ある内科系クリニックに、
定年過ぎても頑張っている、
72歳の医者がいた。
この医者は、
誤診がゼロに近く、
人がらもよく、
急患あったら時間外でも開けたり、
患者の家に往診まで来てくれていた。
それで、
患者さんたちは、
仏様が人のカタチで現れたとほめた(血肉釈迦仏、御本仏と言った、一線越えた呼び名やなく、ただの安易なニックネームであることを説明しておく)。
オノウコの父、パパウコも、
若い頃からお世話になっていた。
そんなパパウコが、
呼吸器系(コロナのコの字も無い時代であることを説明しておく)の違和感があることを家族に述べた。
オノウコは、
岩が缶詰めになるか?とパパウコをあざ笑った。
違和感を岩缶と勘違いしてのことやった。
当然ながら、
ママウコは、お玉でオノウコの頭を叩いた!
パパウコは、
仏様の異名を持つ、
この医者のところに行って、
CTスキャンしてもらった。
その日は4月1日やった。
診察室に、
カーテンで仕切られた長椅子に、
パパウコとヤマダという中年男が、
座って、
診断結果を待っていた。
最初にパパウコが呼ばれた。
そして、
ステージ3の肺がんやと言われた。
パパウコは「ガあーん😫」と叫んで、
ヤマダの隣に戻ってきた。
医者も、
パパウコの背後から「ガあーん!」と叫び返した。
ヤマダが驚いていると、
看護士が来て、
胃炎の薬を一週間分出しますとささやいた。
パパウコはニコリとして、
ヤマダに、
「エイプリルフールですからね」と言った。
ヤマダは軽く笑った。
今度はヤマダが呼ばれた。
そして、
パパウコと同じ、
肺がんのステージ3やと言われた。
ヤマダも「ガあーん!」と叫んだ。
そしたら、
医者は、
「えらく元気ありますね。明日、緊急手術の予約入れますから、家族にお伝えください。また、リンパ転移を防ぐために、リンパも切除いたします」と言った。
ヤマダにガク(愕)が入った😱
エイプリルフールの嘘やなかった😱😱
少なくても、
自分の場合は😱😱😱
医者はヤマダをはげまし、
「一緒にがんばりましょう!!」と元気に言った。
ヤマダは顔面蒼白になり、
ふらつきながらパパウコの横に帰ってきて、
「ガあーん😭」と言った。
余談になるけど、
ヤマダは10時間の大手術を克服して、
現在、
再発もなく、
元気に過ごしているとのこと。
これは嘘やないよ!!