ケイシロウとトークアバウト

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青春ドラマの終わり😢

2019-11-11 23:28:00 | 日記




本物の芸術品が飾られている、
高級感漂う喫茶店に、
ヒラカズとトモコは入った。
そこで、
故意に展示品を傷付けたら弁償しますの用紙にサインするが、
何度も来店するたびに繰り返したら、
当たり前の行為になって、
緊張感無くなくなってしまった。
弁償覚悟で展示品を壊す程の愚かさなんか持ち合わせてないと言う、自負もあった。
それに、
この喫茶店は落ち着けるし、コーヒーも美味い😋
二人は、
お付き合いそのものに、
高級感が欲しかった。
ホンモノの愛情を求めた。
なのに、
関係が冷めた。
それは、
トモコが、
体調悪いと毎日のように言って付き合わなくなったことを、
ヒラカズが破局宣告やと判断して、キレたからやった。
が、
本当に、
トモコの具合は悪く、
病院で他界することになる。
死因は、
白血病やった。

トモコの親友のサチコが、
二人のお気に入りのこの芸術喫茶店に、
ヒラカズを呼んで、
真実を話した。
ヒラカズは、涙をためて、
「信じると言うことが出来ない人間は、愛とか恋とか口にする資格ねぇよ」と呟いた。
サチコは、涙こぼして、
「でも、幸せだったって言ってたよ。カズ君に愛された思い出があったから」と言って泣いた。
ヒラカズは、
「俺は自分を許せない」と言って、泣き出した。
サチコは、嗚咽しながら、
「いいじゃない。幸せの思い出だけ、持っていったんだよ」と言う。
ヒラカズは、
「嫌だ!俺は、嫌だ!!」と泣き叫んで、
コーヒーカップを展示品のステンドグラスに叩き付けた。
ステンドグラスが割れた。
ヒラカズは言った。
「ぼくの愛情はね、このステンドグラスと同じなんだ。ただ綺麗に飾ってるだけで、割れていることも知らないで」と、
号泣して、
外に走って行った。
サチコは、
テーブルに顔を埋めて泣いた。

ヒラカズは、
涙を流しながら、
力無く歩いていた。
そしたら、
背後から、
「お客様。申し訳ございませんが、割られたステンドグラスの責任をお願いいたします」と言う声。
芸術喫茶店の店員やった。
ヒラカズは、
「ケチ臭い喫茶やな。払うぜ!バカタレが!!」と、ガナった。
店員は、
「では、三億円をお支払いお願いいたします」と言った。
ヒラカズはキレて、
「お前、何、冗談言ってんだよ」と言った。
店員は、
ステンドグラスの保証書を出して、
「わたくしどもも、冗談だったら、どんなによかったかと思われます」と言った。
ヒラカズは、引きつった笑いを浮かべ、
「馬鹿言えよ」と力無く言った。
店員は「正式には三億三万円ですが、三万円は当店で負担いたしますので、お客様は三億円のお支払いをお願いいたします」。
ヒラカズは、むきになって、
「フツウ違うんじゃないの?俺が三万円でお店が三億円でしょう⁉︎」言うと、
店員は軽く笑って、
「お客様は豊かなユーモアをお持ちです。M1の第一次予選を通過できます」とほめる。
ヒラカズは、更にむきになって、
「店員さん。俺に支払い能力あるってぇの⁉︎俺、まだ、二十三だよ」言うが、
「御立派に成人されておりますので、お支払いしていただきます」と反論された。
ヒラカズは、泣き声で、
「じゃあ、月々三千円のローン払いで、俺にもしものことあったら、親族が払って---」
言ってる途中で、店員は、
「お客様。ここではナンですので、お警察のおられます当店の事務所にて、お打ち合わせの程をお願いいたしたく存じます」言うて、
無理矢理、ヒラカズの手を引っ張った。
ヒラカズは、強引に連れて行かれながら、
「お警察いるの⁉︎お警察👮‍♀️嫌だ!嫌だ!嫌だ!」と、だだこねながらも、
連れて行かれた。

ケイジロウ、
どんなに悔しくて悲しくても、
高級なステンドグラスとか、
叩き割るなよ。