今から18年前、
ケイジロウが中学野球で汗💦流していた時、
同じ歳のヨウイチとカイ君は、
少年サッカー⚽️で地方予選勝ちまくり、
決勝までこぎつけた。
決勝戦当日、
やたら蒸し暑い空の下で、
試合は行われることになった。
試合前に、
互いのチームが、
それぞれ、
選手紹介して、互いに健闘を祈った。
そんな相手チームに、
カマタという全盲の少年がいた。
カマタは、
ヨウイチたちに、
「ナンの因果か知りやせんが、かたわモノにおわんす。お見知りおきを、お願いおわんす」と一礼した。
ヨウイチたちは、
社交辞令的に挨拶した。
試合開始!
ヨウイチとカイ君の得意の連携プレイを、
相手チームのカマタは、
ことごとく乱して、
ボールを奪ってしまう。
ヨウイチは、カマタに、
「お前、目が見えるんやろ!」とインネン付けた。
カマタは、軽く笑って、
「目は見えませぬ。ただ、お前さんがたの匂いでわかりやんす。めくらは、音と匂いに、敏感におわんす」と答えた。
ヨウイチとカイ君は、
あまりのキモさに、めまいを覚えた。
やって、
この男は、
相手の体の匂い嗅いで、プレーしてるんやさかい🙀🙀
前半が終了した。
互いに無得点で後半開始。
やけど、
カマタにボールを取られてしまう。
カマタはヨウイチに、
「おめぇさんの体の香りは、九十九里浜の磯を思い出させてくれやんす」と言った。
ヨウイチはキモがりながらも、
考えに考えた🤔🤔🤔
そして、
自分の九十九里浜の磯の香りを逆利用することを思いついた。
カイ君が自軍のゴールのバーの前にいるヨウイチにパスした。
ヨウイチは、
ボールをゆっくり蹴っている。
そこに、
凄まじい勢いでカマタが突進して来た。
ヨウイチは、かかとでボールを左横に蹴り、
同時に、
大きく右横にジャンプした!!
全速力で突っ走っていたカマタは、
そのまま、
バーに激突した!!
すぐに審判が駆けつけ、カマタに三本指突きつけて、
「何本かわかるか❓」と叫んだ。
カマタは、弱々しく、
「めくらをからかいなさるのは、およしなせえ」言うて、ぐったりした。
カマタがいなくなったことで、
ヨウイチとカイ君の連携プレイが功を奏して、
ヨウイチのシュートで、
優勝の二文字を手に入れた。
ケイジロウ、
この話は昔話やと言うやろうし、
実際、
昔話やろう。
でも、
お前がプレイしたグラウンドやヨウイチが勝ちをもぎ取ったフィールドは、
生々しく、
お前らの勇姿を、
今も、語り、
そして、
ささやいていることやろう👍👍