丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

卒業イベント

2010年07月22日 | 個人史
卒業式の前日に、3年生だけが出席する「卒業を喜び合う会」というのが開かれた。各クラスでの出し物や有志による参加もあって、おやつなどを食べながら観劇する催しなのだが。
有志ではエレキバンドが登場した。本来中学校では文部省唱歌など教科書に載っている歌以外は校内で歌うのは禁じられているのだが、この日だけは例外。当時はエレキギターを弾いているのは不良と言われている時代、よくもまあ練習が出来たものだとは思うが、本格的なバンド演奏だった。タイガースやゴールデンカップスなどの流行のGSグループのコピーをやって、レベルは相当高かった。

クラスでの出し物はまったくのクラスオリジナル。僕のクラスでは、僕の脚本によるオリジナルドラマ「ロミオとハムレット」というのを上演した。クラス全生徒が出演するミュージカル。ロミオとハムレットがジュリエットをめぐって熱海の海岸で奪い合いを演じるという物語。実に馬鹿馬鹿しい物語だった。

もう一つ、教師から有志による劇をやらないかと、頼まれたのだが、台本を書いても今ひとつ面白味に欠け、メンバー集めもすべて任されてしまって結局集められなくて、無くなってしまった企画もあったのだが、脚本も含めてすべて生徒に丸投げするなよ、と言いたいですね。

そうして卒業式。どんな卒業式だったかはほとんど覚えてはいない。
ただ、後輩から卒業生に花飾りをつけるようになっているのだが、知っている生徒だったのを覚えていたり。

他のクラスの担任だったI先生が、卒業生を連れて校舎から出る時に、写真撮影用にわざと目頭を押さえて嘘泣きをしていたのを覚えている。

ちなみに、うちの家では両親や兄も出席したが、親が僕の行事で学校に来たのはこの時が初めてだった。進路相談の時にも来なかった。
で、家族みんなが来たのには意味があって、卒業式のその足で映画を見に行った。「メリーポピンズ」を見に行った。字幕の映画を見たのはそれまであまり記憶にない。チャップリンの「独裁者」を見た時以来かも。もっともあの映画はほとんど台詞はなかったのだが。

卒業後、文化祭の時くらいには学校に行った。担任のH先生よりかはI先生にばかり会いに行ったのだが。高校も卒業してからはもう中学校に行くこともなくなった。