未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

拝敷に思いをぶつけ、語り合う二人。

2008年10月05日 21時55分47秒 | 有職畳 祭り

「向上心を常に持つ事が大事ですね。」

彼はそう言って、金井畳店を後にしました。その通りだと思います。

本日、朝早く彼は、私を電話で起こしました。そんな彼は向上心に満ち溢れ、本日を戦ったと

思います。頑張りました。

  

彼の作品です。四天5×7。多い紋数の中で頑張りました。

本日、私は、お寺様のご注文である「四天拝敷」を製作しました。

私が製作しました。クリックすると大きくみえます。

奇遇にも私の、年齢が同じな、同じ釜の後輩が、同じく「四天拝敷」を承り、製作において

指導頂きたく、私と共に、一日、製作にあたりました。

偉そうな事は言えませんが、製作工程など、共に進み、気持ちを込め、「四天拝敷」

の製作を行いました。

彼は、初めての製作において、私が一番伝えたかった事。感じてくれました。

正直嬉しかったです。彼が初めて製作するその作品において、本日終了時に

「くやしい」といった言葉が全てを物語っていると思います。言われるがままに製作していても

その作品に気持ちが入っているからこそ、気付いた点に対して、悔しいと思う気持ちは

彼のこれからの、成長に対する、のびしろの多さを物語っている一言です。

私は、偉そうな事は言えませんが、そのような、特殊な仕事に携わる時に、その仕事に対して

感謝の気持ちを忘れずに、その仕事に素直に向き合ってからこそ、その畳が光輝くと

信じています。お疲れ様でした。

蓮田市の若旦那(三代目)。完成楽しみにしています。