人にはエポックメイキングと呼ばれる、
人生の転換点がある。
俺の場合は、
1998年3月20日金曜日。
ススムさんと仲良しになった日やから。
そしてススムさんは、
その頃17歳。
当時の俺は、
会社で昇進して、
良いお給金いただけば、
人生万々歳と思い込んでいた。
それが、
会社の階段から落ちて、
股関節骨折😢
長期入院😭
二人部屋で、
何度、
退院する同室の人たちを見送ったことか😞
それが、
看護師から、
新しい同室の方は高校生です言われて、
当時、
当たり前のように、
少年犯罪あったから、
心臓バクバクやった。
ススムさんの入室とともに、
俺自身も若返ろうと、
下品な馬鹿話しをしたら、
むちゃウケして、
ガチに仲良くなる😊
横着な刈り上げメタボの百貫デブMAXを小馬鹿にし、
看護師の一人一人に下品なあだ名を付けて、
隣部屋の中坊ケイイチロウをスルーしながらからかい、
互いのエエ思い出、ヤな思い出語り合う。
そして、
ススムさん退院の日。
俺は、
寂しく悲しかった😢💯
ススムさんも、
その日は口数が少ない。
互いに、
生活環境違うから、
もう会えないと思っていた。
俺は気休めに言った。
「今度会う時は、会社人間として会うことになるね」
ススムさんは答えた。
「それは無いですよ。Kさんは、会社で昇進して給料たくさんもらって、いい歳なって定年迎えるんでしょう?その後は何があるんです?課長だ部長だ言われても定年なればフツーの人ですよ。
Kさんは、そのとき、人生振り返って、幻を見たと思いますよ。でも幻を見たんじゃないんですよ。人生そのものが幻だったんですよ。
記憶は星の輝きだと言いましたねKさん。でも星って、惑星の死にがらですよ。
Kさん。
家族も友達も学校も会社も、
願いごとして、辛い思いして、楽しんで、怒って、
気が付けば、
記憶になってるんでしょう?
俺は、
同じ幻見るなら、
レールに敷かれた幻なんか見たくない❗️
自分なりに満足できる幻を見て、
思い出を輝かせたい。
Kさんのこれからの幻が、
満足いけばそれでいいかもしれません。
ただ、
なにもかも意味がなかったと思うものなら、
思い出は痛いものになりますよ。
そして、
俺が出て行けば、
そこから記憶になるんですからね」
この長ゼリフの後、
社交辞令的なお別れの挨拶して、
それぞれの人生を歩むことになるんやけど、
あの長いススムさんの本音の語り。
当時の俺は、
打ちのめされた❗️
二年前、
ススムさんと再会。
ここから、
今に至る、
様々なコトがあったんやけど、
あの頃を語り合う時に、
ススムさんは言う。
「結局、俺の言ったことが正しかったワケでしょう?凶公の20年はイケてますね。レール敷いた人生も脱線したら意味なさ過ぎ。その時その時の楽しみだけがホンモノですからね。その為に、勉強して努力するんですよ。レール人生とか架空取り引きでしょう?きょうの残りや明日に、何があるかわからないんですよ」
俺は思った。
「スジは通っているようやけど、ガキ的発想。生きることは、他者との出会いと触れあいがあり、その為には、責任が伴う。努力と苦労は、自身に対しての責任!思いやり助け合うことは他者への責任」
こういうガキ的ご都合主義に囚われて20年経って、やっと目を覚ました一因は、
ケイジロウとの出会いの思い出による。
ケイジロウこそ、
自分と他者に、
必要以上の責任を課し、
ホンモノの誇れる生き方をしてきた。
やから、
みんなから慕われたんやなかでっしゃろか?
ケイジロウに教わったコト。
人生はほざきやなく、
生き方に確信を持つコト。
ススムさんのブラックホール型ゼロ主義よりも、
ケイジロウ、ケイイチロウのホワイトホール型ゼロ主義に移行したい。
けど、
ススムさんとは、
童心でいられるという互いの利点はあるんやけど、
それは、
ある意味で、
互いに大人になってないいうことやろうネ。