えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

カフェの洋菓子講座 ~食べるアート アイシングクッキー~

2017年02月23日 | お菓子作り

(↑ 講師の作品)

 

  通っているスポーツジム併設のカフェで、2月からアイシングクッキーのワークショップが始まりました。予め講師が用意したクッキーとアイシングを使い、季節に因んだデコレーションにチャレンジするという企画です。手作りクラフト(クリスマスリースしめ飾り)・手作り味噌・手作り和菓子(季節の練り切り(11月) ・ (1月))のワークショップに続いて4種類目、受講料はティータイム込みで2,000円です。  

 

    
 (カフェには市販品もあります。現在は、ひな祭りのクッキーが出ていますよ。)


 広義のアイシングには、Wikipediaによると、用途によって材料や手法がいろいろあるようですが、日本で「アイシングクッキー」と呼ばれているものは、「ロイヤルアイシング(Royal icing)」という英国発の手法によるデコレーションクッキーを指します。元々は生の卵白に粉砂糖とレモン汁を加えてアイシング生地を作っていたようですが、衛生面や扱いやすさから、現在は乾燥卵白と粉砂糖に水を加えて作ることが多いようです。着色は、アイシングカラーというジェル状の食用着色料(↓)を使って自由自在にできます。

    
            

 今回のワークショップでは、バレンタインに因み、ハート型のクッキーにアイシングしました。6種類の見本(トップ画像 ↑)から好きなものを2種類選び、チャレンジしました。
 2週間前のことで恐縮ですが、ご紹介します。
 (★これより下の画像をクリックすると、大きい画像や別の画像が見られます。★リンクに別画像がある場合は、マウスオンするとその旨が表示されますが、ブラウザによっては読み込めない場合がありますm(__)m))。 

 

 

 

 アイシングクッキーは、透明フィルムで作った絞り袋にアイシング生地を入れ、ハサミで小さく切り落とした先端の穴から絞り出し、文字や模様をクッキーにデコレーションします。
 文字や線を描くには硬めのアイシング(以下、「ライン用」と書きます)を、広い面を塗りつぶすには緩めのアイシング(以下、「ベース用」と書きます)を使います。講師は、マスキングテープの色で区別して(前者を青で、後者を黄色で)いました。 

 

まずは、ライン用のアイシングで、ラインを描く練習をします。
鉛筆を持つように絞り袋を持ち、クリアファイルの上から、講師が紙に描いた線に沿って絞り出します。
すぐ乾燥するため、簡単に崩して外せるので、何度でも練習することができます。

※乾燥しやすいので、先を切るのは作業の直前にします。
絞り出しの穴の大きさがポイントです。少しでも大き過ぎると、きれいな線が描けません。まずは小さめに切って様子を見、小さ過ぎたらさらに切るようにするのが無難です。

 
 

長めの線や波形を描くときは、アイシングを浮かせながら描く(糸状に出てくるアイシングを、描く長さ分を先に絞り出し、高い所からゆっくり落としていくイメージ)のがポイントです。
(静止画で説明するのはむずかしいですね。ネットで探せば、きっと動画が見つかると思います(^_^;)

※アイシングが乾燥して固まってきたら、手でもみほぐすと柔らかくなります。

 
 
 いよいよ本番です。全種類、講師が見本を示してくれました。
 
    (Aタイプ)
 
作業の概要:ライン用アイシング(ピンク/白)でハート形のアウトラインを描いてから、ベース用(同色)で塗りつぶします。ベース用(白/グレー)でミニハートを輪郭に沿ってデザインし、講師作製のワンポイントの花(シュガーペーストを口金で絞るなどして作ったパーツ)をつけてできあがり! 
 
 

1.ライン用アイシング(ピンク)で、クッキーの縁に沿ってアウトラインを描きます。

※ 場合によっては、左手でクッキーを動かしながら作業すると、きれいに描けるようです。
※ 後で修正が利くので、落ち着いて、気楽に作業するのがポイントです(#^.^#) 

 
 

2.直したい箇所を直します。水をつけた筆(製菓用平筆)をラインの横からそっと押し当てるようにすると、ラインを動かしたり、外したりすることができます。

 
 

3.ベース用で中を塗りつぶします。

※ クッキーが見える隙間があってもOK。生地が緩いので、後で隙間を埋めることができます。

 
 

4.専用の用具や爪楊枝などで生地を寄せたり、クッキーをそっと左右にゆすって生地を動かしたりして隙間を埋め、全体を平らにならします。

 

 
 

5.ベースが乾かないうちに、ベース用アイシング(白)で、輪郭に沿って適宜の間隔にドットを絞り出します。

 
 

6.ドットが乾かないうちに、専用の用具や爪楊枝などで、ドットの上をなでるイメージで線を描き、ハート形を作ります。

 
 

7.ある程度乾燥したら、ワンポイントの花を好きな場所につけます。花の裏にベース用を少し絞り出し、糊づけする要領です。

 

 
 
 
 (Bタイプ)
 
作業の概要:ライン用アイシング(グレー)でハート形のアウトラインを描いてから、ベース用(同色)で塗りつぶします。ベース用(白)でドットを絞り出し、さらに、ライン用(白)で周りにジグザグ模様を描きます。講師作製のワンポイントの花をつけてできあがり!  
 
