第3回(令和4年12月5日)
四箇教条「立志・勤学・改過・責善」
(「教条、竜場の諸生に示す」)
38歳の王陽明が、貴州省の竜場で「知行合一」を説き出した頃、学徳を慕って集まって来た青年達に向って「教条、竜場の諸生に示す」という一文を示した。その中に示された内容を「四箇教条」と呼んでいる。わが国でも、大塩中斎の「洗心洞」ではこの四つの言葉が大きく示されていた。
先ずは「立志(りっし)」、志を立てる事である。立派な人物となる、人に恥じる事の無い生涯を送る、その志を強く持つ事が学問の始まりとなる。そしてそれを実現する為には次の三つが重要であると、王陽明は弟子達に示した。
① 勤学(きんがく)・・・自分の心を磨き続ける事の出来る学問に勤しむ事、その為には歴史上の偉人達が遺した書物や言葉に日々触れ続ける事。その学問には日々喜びが溢れている。
② 改過(かいか)・・・人間は時として失敗をやらかす事がある。その時、直ぐに反省して、過ちを改める事の出来る、心の素直さ、柔軟さが大切である。年を重ねて頑固に凝り固まるのでは無く、「実るほど頭の下がる稲穂かな」の句の如く、自分の過ちを指摘してくれる事に感謝して、日々「新生」して行く事が大切である。
③ 「責善」(せきぜん)・・・善なる行為を自己に、更には人に勧めて共に行なう事である。その為には道を同じくする友を持ち、切磋琢磨する事が大切である。「善」なる事には決して目をつむらず、無理する事無く自分のやれる精一杯の形で「善」を積み重ねる事である。
四箇教条「立志・勤学・改過・責善」
(「教条、竜場の諸生に示す」)
38歳の王陽明が、貴州省の竜場で「知行合一」を説き出した頃、学徳を慕って集まって来た青年達に向って「教条、竜場の諸生に示す」という一文を示した。その中に示された内容を「四箇教条」と呼んでいる。わが国でも、大塩中斎の「洗心洞」ではこの四つの言葉が大きく示されていた。
先ずは「立志(りっし)」、志を立てる事である。立派な人物となる、人に恥じる事の無い生涯を送る、その志を強く持つ事が学問の始まりとなる。そしてそれを実現する為には次の三つが重要であると、王陽明は弟子達に示した。
① 勤学(きんがく)・・・自分の心を磨き続ける事の出来る学問に勤しむ事、その為には歴史上の偉人達が遺した書物や言葉に日々触れ続ける事。その学問には日々喜びが溢れている。
② 改過(かいか)・・・人間は時として失敗をやらかす事がある。その時、直ぐに反省して、過ちを改める事の出来る、心の素直さ、柔軟さが大切である。年を重ねて頑固に凝り固まるのでは無く、「実るほど頭の下がる稲穂かな」の句の如く、自分の過ちを指摘してくれる事に感謝して、日々「新生」して行く事が大切である。
③ 「責善」(せきぜん)・・・善なる行為を自己に、更には人に勧めて共に行なう事である。その為には道を同じくする友を持ち、切磋琢磨する事が大切である。「善」なる事には決して目をつむらず、無理する事無く自分のやれる精一杯の形で「善」を積み重ねる事である。
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