未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

皐月の彩り祭り。

2009年05月16日 23時01分46秒 | 有職畳 祭り

今晩は。久方振りに綴らせて頂きます。よろしくお願い致します。

尚、都合により、本日「江戸っ子の日」をお休みさせて頂きます。重ねて宜しくお願い致します。

皆勤賞を狙うも、不調に終わり、残念でしたが、快晴の続く中、忙しく、毎日を過ごさせて

頂いております。一重に、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。澄み切った

空気の様に、心を落ち着かせ、日々畳に向き合って参ります。

皐月に入り、わが町にも、いよいよお祭りシーズンが近づいて参りました。

浅草橋恒例の、紅白マロニエ祭り。我が町、青少年部も、お手伝いさせて頂きました。

連日、お店を出店し、フランクフルトは完売、スパーボールすくいも大盛況と、楽しい時間を

過ごす事が出来ました。一つの事に、皆さんと、力を合わせ、頑張れる事。

とっても素敵な事だと、改めて感じています。当日の詳しい状況など、青少年部HPにて

公開中です。是非御覧頂ければと存じます。

 

 

ポスターも頑張って作りました。何か美味しそうですよね。

変わってお仕事では、春先から製作させて頂いておりました、お寺様の畳が

完成し、無事納入する事が、出来ました。厚み15mmの薄い床暖房仕様の畳でしたが、

しっかりとした製作のもと、綺麗に収まりました。七宝紋の美しさは、やはりにとりさきて

美しいものを、感じます。この重厚な輝きのごとく、いつまでも光り輝いていて欲しいと

願い、心を込めて製作しています。一人での作業は大変でしたが、やりきる楽しさ、不安

あくなき向上心、どれをとっても、自分を前進させてくれたに違いありません。

この度は、誠にありがとうございました。

 

 

彩る皐月は、更なる向上の場を、自分に与えて頂きました。現在、挑戦中のお寺様です。

 

高麗紋縁の九重柄、通称(大紋)のお部屋になります。この御部屋たちが数部屋点在し

至福の時間を与えてくれます。大紋、迫力があり言う事を聞かない。そんな大紋と

澄み切った心で、向かい合っています。

  

畳表はしっかりとした畳表を、産地の生産者様に織って頂きました。生産者様の心意気に

お力添えをさせて頂きまして、心を込め、製作中です。このお寺様は、10年前、新規で当社が

畳を納めさせて頂いているので、畳床は、千葉県産の濃縮された畳床です。中には

長尺の畳床もあり、持ち運びが大変ですが、製作は私一人で行っておりますゆえに、

闘魂を注入して、担いでいます。又、拝座もいくつも点在し、繧繝縁にての製作になります。

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。

この様なお仕事に、携える事に感謝をして、日々畳に向かい合っています。

様々な思いの詰まった、皐月祭り。(株)金井畳店 四代目の挑戦は続きます。

 


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