、さらに首都東京では、石原氏の都政を継承するであろう猪瀬氏が圧勝して都知事に当選? 13年にもわたって好き放題に都政をかき回した挙句、途中で放り投げた石原氏を補佐してきた人が??? もう、落胆を通り越して唖然としてしまいました。これが本当に、国民の、都民の、民意なのでしょうか...? 

 まず、事前の大手マスコミのあり方に、私は大きな疑問を持っていました。客観的事実を報道すべき立場にもかかわらず、投票率が低そうだとか、自民党が過半数を獲得しそうだとか、まるで世論を誘導するかのような報道ぶり。私には報道というより「誘導的予想」に思えました。
 しかも、従来の紙の新聞の読者は、今や中高年から高齢者に多いと推察されます。若者はウェブで見る人が多いのではないでしょうか? 保守的な傾向のある高齢者をターゲットに、作為的な報道を展開したのでは?と勘ぐりたくなります。世論調査では、投票率が高そうなのは高齢者層との結果も出ていましたし...。その高齢者たちは、大手マスコミの属する記者クラブが実に閉鎖的な空間であるという事実を、きっと知らないでありましょう。フリーランスやネットメディアのジャーナリストを、国会記者会館から不当に締め出しているという事実を。
 さらに、原発事故を含む原発関連の報道について、日本の大手メディア(新聞・テレビ)の報道と、ネットや海外メディアの報道との間に大きな内容の隔たりがあったことは、今や多くの国民の知るところでありましょう。

 そして、実際に低迷した投票率。これほど、今後の日本社会の方向性にとって大事な争点が目白押しだったにもかかわらず、どうしてこんなに低かったのか...どうしても納得がいかなかったのでネットで調べていたら、こんな記事が...。その中で「15日付けのNHK(ウェブ版)は、全国49,000ヶ所の投票所のうち、30%にあたる16,000ヶ所で投票終了時間が繰り上げられる、と伝えた」とあります。事前に、しかも、多いところでは4時間もの繰り上げですよ!
 この記事の書き手であるフリージャーナリストの田中氏によると、「『投票終了時間の繰上げ』は、公職選挙法第40条1項に定められていたのだが、そこには『特別の事情がある場合』と規定されている。それが平成12年に施行された地方分権一括法により、各自治体の判断で変更可能になった」とあります。
 30%の投票所で繰り上げねばならなかった「特別の事情」とは何なのでしょう? 仮にそれぞれ納得できる事情があったとしても、30%も行われたとすれば、それが「特別な事情」と言えますか? あるいは、「各自治体の判断で変更可能になった」ということは、「特別の事情」がなくとも、それらしい理由で繰り上げることができるようになったということでしょうか? いずれにせよ、裏で作為的な大きな力が働いていたのでは?と、この事実にも私は勘ぐりたくなります。

 かつての短い在任中に一度改憲を試みた安倍氏は、今回首相に返り咲けば改憲に向けてまっしぐらなのではないでしょうか? しかも、今日付の東京新聞朝刊によると、憲法96条に規定された改憲の是非を問う国民投票の発議の要件を、「衆参両院で3分の2」から過半数に引き下げる考えを、安倍氏は16日に表明しています。(改憲のための国民投票制度については、総務省の「憲法改正国民投票法」をご覧ください。) 氏は国防軍を作ると言っているのですよ...国民の大勢が本当にそれを望んでいるのでしょうか???

 愚息なんぞは、「今の憲法の曲がった解釈じゃ本当の自衛はできないから、合法的に自衛できるようにした方がいい」と、改憲に賛成です。「名前が変わるだけで、今と同じ。自衛隊が国防軍になるだけじゃないか」と言います。
 でも、はたして本当にそうでしょうか? 改憲の内容によっては、自衛隊だけではすまなくなる可能性もあるでしょう。軍隊の目的や活動内容によっては、自衛官の志願者が減るかもしれません。そうなった場合、ブッシュ大統領がイラク戦争時に行ったような徴兵が行われないとは、誰にも言えないのではないでしょうか? ジャーナリストの堤未果氏は、自らの取材に基づき、講演会でこう話していました。ブッシュ氏は、貧困から逃れたいアメリカその他貧困国の若者を巧みな方法で徴兵し、イラクに大勢派遣したと。(その講演会については、ぜひこちらをご覧ください。) 正規雇用がままならない、将来に夢や希望が持てない今の日本の若者が、同じ罠にはまらないと誰が言えるでしょう? あるいは、すでに公的教育の現場にさえ入ってきている民営化の波が、徴兵に及ばないとも限らないではありませんか? そう、アメリカのように...そして、アメリカの言うなりのこの国で...。

