ケイシロウとトークアバウト

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ブーちゃんの海の教室

2021-10-05 01:02:00 | 日記




ヨウイチのダチのアキノリ君の、
高校時代の思い出。

高校2年だったアキノリ君は、
スイミングが得意やから、
夏の体育の水泳が楽しみやった。
フツーの体育の授業は、
フーサンという台湾系の樽型体形の40代男性が、
受け持っていた。
が、
すぐに感情的になるフーサンは評判悪く、
アキノリ君たちは、
フーサンをブーちゃんとあだ名していた。
そんなブーちゃんの授業から、
夏場は水泳で解放される。
しかも、
水泳担当の教師は、
20代のかわいい系オンナやった。

そんな水泳担当教師が病気で入院した。
今年は水泳の授業はどうなるんやろか😧❓と心配してたアキノリ君たちに、
ブーちゃんが、
水泳も担当すると言って来た。
アキノリのダチが、
「先生、泳げれるんですか?」と問うと、
ブーちゃんは自身ありげに、
「水を得た魚🐟や!」と答えた。
アキノリ君は、
「水を得たシャチや」と言ったので、
ブーちゃんの激怒に満ちた眼差しを受けた!

数日後。

水泳の授業でプールサイドに並ぶアキノリ君たちの前にいたブーちゃんは、
みんなに、
「先生、塩素が苦手ですから、2つ、角砂糖を入れます。いいですか?2つだけ入れます」言うて、
角砂糖2つをプールに投げ入れた。
アキノリ君は、
「糖尿病か😬❓お前は」と言った。

次に、
ブーちゃんは、
「バタフライします」と言って、
プールに入ってバタフライをし出したが、
体が沈んで、
水中バタフライになり、
壁の近くで浮上して、
泳ぎ終わった。
アキノリ君は呆れて、
「お前、沈んどるやんか😳⁉️」と言うと、
ブーちゃんは、
「お前の心が沈んどるからそう見えるんや‼️」とガナった。
そして、
「よし、クロールしてやる!」言うて、
泳ぎ出した。
が、
再び体が沈み、
水中クロールになり、
再び、
壁の近くで浮上した。
アキノリ君が、
「潜水艦か⁉️お前は!」と言うと、
ブーちゃんは、
「本物の泳ぎはプールには無い。先生が海に連れてってやる❗️」と言ったので、
アキノリ君たちは、
大喜びした!!

更に数日後の海辺。
フィットネス水着姿のアキノリ君たちに混じって、
ひとり、
タフハーツスパッツ(全身水着)のブーちゃんが偉そうに、
「われわれのDNAのふるさとは海や!ただいま帰りましたと叫んで、泳ぎまくれ❗️」と言ったので、
アキノリ君は、
「ジョーダンじゃねぇよ!!ブーちゃん!」と言い返した。
ブーちゃんはキレて、
「誰がブーちゃんや😡⁉️誰がブーちゃんや🤬🤬⁉️俺の名はプーサンや‼️」と叫んだ!
そして、
「お前らに俺のフリースタイルを見せてやる。壁までノンストップや‼️」と叫んで、
海に飛び込んだ!
アキノリは呆れて、
「ナニが壁までノンストップだよ!プールじゃねーんだよ!」と馬鹿にした。

ブーちゃんは物凄いスピードで沖へ泳いで行き、
そのまま見えなくなった。

その日の数時間後。

海辺にアキノリ君に混じり、
学校関係者の面々が来ていた。
ブーちゃんは沖に出過ぎて、
漁船に保護された。
漁師の一人が、
「止まれ言うても止まらんから、鯨の子供やないかと思って、銛を撃つところやったがいよ!!」と、
大声に説明した。
ブーちゃんはみんなに謝り、
「すみませんでした。壁が見つからないものでしたから」と言った。

こうして、
ブーちゃんの海の教室は、
終わりとなった。