スズメバチ処刑ショップ『ビー取る巣』黄金期の思い出から------
今から四年くらい前の一月の大寒。
50代メタボのハチさんと、
プリメイクに決めたすずめちゃんが、
おでこにスズメバチのあざがある尼さんを連れて、
とある家の自然豊かな裏庭から、
家主を訪ねに入って来た。
家主は、
40代後半の男で、
訝しげに対応した。
ハチさんが、
尼さんを前に出して、
「この方は蜂比丘尼(はちびくに)という、徳の低い尼さんです。この方が言われるには、この家の裏庭の木に、夏になるとスズメバチが巣を作るらしいのです」と言い、
続いてすずめちゃんが、
「それで、今のうちに、スズメバチ除けの作業を行いますので、2万5千円の支払いをお願いいたします」と言った。
家主はガチギレして、
「お前らナニを根拠にそういうこと言えるんや😡❗️」と怒鳴った!
すずめちゃんは驚いて、
「まぁあなた😳蜂比丘尼(はちびくに)を信じれないって言うの⁉️」と大声出すと、
家主も負けずに、
「信じられるか❗️❗️」と大声出した!
すずめちゃんはムキになり、
「蜂比丘尼(はちびくに)ほど徳の低い尼さんはいないのよ😳😳❗️」と声を荒げたが、
家主は、
「やから信じられんのやないか😡😡」と強く言い返した!
蜂比丘尼(はちびくに)は家主に悲しうに、
「あなた。蜂が当たりますよ」と言った。
家主は驚き、
「はあ😳❓蜂が当たる❓バチが当たるんやなくて😳😳❓」と問うと、
ハチさん達一行は、
裏庭の木を悲しそうに見つめながら帰って行った。
夏真っ盛りとなった。
この家の裏庭の木に、
蜂比丘尼(はちびくに)の言った通りに、
スズメバチが巣を作った。
家主は、
ビー取る巣に連絡取るのは癪に触るから、
勝手にパソコン使って、
近所の安そうな、
駆除会社を探した。
すると、
『謀蜂(ぼうはち)』という会社が見つかり、
駆除費用が、
8008円とあった。
税込かと思ったら税抜やったから、
奇妙には思った。
すぐに電話したら、
防護服姿の甲高い声の男がやって来て、
「僕は謀蜂モノですが、お構いございませんね⁉️」と訳のわからんことを言うので、
安いに越したことは無いという考えから、
駆除を依頼した。
防護服の男は、
「僕の名前はハチ坊。僕に良心のかけらがある限りお伝えします。今からきちんと戸締まりして家の中にいてください」と言った。
家主は全く訳のわからん気分で言われた通りに戸締まりして、
窓から駆除するところを見ることにした。
ハチ坊は、
バックから野球用のボール⚾️を取り出し、
左右後ろを確認した後、
思いっきりボールをスズメバチの巣に投げ付けた😱
巣は微動だにすることなく、
キレたスズメバチが、
たくさん飛び回ることとなった。
家主は絶ギレ🤬して、
警察👮♀️に通報しようかと思った。
スズメバチが落ち着くと、
ハチ坊は家主に、
「僕の力では無理です。僕よりもプロの業者に連絡しましたから、もうすぐ来ますよ」と言った。
家主は、
「勝手なことをしなさんな❗️」と怒鳴ったが、
ハチ坊は、
「ご主人。僕は謀蜂モノですよ❗️」と凄んだ。
忘八(ぼうはち)と関係あるのかどうか家主の考えていたところに、
ビー取る巣がやって来た。
そしてすずめちゃんがハチ坊に、
「あれほど直球を投げるように言ったのに、また、変化球で逃げたのね!」と叱ると、
ハチさんも、
「一発で落とさんとコールドゲームや!」と叱った。
家主が出てきて、
「お前ら、繋がっとったんやな😡⁉️」とキレた。
すずめちゃんは、
「スズメバチが飛ぶ限り、たくさんの人の縁が生まれるのよ」と言った。
家主は不機嫌に、
「2万5千円やったな!」と言うと、
すずめちゃんたちは揃って、
「ほほほ」笑い対応をして来た。
家主がガチギレすると、
すずめちゃんは、
「お冬に申し上げました。蜂が当たりますよって。蜂当たりには5万円請求いたします」と厳しく言った。
ハチ坊が驚いて、
「え😳❓この人蜂当たりだったの😬❓」とすずめちゃんに問うた。
家主は悔しくて仕方なかったけど、
了承した。
駆除開始となった時、
すずめちゃんがハチさんに、
「待ってて。まだ駆除する準備が出来ていないわ」と言って、
家主に洗面所を借りた。
そこで暑化粧して来たすずめちゃんは、
「さあ!これでスズメバチ駆除の準備が出来たわ」と言うと、
ハチさんがガチギレして、
「お前はいちいちメイクせんと蜂の巣取れんのか😡⁉️」と怒鳴った!
すずめちゃんは、
「だってハチさん😢万が一刺される時は、瞬間まで美しくありたいのよ😢😢」と、
泣きべそした。
家主が二人のやり取りに不安になったところに、
ハチ坊が、
「今から、ビー取る巣の本番が始まるんですよ!」と言った。