 

5.1~4はAタイプと同様にして、グレーのベース(左画像ではピンク)を作ります。
但し、最初のアウトラインは、クッキーの輪郭より3~4mm内側に描きます(ジグザグ模様を外側に入れるため)。

ベース用アイシング(白)で、適宜の間隔でドットを描きます。

 
 

6.ライン用(白)で、ベースの周りに、細かいジグザグ模様を描きます。ベースに少しかかってもOK。ジグザグの幅や間隔は好みで。

※ ジグザグも筆で修正が利くので、慌てずに作業することがポイントです。

 
 

ここからは、私の作業過程を紹介します(^_^;

アウトラインを描き終えました。

 
 

ベースを塗りつぶしました。

 
 

ドットを入れました。が…間隔が狭過ぎたかな(^_^;

 
 

ジグザグ模様を入れました。が…(^_^;
作業を止めることができるのに、一気に描こうとして慌てちゃうんですよね(^_^;

 
 

ワンポイントの花の裏にベース用を少しつけて、クッキーにつけます。

 
 

花の位置を右側にしました。できあがり!
でも、あ゛ぁ……(^_^;

 
 
 
 (Cタイプ)
 
作業の概要:ベースのアイシングを施して乾燥させたものに、ベース用アイシング(白)でジグザグのストレートラインを何本か描きます。グラニュー糖をまぶし、講師作製のワンポイントの花をつけてできあがり! 
 
 

5.1~4はAと同様にして、サーモンピンクのベースを作ります(この場合は、講師が予め作って乾燥させてあります)。

ベース用アイシング(白)で、ジグザグのストレートラインを何本か平行に&斜めに描きます。緩めなので、Bタイプのジグザグよりソフトな線のジグザグになります。

 
 

6.グラニュー糖を全体にまぶします。

講師作製のワンポイントの花をつけてできあがり!

 
 
 
 (Dタイプ)
 
作業の概要:ベースのアイシングを施して乾燥させたものに、ライン用アイシング(白)で波形模様を好みで描いてできあがり! 
 
 

5.1~4はAと同様にして、ピンクのベースを作ります(この場合は、講師が予め作って乾燥させてあります)。

ライン用アイシング(白)で波形模様を好みで描いていきます。

※ 左手でクッキーを動かしながら作業するとよいようです。

 
 

6.このDタイプが今までで一番むずかしいですが、失敗しても、修正しながらゆっくり描けばOKです。

 
 

7.しずく模様を入れます。

 
 

8.最後に小さなドットを入れます。

 
 

9.ドットを水で濡らした筆先で押え、安定させてできあがり!

 
 
 
 (Eタイプ)
 
作業の概要:ベースのアイシングを施して乾燥させたものに、ライン用アイシング(白)でストレートラインと波形模様を描き、講師作製のワンポイントの花をつけてできあがり! 
 
 

5.1~4はAと同様にして、淡いピンクのベースを作ります(この場合は、講師が予め作って乾燥させてあります)。

ライン用アイシング(白)で十文字にストレートラインを描きます。失敗箇所は筆で修正します。

 
 

6.5のラインに沿って、細かい波形を描きます。

 
 

7.講師作製のワンポイントの花をつけてできあがり!

 
 

これは私の作品。絶句…(^_^;

※ 光っている箇所は、筆で修正した部分です。

 
 

ワンポイントの花の裏にベース用を少しつけて、クッキーにつけます。

 
 

できあがり!

Bもこれも、最後のワンポイントでごまかし、なんとか見るに耐えるものに仕上がりました(^_^;

 
 

     
 作業の後のティータイムも、楽しいひとときです。
 大きな目と長~いまつ毛が美しい講師のF先生、この日が講師デビューということでしたが、とても落ち着いた、堂々とした講師っぷりでございました。幼いお子さんがいらっしゃるとは思えない美しさと落ち着きぶり…美しさは見習えませんが、落ち着きは見習いたいものだと、つくづく思いました(^_^; ありがとうございましたm(__)m 

 

        
     自宅に戻って記念撮影?! 少しはましに見えるかしら…(^_^;

 

                   
 F先生作の「ステンドグラス・アイシングクッキー」を求めました。誰にかって? それは内緒(^_^;
 透明な部分は水飴、中にアラザンなど製菓用の飾りが入っています。全部食べられるんですよw(☆o◎)w 

 

                              

 

