光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

韓国・ソウル アート巡り その2 韓国国立現代美術館ソウル館《崔正花ー花、森》展

2018年10月29日 | アート 現代美術

 10月16日(火)朝10時20分、韓国国立現代美術館 ソウル館に着きました。

おー、中庭に巨大なハリセンボンのようなインスタレーション作品。  (作家 崔正花)

 

 

 

これは、帰るときに撮ったものですが、ハリセンボンの針は、バケツや鍋、ヤカン、コップなど身の回りにある容器類でできている!

 

 

 

 

 



企画展《 崔正花-花、森》の案内です。    ※韓国国立現代美術館のサイトより

 

 

 

 本館地階の展示会場入口です。 壁にハングル文字で 花 Blooming 森 Matrixと記されています。 右側のカラフルなインスタレーションは別作品

 


右側のインスタレーション作品のキャプションです。 

 

 

 

 早速中に入ります。 いろんな”塔”の林立。 一つの”塔”が花で、その林立を森と見立てているようです。

 

 

 中央の四角い箱を積み重ねたものは何? 枕にしては小さいし、吉兆模様の薬箱か・・・・勝手な想像

 

 


周期的に照明が暗くなり、中の”花”が点灯します。

 

 


奥の方の”花”の下には、鏡面(金属板)が敷かれてます。


 


壁にも鏡面。 この鏡面が、緩やかにうねっているので、面白い映りになっています。

 



鏡面を撮影。 天井パネルの格子が、なんとも複雑で面白い模様!

 




 

 

 

 抽象画のような模様の美しさ! 作者も意図して鏡面を設置したのでしょう。

 

 


こちらは、先ほどの”森”とは、背中合わせになった”森”の作品。

 

 

 会場の外に、フライヤにあったメインヴィジュアルの”花(塔)”が。 そして壁面のビデオでは、作品の制作過程などを映し出していました。

 



”花”の素材は、廃品を回収して作っていたんだ・・・納得。 

 

 

 

  

 回収した素材を丁寧に磨いている。(右画面)  左画面の人物が作者:崔正花氏です。

 



 




右画面:美術館中庭での設置作業

 

 

 

  

 

 同じく会場の外では、子供向けの、”花”の素材と遊ぶコーナが。

ここ以外にも、いっぱい児童が訪れていましたが、日本の現代美術館では見れない光景。 韓国では小さいうちから

現代美術も含めて、芸術や歴史文化に、じかに触れさせる教育が浸透している。

 

 

今回の展示で思い出したのが、昨年(2017年)10月、京都で見た、『東アジア文化都市2017京都 アジア回廊 現代美術展』の展示。

京都・二条城を主会場に展開された作品のなかに、崔正花の作品があった。 ↓です。(奥のミロのビーナス風の作品は草間彌生の作品)

二条城の台所にあたる建物に立て置かれた作品は、お寺の本尊周囲の燈明台を思わす雰囲気で、よく合っていました。 

  

 

韓国では、2016年に行った世界遺産の旅でも、たびたび石塔(国宝を含む)に出会いました。

”塔”は、昔から多くの人々が、尊いものとして敬う土壌があるように思えます。

崔正花の作品は、この”塔”をポップな形で、または現代美術の薬味をかけて表現していて、とても面白いと思いました。 


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