一日一麺～やる気あれども懐寂しく😢

とある会社の営業部に、

とても会社に尽くしてきた50代おやじがいた。

サービス残業と休日出勤を当たり前のようにしていたにも関わらず、

企画力と営業力に乏しいという理由で、

昇進昇給とは無縁😿

挙げ句に、

希望退職するように社長が深々と頭下げたので、

おやじは驚いて、

「社長😳頭を上げられてください。私が退職することで会社の利益になるのなら、100万回でも退職いたします」と、

涙ぐんで返答した。

社長は感心して、

「君ほどの愛社精神を持つ男は見たことない😮普通支払われる退職金に、おまけに3千円付けてやろう」と言うと、

おやじは恐縮して、

「いえいえ社長、とんでもないです！！3千円なんていただけません‼️300円で結構です」と言ったので、

社長はおやじの願いを叶え、

通常退職金とプラス300円を支払うことにした。

当然ながら、

女房ガチギレ🤬‼️

実家に帰った‼️

おやじには、

ニートしている一人息子がいた。

この息子に、

「お前に二つの道を選ばせる。俺とラーメン屋をするか？今から包丁で刺されるか？選択はお前の自由や！」と迫った。

息子は、

おやじとラーメン屋経営する道を選択した。

開業費1700万円の内、

半分は、

闇金の女帝であるお家様よりお借りした。

自家製麺にこだわりを見せていたおやじは、

製麺機を注文していたが、

なかなか来ないので、

メーカーに連絡したら、

もう運送屋に頼んでいるとのことやった。

おやじが、

依頼されてる運送屋にクレーム付けようと携帯で番号押して、

怒った口調で、

「運送屋さんですか😡⁉️」と言ったら、

相手方も喧嘩腰に、

「うん、そうや😡‼️」と言い返して来たので、

おやじは口調を和らげ、

「品物早めにお届けお願いします🤲」と言うと、

運送屋は無言で電話を切った。

おやじはウツが入ったけど、

翌日に製麺機が届いたので、

良しとした👌

新規開店🤗

一杯700円やけど、

結構お客が来てくれた。

けど、

すぐ隣にもラーメン屋が出来ることになったので、

多少の客足が減少しようとも、

息子ともども頑張ろうと決意した👍

が、

隣が開店するや否や、

客のほとんどが来なくなった。

おやじは怪訝に隣を覗いて、

ガク（愕）😱が入った‼️

ナント、

隣より半分安いラーメン屋というキャッチフレーズやったから🙀

ズバリ350円。

激怒しているおやじの横を、

女店員が、

たくさんの手提げ袋を持って、

裏口に行こうとして、

ひとつの品物を落とした。

それは、

『日清食品　ラーメン屋さん』というインスタント冷凍食品やった。

おやじはぶ然とそれを拾って、

「落ちましたよ！」と声をかけた。

女店員は一度裏口に入って荷物置いて、

改めて出てきて、

おやじに驚き、

「呆れたわ😵ナニが落ちましたよ😠ラーメンの冷凍食品じゃないの😡⁉️自分のところで使ってるくせに、ウチが使ってるように言わないでよ😡❗️風評じゃないの😡😡気分悪いわ🤬👎‼️」言うて、

キレて店内に入った。

おやじは驚愕しつつも、

謀られたことを悟った😨

あんじょう、

この一件で、

おやじの店には、

誰も来なくなった😭

けど、

おやじは負けたくない！

やる気はあるんやから😤

それで、

自分で、

カウンターに座ってお品書き見ながら、

息子に、

「この豚骨ラーメン美味そうだな！ひとつもらおうか！！」と声をかけると、

息子は豚骨ラーメン作っておやじに出した。

おやじはラーメン平らげて、

「いやあ、美味かった😋いくらだい⁉️」と言うと、

息子は、

「700円でございます！！」と答えたので、

おやじが700円出すと、

息子は「毎度あり‼️」と元気に答えて、

レジに金をしまった。

おやじが厨房に来ると、

息子はうれしそうに、

「父さん。700円の売り上げだよ」と言った。

今度は息子がカウンターに座り、

おやじに、

「ラーメンお願いします！！」と声をかけた。

おやじは、

「しばらくお待ちください」言うて、

ラーメン作って出した。

息子は美味そうに完食して、

「いくらですか？」と言ったので、

おやじは、

「700円いただきます」と答えた。

息子が700円出したので、

おやじは、

「毎度ありがとうございます！！」と言って、

レジに金を入れた。

息子が厨房に戻ったので、

おやじは、

「売り上げが1400円になった。まだまだ頑張ろう！」とうれしそうに語る。

こんな猿芝居が通用するほど、

ラーメン業界は甘くなかった。

おやじの店は潰れた。

払えない負債金は、

息子が、

釜風俗を営む、

ブルーライトはこざきのもとでの接客業で、

精算されることになった。

おやじは辛くも恐ろしい飲食店の地獄絵巻きを体験することで、

息子ともども、

強い人間へと成長した👍👍

一方、　

本命インチキのお隣さんは、

食品衛生責任者の資格を取っていなかったことが発覚して、

おまけにインチキばれて、

店のお取り潰しと所払いの沙汰を食らった。

このことを知った息子は、

おやじに、

「父さん。お店するのに、食品衛生責任者の資格いるんだって😳驚いちゃったね」と言うと、

おやじは、

「もう過ぎた、過去のことやないか」と、

息子を諭した。