  たまたま、このワークショップの前日に、NHKの「あさイチ」(2017年2月9日放送分)の「スマートライフ バレンタインデーに!アイシングクッキー」というコーナーで、クッキーアーティストの高橋洋子氏がアイシングの作り方を紹介していました。
 ここにも貼りつけます。

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<材料>(作りやすい分量)

  • 粉砂糖       200グラム
  • 乾燥卵白        5グラム
  • 水           大さじ2
  • アイシングカラー      適量
  • 市販のクッキー       適量(直径5センチのクッキー20枚程度)

<作り方>

  1. 乾燥卵白に水を加えて溶けるまでよく混ぜ、こし器でこしながら粉砂糖に混ぜる*
  2. つまようじの先ほどの量のアイシングカラーを加えて混ぜる。色を確かめながら少しずつ足して調整する*
  3. 半量を透明フィルムで作ったしぼり袋に入れる。これが線や字を描く分になる。残り半量に水を加えてゆるめ、ベースになる分を作る。加える水の目安は30グラムに対して水が小さじ1。
  4. クッキーにベースを塗る。縁の線を描いて輪郭をつくり、はみ出さないようにその中に盛っていく*。できたら半日ほど乾かしておく。
  5. しぼり袋に入れたアイシングで字や絵を描いて*できあがり。

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 番組内で口頭で補足された説明を記しておきます。

 * ・生の卵白(Mサイズの卵1個分くらい)でももちろんOKだが、乾燥卵白の方が計量しやすいという利点がある。
  ・卵白を茶こしを通しながら混ぜるのは、ダマがあると、絞るときに詰まってしまうため。
  ・混ぜるうちに生地が重くなるので、ミニ泡立て器や頑丈なフォーク(プラスティックなどは折れてしまう)などで混ぜること。
  ・粉がなくなるまでよく混ぜ、均一になり、角がしっかり立つまで混ぜる。
   しばらく(15分ほど)置いてなじませる。   
  ・ライン用(硬め)とベース用(緩め)、半量ずつ作る。
   まず、ライン用を作り、ベース用は、ライン用に水を足して緩める。
   ベース用の硬さの目安は、ヨーグルトくらいのぽってり感。
  ・絞り袋に入れたらセロテープで口を留め、乾燥を防ぐ。
  ・アイシング生地は、密閉容器に入れ、冷蔵庫で5日間保存可能。
   但し、作り立ての方が作業しやすい。

 * アイシングカラーは混色も可能。絵具感覚で使える。スプーンで混ぜる。 
   発色がよいので、爪楊枝の先に少しとるくらいでOK。まずは少量で色を見て、好みの色になるまで足す。

 * ・ライン用で縁取りするのは、ベース用が流れ落ちないように、土手を作るため。
   ベース用を、アウトライン=土手の内側に流し込むようにスプーンで入れる。
  ・クッキーを少し持ち上げて落としたり、左右にゆすったりすることを何回か繰り返すと、表面が平らになる。
  (ブログ管理人注:高橋氏のベース用アイシングの方が、F講師のそれより緩いと思われます。)

 * ・文字を描くときは、鉛筆を持つ要領で絞り袋を持ち、手を台に置いて安定させると描きやすい。

 

  クッキーそのものの作り方も、同ページに載っています。ご参考まで。

 

  次回のワークショップは、ひな祭りに因んだ和風のアイシングです。また紹介しますね。お楽しみに!

 


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2 コメント

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アイシングクッキー (藤井 有美)
2017-03-01 09:40:00
アイシングクッキー作りワークショップに開催2回共ご参加いただき本当にありがとうございますm(_ _)m

ブログを拝見させていただきました。
とても丁寧に分かりやすくアップされていて、面倒臭がり屋の私には出来ないですので、頭が下がります。
こんなに詳しく載せていただけるなんて感謝の気持ちでいっぱいです。

ワークショップは皆様でワイワイ楽しくお喋りさせて頂いたり、私にとってもとても嬉しい時間です。
まだ2回の開催ですが、これからも皆様に楽しんでいただける様に精進してまいります。
どうぞこれからも宜しくお願い申しあげます。
返信する
藤井先生へ:こちらこそよろしくお願いしますm(__)m (takuetsu@管理人)
2017-03-01 18:26:43
まぁ、藤井先生、早速ご訪問くださったのですね。ご丁寧なコメントをありがとうございますm(__)m

細かく書き過ぎちゃったかしら?と気になっていたので、ご覧くださり、また、心温まるお言葉をいただき、こちらこそ嬉しいですし、光栄です。ありがとうございますm(__)m

面倒臭がり屋? 何をおっしゃいますやら…面倒臭がり屋さんだったら、あのように繊細で美しい作品はできませんよぉ。
先生のデザインや色のセンスの良さ、そしてアイシングの技術に、少しでも近づけるよう、私も楽しみながら精進したいと思います(#^.^#)

また、おしゃべりが多いことを反省しておりますm(__)m
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