ケイシロウとトークアバウト

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100万年後の因果応報

2019-11-09 16:11:00 | 日記



カキハラと言う、
ビール腹の五十代男がいた。
父親からの老舗そば屋を引き継いだが、
まずい、まずい、と、常連客に罵られ、
一生懸命に美味くする努力しても、
わざとまずくしてると怒鳴られて、
老舗の暖簾の恥だとまで言われた。
カキハラは、
罵り相手を恨んで泣いた。
するとそこに、
怪しげな、
寺の坊主👩‍🦲が入って来て、
ほら貝を置いた。
そして、
恨みのある相手の家の前で、
このほら貝を吹いたら、
百万年後に、
この人物の血筋の者が、
仏罰で死ぬことを告げた。
カキハラは、
このほら貝を欲しがり、
坊主は百万円を要求して、
取り引きは成立した。

翌日、
近所に住む帰省した大学生が来て、
クソまずい!と、吐き真似して、出て行った。
その夜、
カキハラは、
この大学生の住む家の前で、
ほら貝吹いた。
これで、
この家は、
100万年後に仏罰を受ける😏

数日後、
長期入院してたオヤジが、
何も知らないで、店に来て、
汁をひと口すすっただけで、
どんぶりを、壁に叩き付けた。
そして、
「これは壁ドンやない。壁怒💢や!」と叫んで、出て行った。
カキハラは、
このオヤジの家の前で、ほら貝吹いた。
これでこの家は、
100万年後に仏罰を受ける😏

更に数日して、
新宅された家の中年女が来て、
ここのそばを食ったら、生理不全になると罵って帰った。
カキハラは、
この女の新宅の前で、ほら貝吹いた。
これで100万年後に仏罰を受ける😏

とはいえども、
そばを美味くする努力をしても、馬鹿にされるので、
むくれて、
どん兵衛をどんぶりに移して、
客に提供するようにした。
すると、
どういう訳か、
客がほめ出して、
美味しい、美味しいと、喜んで帰るようになった。
そんな時、
あの新宅の女も来て、
移し替えられたどん兵衛食って喜び、
カキハラをほめまくった。
そして、
それが縁で、
この女とのお付き合いが始まった。
又、
150円のどん兵衛が750円で出されるから、
店の景気が良くなった。

ただ、
カキハラの表情は暗い。
なぜなら、
お付き合いしてる女の家の前で、
ほら貝吹いたから😞
100万年後に仏罰を受ける😢
せめともの罪滅ぼしに、
この女性のそば代だけ、百円値引きしよう。
そう考えた時、
悲しい気分は、
晴れていった。