昨年の話。
やっとで大学生活になじんだカッちゃんは、
アメリカ合衆国の同好会に入った。
ここの、
会長は、
大のアメリカびいきの体のデカい男で、
部員に、
自身のことを、
映画「駅馬車」にちなんで、
アップルキッドと呼ばせた。
正式には、
リンゴキッドが正しい訳やけど、
異論挟もうものなら、
ヒステリーを起こすらしい😳
そんな、
アメリカ合衆国同好会の会長にして、大学の先輩ことアップルキッドと共に、
アメリカ南部にある、
姉妹校からの招待で、
抽選会の末、
カッちゃんが同行することになった。
いきなり大西部に立った二人は、
その雄大な大地に感動した🥺🥺
アップルキッドは、
「西部見ぃや！ものごとはデカくてナンボじゃ！」とゴタク。
しばらく、
あちこち見回ってたら、
雲行き怪しくなって、
雷⚡️が鳴り出す。
二人は、
近くの廃屋まで行って雨宿りした。
とにかく、
アメリカの雷⚡️のやかましさに驚き、
カッちゃんは、
脱腸しそうになった😨
アップルキッドは、
「音だけや！たいしたことあらへん」と、せせら笑った。
すると、
廃屋の裏山の木に落雷して、
その衝撃で、
廃屋の二階の窓が粉々に砕けて、
その破片は、
その様子を見上げていた二人の顔に---😱😱
雨上がりの中、
顔中、ばんそうこうだらけの二人は、
大地にかかる虹🌈を見て、
深く感動した🥺🥺
アップルキッドは、
「西部見ぃや！嵐の後の美を。ものごとは、凄まじく破壊され、美しく再生されるんや！」と、再ゴタク。
すると、
はるか遠方に竜巻を見た。
遠方とはいえどもその迫力に、
カッちゃんの心臓はバクバク。［救心］を出して飲む。
アップルキッドは、
「気ィ小さいヤンケ。あんなもん、何の害もないわ！」と、せせら笑い。
すると、
看板らしき物が飛んで来て、
気が付いた時には、
二人の頭に直撃した！！
飛んで来た看板は［Beautiful America］と書かれていた。
二人は、
バッグから出した包帯を巻き合った。
そして、
いきなりの大西部の静けさに感動した🥺🥺
アップルキッドは、
「西部見ぃや！激しさの重なりが、完璧な静けさ生むんや」と、再々ゴタク。
すると、
あのガラガラ音🤯🤯
当然ながら、
大西部名物のガラガラ蛇。
カッちゃんは、
あまりの恐ろしさに、
精神安定剤を飲んだ。
なのに、
アップルキッドは、
「威嚇しとるんや！気ィ弱いから威嚇しとるんや！」言うて、
ガラガラ蛇をつかもうとして噛まれた。
が、
「痛ォないわ」と強がって、
「西部見ぃや！これこそ、アメリカや！！」言うて、懲りずにゴタク。
二人は、
先に先に歩いて行くが、
心なしか、
アップルキッドの足元がふらついて行ったらしい。
翌年こと今年の8月。
アップルキッドは、
盆提灯と迎え火によって、
三日間のみ、
実家に浮遊する身となる。
まさに、
大西部の雄大さと厳しさに対し、
「西部見ぃや！」とほざく以上に「save me（助けての意）や！」と叫ぶ方が、
当たり前やと、
カッちゃんは、言った。
