未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
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  余すところ無くブログ化したものでる。

変形した広間の畳を制作しました。

2013年10月23日 23時04分45秒 | 今日のお仕事

 

こんばんは。秋も深まって参りました。いまだ台風が猛威を振るう昨今ですが、おかげさまで忙しく仕事をさせて頂いております。ありがとうございます。

 

最近、大変勉強になった仕事のご紹介です。写真は変形したお部屋を採寸し、パソコンで図面を作りました。普通の和室ではなく、オフィスの一フロアが畳敷きに変わりました。呉服店様のご依頼で、畳が必要になったため、今回の制作になります。

 

 

 

一辺として真っ直ぐなところもなく、大げさに言えばグニャグニャしている畳周りでしたし、柱の位置が微妙にずれこんでいたりと、採寸において難しい場面も多々ありましたが、無事に収まりました。

 

畳表は普通の畳の目より細かく織られている目積(メセキ)畳表を使用。天井が低いため畳の厚みを薄くして、クッション性を高める工夫をしています。畳縁も紙素材で出来ている畳縁を使用しました。(大宮縁 和香草 http://www.ohmiyaberi.co.jp/OHMIYA/catarogue2/wakakusa/wakakusa.html

 

 

部屋に入った瞬間に、イグサの心地の良い香りが我も我もと押し寄せてきます。今回特にこのような特殊なお部屋での採寸。半日くらいかかって奮闘しました。悩んだ分勉強になったと思います。反省点も沢山!!

 

和室ではないところに畳を敷き詰める。このような仕事には、普段のように和室の中に畳を収めるのと違った難しさがあります。和室が少なくなってきた昨今、洋間に畳を敷き詰めること等、本当に多くなってまいりました。大事な事はそのお部屋を丁寧に見つめること、細心の注意をはらい正確に採寸することが求められます。

 

「お部屋の姿をそのままに!!」そんな事を強く感じさせてくれる大変勉強になる仕事でした。ありがとうございました。

 

 


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