 書きたいことが次から次から溢れてきますが、今日はこの辺で。とにかく、日本はどこに向かっているのだろう?と思うと、暗澹たる気持ちになり、思わずキーボードを叩きました。冗長な文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございましたm(__)m

  


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヨセミテ旅行2012(最終... | トップ | 昨日のいいこと »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (コロ_mori)
2012-12-17 23:05:57
おひさしぶりです。薬なんかも、大量に安い国から輸入され、そのことに、一部の政治経済団体が関連しているみたいですよ。経済学ッてお金や物資が流れる水のごとく流通するためにあるようですが、その流れに薬や原発が入れられてしまっているのが現状だとおもいます。”この薬は効きます”と強引に薬を売りつけられていることを、知らない人は沢山いると思います。経済の流れを止めようとすると、そういう薬の売り子さんたちは、正義を邪魔するのかと、騒ぎ始めるのです。安く手に入る薬がどれほど人を救うかわからないのですか、とわめきたてるのですよ。僕は幸い、良い先生に恵まれて、自分の病気は慢性から、悪化といった最悪のシナリオからのがれられました。悪魔は慢性化をまず好み、とどめに悪化を用意していたと思います。日本はこれからどうなるのでしょうか。慢性病から逃れる方法はまだあると思いたいのですが。ちょっと長くなりました。2つの病気をなんとか克服したときの経験から投稿させていただきました。
返信する
護憲です。 (はなこころ)
2012-12-18 14:38:41
絶対に・・。

・・はなこころ
返信する
コロ_moriさんへ:嘆かわしいですね (takuetsu@管理人)
2012-12-18 20:55:19
コロ_moriさん、意見表明のコメント、ありがたく拝読しました。

まずは、大きな病気を2度も克服されたようなご様子、大変でしたね&お疲れ様でした(過去形でよいでしょうか?)。
病気をすると、いろいろなことが見えてきますよね...。いいことも悪いことも。

今の日本、あらゆることに弱肉強食の市場原理主義と合理主義が浸透していて、怖いです。ロボットの社会みたい...誰か止めて...。誰か、ではなくて、国民自らが止めないといけないのに...ね?
返信する
はなこころさんへ:心強いです! (takuetsu@管理人)
2012-12-18 20:57:46
はなこころさん、一言に凝縮された、却って力強いコメントに、心強く思いました。そうですよねぇ...。
なんか、護憲派が少数のようにさえ思えてきて、背筋が寒くなる昨今です。
みなさん、忘れないで! ヒロシマ・ナガサキ・フクシマを!
返信する
経済からの自由 (コロ_mori)
2012-12-19 00:21:57
政府は財源探し 日銀はその利息決定 企業は借り手 で企業の販売能力や商品の必要性が無いと金利が上昇しインフレ誘導になるのだそうです。政府がどっとお金を出すとそれだけで金利が上がりやすくなるほど市場は成熟しているそうでアベ内閣はこれだと思います。大変危険なやり方ですよね。貸し渋りの反対ですから。貸し渋ってどっと融資するのを団子融資というのだそうですがこれでも金利は上がるようです。団子融資のほうがまだいいと思いますが、アベ融資は日本の信用を損なう可能性もあり、そうなると原発動かしますかとなりかねず、国民は引きずりこまれやすくなってしまうのではないでしょうか。takuetsu様もご病気だったようでお大事にどうぞ。
返信する
コロ_moriさんへ:株価 (takuetsu@管理人)
2012-12-19 19:17:44
コロ_moriさん、またコメントをありがとうございます!

経済のことはよくわからないのですが、そういうカラクリがあるのですね。
新政権発足を受けて、早速株価が上がっているようですが、そんなことで景気回復にすぐつながるのかどうか...???
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑記」カテゴリの最新記事