中学卒業間際に、我が家にもようやく電話がついた。
今の人には信じがたいことだが、昔は電話は順番待ち。申し込んでもすぐに取り付けられることはなく、番号が空かないと回ってこない。おまけに「債権」なるものを買わないといけないのだが、こちらは買い取ってくれる仲介業者があったので、その心配はほとんどいらないが。
電話のない時代、どうしていたのか、想像がつかない。たとえば学校の連絡網などは住所しかないから、連絡ある時は近所の友人から直接家に連絡をしにくるという状況になる。緊急連絡などまず無理。病気欠席の連絡などどうしていたんだろうか?
近所のたばこ屋に公衆電話があって、電話を掛けたい時はその電話機を借りていた。お金を入れるしくみではなく、交換手を呼び出して相手の電話番号を言う。一度切って待つとつながったと連絡が入る。電話が終わった後、交換手から今の通話の時間と両金が知らされて、その両金をたばこ屋に支払うという仕組み。母の勤め先に何度か電話を借りたものだ。
そんなこともあったので、我が家に電話が入っても、いちいち交換手を呼び出していた。実際はそんな必要はなかったのだが、習慣で家庭でもそうするものと思い込んでいた。
卒業名簿に電話番号も載ったので、卒業の後、クラスメイトから電話がかかってきた。親しくもなかった相手ではあったが、卒業してクラスのみんなと会えなくなるので寂しくてみんなにかけていたのだろうか。
その後家庭から電話が消えることはまったくないにも関わらず、自分から誰かに電話をすることは40数年たっても両手で余るくらい、ほとんどかけることがない。
ちなみにうちの母親は記憶の天才で、あらゆる人の電話番号をすべて記憶していた。
今の人には信じがたいことだが、昔は電話は順番待ち。申し込んでもすぐに取り付けられることはなく、番号が空かないと回ってこない。おまけに「債権」なるものを買わないといけないのだが、こちらは買い取ってくれる仲介業者があったので、その心配はほとんどいらないが。
電話のない時代、どうしていたのか、想像がつかない。たとえば学校の連絡網などは住所しかないから、連絡ある時は近所の友人から直接家に連絡をしにくるという状況になる。緊急連絡などまず無理。病気欠席の連絡などどうしていたんだろうか?
近所のたばこ屋に公衆電話があって、電話を掛けたい時はその電話機を借りていた。お金を入れるしくみではなく、交換手を呼び出して相手の電話番号を言う。一度切って待つとつながったと連絡が入る。電話が終わった後、交換手から今の通話の時間と両金が知らされて、その両金をたばこ屋に支払うという仕組み。母の勤め先に何度か電話を借りたものだ。
そんなこともあったので、我が家に電話が入っても、いちいち交換手を呼び出していた。実際はそんな必要はなかったのだが、習慣で家庭でもそうするものと思い込んでいた。
卒業名簿に電話番号も載ったので、卒業の後、クラスメイトから電話がかかってきた。親しくもなかった相手ではあったが、卒業してクラスのみんなと会えなくなるので寂しくてみんなにかけていたのだろうか。
その後家庭から電話が消えることはまったくないにも関わらず、自分から誰かに電話をすることは40数年たっても両手で余るくらい、ほとんどかけることがない。
ちなみにうちの母親は記憶の天才で、あらゆる人の電話番号をすべて記憶していた。