ケイシロウとトークアバウト

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前科者が来た道😢

2021-12-08 21:25:00 | 日記




非常にリッチな家族がいた。
大学教授の夫婦に、
ケンタという名の一人息子がいた。
ケンタは小学6年生とは思われないほどの長身で、
少年サッカークラブで大活躍していた。
が、
大学教授の両親は、
有名私立中学にケンタを入れたいが為に、
サッカーボール⚽️を奪い、
代わりに4教科の参考書を与えた。
一緒懸命に勉強に打ち込んだケンタは、
来たる受験日に満面の笑顔で、
“合格💮“の2文字の実感を掴んだ。
が、
結果は、
不合格やった。
マークシートの答えをずらして塗りこんだ痛恨のミスやった。

絶対合格💮の確信が、
粉々に崩れたケンタの日常は、
悔しさに悶絶する日々となった。

そんなケンタが、
コトをしでかした。

昼間の繁華街に現れたケンタは、
無差別に、
成人男性のタマを蹴りまくった。
多くの男性が、
アソコを抑えて、
倒れて悶絶した!
補導に来た警官👮‍♀️も、
2人ほど、
タマを蹴られて、
悶絶した。
この事件によって、
ケンタは、
タマ蹴り坊やと呼ばれるようになる。

そして、
ケンタは捕まり、
連れて行かれ、
10年の月日が流れた。

自動車整備工場の新しい期間工が入ってきた。
そこに、
成人したケンタがいた。

性格が明るいケンタは、
たくさんの友達を作った。
が、
1人の男性が、
ケンタをじろじろ見て、
「ひょっとしたら、こいつ、タマ蹴り坊ややないか😬❓」と言い出した。
すると多くの同僚が、
「あ😳そうや!タマ蹴り坊やや!!」と騒ぎ出し、
股間を押さえて、
ケンタから離れた。
ケンタはひとりぼっちになった。

そしてとある日曜日。
マックに入ったケンタがバーガー🍔食ってたら、
横席のオンナたちがケンタをじろじろ見て、
「この人タマ蹴り坊やじゃないの😦❓」と言い出した。
他のオンナたちも、
「そうよ❗️タマ蹴り坊やだわ❗️」と騒ぎ出して、
股間を押さえながら逃げた。
ケンタはその後ろ姿に、
「お前ら、持ってねぇんだろが😡‼️」と怒鳴った!

ケンタは悔しく、
一人でぶらぶら歩き、
自身を考えた。
自分は、
いくら未成年とはいえども、
相手に傷害を負わせた前科者やった。
しかも、
当時は、
サッカークラブで教わった、
アウトフロントキック式に、
相手の股間を蹴っているので、
その激痛も、
ハンパやないやろう😔
聞くところによると、
子煩悩のお父さんが、
ケンタにキックを食らった後、
子煩悩のお母さんになったとかいう噂も耳にした。

ケンタの心は荒みまくった。
「どうせ俺はタマ蹴り坊やなんや!また、タマを蹴りまくってやる!!」と呟き、
ニヤリとした。

ちょうど、
スーツ姿の男性がすれ違いざまに歩いてきたので、
ケンタは、
その瞬間に、
相手の股間に蹴りを入れた!

が、
相手は平然と突っ立って、
ケンタに笑みを浮かべた。
そして、
「ぼくには無いんだ。事故っちゃって」と言った。
ケンタがあ然としてるところに、
この男性は、
「ひょっとしたら、君はタマ蹴り坊やだね⁉️」と尋ねた。
ケンタは無言で頷いた。
男性はケンタの手を取り、
「大事なものを奪われたワタシと大事なものを奪おうとした2人だね。物事は奪い奪われる中に成り立ってるんだよ」と言い、
やさしく、
「奪おうした者と奪われた者。友達になろうね」と付け加えた。

ケンタは凄く嬉しかった。
友達が出来た。
確かに、
世の中が、
奪い奪われる関係にあったとしても、
もう、
人のタマを蹴ることはやめようと、
ケンタは強く心に誓った。