世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【ふじもん世界放浪「放学記」第4章中東編 善人?悪人?優しい?怖い?アラブ人って・・・?】

2013-11-22 20:16:58 | 日記
2013年11月22日。

《中東地域の中心となる人々と言えば、そう。それは言わずと知れたアラブ人。しかしこのアラブ人という人々、なかなかの曲者なのだ(笑)。ここでの「曲者」という表現はもちろん愛着を込めて僕は書いているのだが、いやいや。なかなかに面白い人たちなのだ!》

ヨルダンからイスラエル、そしてエジプトと放学している僕。今まさに「中東」にいるわけだが、この地域に主に住んでいるのは、いわゆるアラブ人だ。


アラブ人。アラビア語を話し、一般的にはイスラム教を深く信仰する人々。イスラムの教えは深く生活に根付いており、特に敬虔な信者は聖典「クルアーン」の教えを忠実に守り、日々の生活を送っている。

このアラブ人という人々、何というかですね、面白いんですよ!良く言えば「少年の心を忘れていない」、悪く言えば、「身体の大きな子ども」みたいな・・・。すいません、思い切り僕の主観的な書き方ですが、でもホントにアラブ人って面白いんですよ!


アラブ人エピソード①:やたらと距離が近い!

アラブ人って、基本的に人懐っこいんですよね。だからやたらと話し掛けてくるし、話すときの距離も近い。下手に道を聞いたときなど、何故か僕と腕を組んできたり、手を繋いできたりすることもある。あ、もちろん男性ですよ!

そして「どこのホテルに泊まってるの?」の聞いてきたり、その胸からはみ出た毛を目の前でアピール(?)しながら「街を案内してあげるよ」と言ってきたり。

もちろん僕は、まるでオオカミさんに狙われた子羊のように「ノーサンキュー」と言ってその場をサクサクと退散する。だって、なんか怖いしね(笑)。そのまま従っていたら、僕は毛むくじゃらのオオカミさんのお腹の中に収められてしまうかもしれないし・・・(笑)!

ちなみにこれは都市伝説的な話ですが、アラブ人は比較的ゲイの方が多いらしいです。僕は全くもって同性愛などを否定や批判などはしませんが、でもあの「距離の近さ」は、ちょっと「うおっ!」って思ったりしちゃうかもしんないな・・・。


アラブ人エピソード②:いきなりキレる?

最初はとっても優しく話し掛けてくるんです。話の調子が合って仲良くできているときは良いのですが、ちょっと筋が合わなくなると・・・けっこうすぐキレるんですよ・・・!

いや、これは対外国人だけでなく、アラブ人同士て話していてもそうです。さっきまで仲良く談笑していると思っていたら、当然お互いに激高し出す。もちろんアラビア語なので何を言っているのかは皆目見当もつかないのですが、とにかくかなりの怒鳴り合いを始めることも少なくない。暴力にまで発展するところは見たことはないけれど、激しい口調での言い合いはしょっちゅうだ。それも街中やホテルのロビーなど、人目に付くところでもお構いなしだ。

聞いたところによると、アラブ人ってすごくプライドが高いらしい。だから、きっと譲れないものがあるんだと思う。そこで言い合いになるのかな・・・と、勝手に僕は想像しているのでありました。


アラブ人エピソード③:ウソはついても許される?

ごめんなさい、でも正直に書きますね。

彼らと交渉したりしていると、けっこうムカつきます(笑)。何故なら、ウソばっかだから!

「フリーだから飲みな」と言って紅茶を差し出してくれて、「ああ、優しいなぁ」なんて思っていると、1JD(ヨルダンのお金の単位)払えと言ってきたり、値段の交渉をしてタクシーに乗ったのに、「今日は混んでいたから、あと3ポンド(エジプトのお金の単位)払え」と言ってきたり、本当はドミトリー(数人で1つの部屋をシェアする宿泊形態のこと)が空いているのに「もうドミトリーはいっぱいだから、シングルしかないよ」と言ってきたり・・・。

ホントにね、いちいち疲れることは正直多々ありますよ!慣れてくれば「これがアラブ人らしくて面白いんだよな~」くらいになってきますが、最初はやっぱり「え?何それ?」と思うことはたくさんある。特に女の子であまり旅をしたことのない子などは、かなり戸惑うと思う。

でもですね、それでも何だか憎み切れない独特の温かさというか、人懐っこさがアラブ人にはあると思うんです。「ああムカついたなぁちくしょう!」と思うような出来事があっても、それをカバーしてさらに余るような優しいアラブ人にすぐ出会ったりする。うそ偽りのない、本当に親切なアラブ人にもたくさん出会ってきた。そんな人に出会うと、一気に心が安らかになる。

だから僕、基本的にはアラブ人大好きですよ!中東地域も大好きです。そりゃどんな人にも一長一短があるわけですし、日本人にだって良いとこと悪いところがある。アラブ人に腹立つことも正直しょっちゅうだけど、でも僕は彼らの「人懐っこさ」が本当に大好き!それでいいんじゃないかな!って思っている。


ちなみにここまで話してきた「アラブ人」というのは、全て男性です。女性は男性と話すことは宗教上制限されていますし、まず外国人と街中で長々と話すような状況になることなんてない。だから、アラブの女性が本当はどういう人なのか、すっごく興味がありますよね・・・!


でもですね、最後に・・・。これだけは許せないことがあります。

それは、日本人女性へのセクハラの多さ!

