世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【ふじもん世界放浪「放学記」第3章北米編 『国連視察報告』日本人として・・・!?】

2013-11-01 10:17:18 | 日記

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2013年10月31日。

《僕がニューヨークで絶対に訪れたかった場所、それがこの国連(国際連合)の本部だ。もちろん観光客はほんの一部しか見ることはできないが、それでも大きな学びがあった。日本人として、この国連への関わりも考えなければならないと僕は強く感じた。》

国際連合、通称「国連」。やっぱり社会科の教員ですからね、ここには絶対に来たかったんです!

ということで、夢叶って訪れることができた国連。ご報告と共に、大事なことを考えていきたいと思う。


ちなみに国連の入場料は20ドルで、ネットでしか買うことができません。それを知らなかった僕はいきなり受付に行ったのですが、「ネットでチケットを購入してから来て下さい」と追い払われてしまいました。


「俺は今日国連に行く!」そう決めていたので、明日にするのは悔しい!ということで、近くのネットカフェでチケットを取って、戻って来てやりました~!

入り口には加盟国の国旗がズラリ!これはアルファベット順に並んでいるのですが、一番最初と最後の国はどこでしょ~か?(笑)


自由に見学することはできないので、必ずガイドツアーに参加しなければならないんですね。日本語のツアーもあるのですが、とても回数は少ないんです。ですので、僕は英語のツアーに参加しました。僕は12時からのツアーだったのですが、参加者は全部で20人くらい。ドイツやフィンランド、香港、ジンバブエなど、多種多様な国からの参加者がおりました!

ガイドをしてくれたのはこのお兄ちゃん。ゆっくりと分かりやすい英語だったので、けっこう理解できました。ありがとう!


ツアーでは、主に国連の活動について説明してくれます。

Unicefの活動や・・・


PKO・・・


そして、実際の議場も見学できます!


写真に撮ることは不可能でしたが、人権に関する会議が実際に行われていて、少しだけ公聴することができました!ルーマニア人の女性がスピーチをしていて・・・これを生で見られたのは、僕的には大感激!(笑)


ということで、ツアー自体は普通のものでした。でも、これはやっぱり世界史の背景として日本人として、考えなければならないことは多いと思うんです。僕の感想と一緒に、少しだけ提案したいと思います。


国連ツアーで感じた僕の想い①:国連への拠出金第2位の国が知られていない。

ガイドの兄ちゃんが全員にこんな質問をしました。「国連に最もお金を出している上位3つの国をご存知ですか?」と。

1位のアメリカはすぐ出てくるんですよ。でも、2位が出てこないんです

ツアー参加者の多くはヨーロピアンでした。イギリス、フランス、ロシア、中国・・・色々国名を言うのですが、不正解なんです。

僕は黙って見ていたのですが、なかなか当たらないので、手を上げて言いました。「ジャパン」と。

なるほどな、と思ったんですね。日本という国が世界で2番目のお金を出しているということはあまり知られていないんだなと。別にそれを自慢げに知らせることが必要だとは思いませんが、世界で2番目の資金援助をしているという事実は誇るべきことだとは思うんです。変な形で知らせる必要はありませんが、もっと世界の人々に知ってもらいたいないな・・・と、純粋に思いました。あ、ちなみに3位はドイツです。


国連ツアーで感じた僕の想い②:日本とドイツ、こんなに貢献してるのに・・・。

ガイドの兄ちゃんが全員にこんな質問をしました。「国連の公用語は6つあるのですが、何でしょうか?」と。

面白いことに、今度はここで間違った答えとして「ドイツ語」と「日本語」がけっこうすぐに挙がったんです。これは興味深いと僕は思いました。最初に質問で拠出金についての話があったので、最もお金を出している日本とドイツが答えとして出てきたのでしょう。しかし、残念ながらこの2つの言語は違うんですね。

日本とドイツは共に皮肉な立場ですよね。第二次世界大戦中は「枢軸国」として、戦後最も「悪い国」として扱われ続けてきた僕ら。でも今や、この2ヶ国はアメリカに次ぐ経済大国であり、国連への拠出金は2位と3位。立派な貢献をしています。

さらに面白いのは、日本とドイツって、イギリスCNNの世論調査では「世界に最も良い影響を与えている国家」の上位なんですよね。悪玉国家として扱われ、国連では未だに「敵国条項」なるものから外されておらず、大戦中は共に国土をボコボコにされたのに、すぐに這い上がってきたこの2つの国。

それなのに、僕らはやっぱり未だに「敗戦国」。そもそも国連の英語名「United Nations」は、直訳すると「連合国」の意。日本では「国際連合」と訳してますが、そもそもの意味合いは違うんですよね。そういうことも僕ら日本人は知らないといけないなぁと、ツアーに参加しながら強く感じました。


国連ツアーで感じた僕の想い③:日本にはやっぱりやるべきことがある!

これ、何だかご存知ですか?


これは長崎に投下された原爆の光を浴びて、背面が溶けてしまった像なんです。核の恐ろしさを伝えるため、国連に展示されているんですね。

唯一核兵器を使われた国、日本。その被害の象徴が、唯一核兵器を使った国、アメリカに飾られている。皮肉なものですね。

しかし今の日本は、平和利用をしていたはずの原発で大問題を抱えてしまっている。日本とアメリカの核に関する協定も存在し、問題をより複雑なものにしている。

核の兵器利用によって被害を受け、さらに核の平和利用によっても被害を受けてしまっている日本。やっぱりやるべきことはあるよなぁ、俺らには。そんな思いで見ていました。


国連ツアーで感じた僕の想い④:やっぱり言うこと言わなアカンで、日本!

そして何より思ったのが、やっぱり国連ってすごい影響力があるんだろうなってこと。これはどこを見てとかではないのですが、全体のオーラから感じ取りました。

出入りする職員もあらゆる国から集まっているエリートたちですし、なんたって193の国が加盟している組織。その影響力は大きいにきまってますよね。

敢えて言いますが、隣国の方は事実関係がはっきり分かっていないにも関わらず、日本のことを悪く宣伝していますよね。同じように相手をけなすのは良くないやり方ですが、違うものは違うとハッキリ言うことは絶対に必要です。この国連という場で言われたのならば、この国連という場でしっかりと否定をしないといけない。僕が参加したグループでさえ、何か国もの人がいたのですから。言うべきことは言おう、日本政府!そのことを強く感じました。


僕はずっと「日本人」としての在り方を考え続けているけど、国連を見たことでさらに考える必要があると感じた。

これからの時代、国を越えた意識が絶対に必要だと僕は思う。でも、「Where are you from?」と聞かれたら、答えはやっぱり「Japan」なのだ。やっぱり日本人なのだ。

アメリカの最後の最後で、またまた考えさせられる機会を与えられた。やっぱり世界は楽しいぜ!まだまだ勉強だぜ、俺!

2013年10月31日。夜明けを待つヨルダンの首都・アンマンの空港にて。