僕がこの旅の中で聞いた話だけでも、5~6人の日本人女性が被害を受けています。そのうちの1人は、口を手で押さえられて壁に押し付けられ、本当に身の危険を感じたとのことでした。さらにもう1人は、いきなりキスを迫られ、逃げようとしたらひっかき傷まで作られてしまったとか・・・。

アラブ人はイスラム教の教えで、女性との接触は厳しく制限されています。しかし、そうは言っても人間ですからね、やはり溜まるものは溜まるのでしょう。それは仕方ないとしても、それを外国人の旅行者である日本人女性に発散するのだとしたら、それは許しがたい。

もちろん肌を露出しがちな服装をしてしまう旅行者にも責任がないとは言えないかもしれませんが、それにしてもあまりに被害者が多すぎる。ちなみに上記のかなりひどい被害に遭った2人は、そんな露出の多い格好もしていませんでした。これはぜひイスラム世界全体の問題として考えてほしいなと、僕は思うくらいです。

そしてこれも不確定な話なのですが、アラブ人の中では割と人種的な序列意識が強いそうです。その中で、アジア人はかなり下に見ている人も多いそうで、それ故に日本人への被害も多いのではないか、とも聞きました。ヨーロッパ人へのそのようなセクハラの被害はないそうですから。あ、もちろん自分が統計を詳細に取ったなどの話ではないので、あくまで聞いただけの情報ですが・・・。


というわけで、今回はアラブ人のことをざっくばらんに書いてしまいました。最後までお読みいただき、ありがとうございました~!

2013年11月21日。蚊が多くて大変困る、カイロの有名な日本人宿にて。



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【ふじもん世界放浪「放学記」第4章中東編 ダハブなんてクソッタレ!!!の巻】

2013-11-22 00:17:46 | 日記
2013年11月21日。

《「ダハブ」という地名をご存知だろうか。ダハブはシナイ半島の東側の、紅海に面したリゾート地である。近年日本人の間でも人気が急上昇しているらしく、中東地域だけでなくどこを旅していても「ダハブ」という地名を耳にする。ヨルダンから船で入国した僕は、この噂の地「ダハブ」に行ったのだが・・・。》

「え?ダハブ行かないんですか?」

ある場所で出会った若い日本人に強い口調でこう言われた。

「いや~ダハブに戻りたいわぁ。」

ヨルダンで仲良くなった日本人が、よくこのセリフを口にしていた。


「ダハブ・・・。全然意識もしていなかった場所だけど、そんなに良いところなのか・・・?」


僕は今回の旅の中ではダイビングもしないし、綺麗な海はもちろん大好きだけど、その「ダハブ」とかいう場所にそんなに情熱は沸いてこなかった。でも、何だか会う人会う人みんなが「ダハブダハブ」言っているのを聞くと、やっぱりこの目で確かめたくなる。なんだか行ってやらないと悔しくなってくる(笑)。

ということで、ヨルダンのアカバからフェリーで出港した僕は、エジプトのヌエバを経由して、噂のダハブに向かいました!


え~とですね・・・

綺麗でしたよ、とっても!


でも、僕の想像していた「ダハブ」とは違っていた。僕はもっと、ダハブって大きな街で、いかにもリゾート地みたいな場所を想像していたのだ。

しかし実はとてもこじんまりとした街で、背の高いホテルなどもない。美しい紅海に面した、のどかなリゾート地だ。


それはそれで綺麗でよい。でも僕は、そんな「表のダハブ」ではなく、「裏のダハブ」に心を奪われた。


だから今回のタイトルを「ダハブなんてクソッタレ!!!」なんてゴーマンかましてやったのだ。


美しいビーチとホテルやレストランが建ち並ぶ、ダハブの海岸線。そこから十分も内陸側に歩くと、「裏のダハブ」が見えてくる。

なんとそこには・・・もはやスラムと言ってもいいかもしれない、貧しい現地の人々が暮らす街があった。


照り付ける太陽、薄茶色の大地。


遥か彼方には、シナイ半島の荒涼とした山々が広がっている。


ゴミは道端に散乱し、街中なのにヤギの群れが歩いている。


ちょうど学校が終わり、外で遊んでいる子ども達。カメラを向けると、「ノーフォト!」と強く叫ばれた。


なんということか。すぐ先の海岸線では、もちろん日本人だけでなく、多くの欧米人がバカンスを楽しんでいる。

ここはダイビングのメッカ、ライセンスの講習やファンダイブを楽しんでいる。


ビーチのマットに寝そべって、思い思いの休暇を楽しんでいる。


そんな「先進国の人間」たちのくつろぎのすぐ先には、現地の人々の貧しい暮らしがある。

彼らは、どんな気持ちで僕たちを見ているのであろう。

ほんの数百メートルの距離だ。建ち並ぶ綺麗なレストランと、今にも崩れ落ちそうな現地の人々の家屋。


なんという矛盾か。

なんという、僕たちのおこがましさか。

なんという、クソッタレた世の中なのか。



何がダハブだ。

何が「え?ダハブ行かないんですか?」だ。

何が「またダハブに戻りたいわ」だ。



ごめんなさい、僕は今ゴーマンかましてます。

でも、正直にそう思った。

それほどまでに、僕たち観光客が楽しんでいる場所と、現地の人々の貧しい暮らしの場所は、すぐ傍にあった。

何人もの日本人の若者がいた。果たして何人の日本人が、このことを意識していたであろうか。


彼らの街を歩いているとき、僕は数人の子ども達と会話をした。

でも、彼らが最初に僕に言ってきた言葉。それは・・・

「ギブミー1ポンド」そして「フードプリーズ」だった。

「お金をくれ」そして「食べ物をくれ」という一言。

僕は心が痛くなった。

彼らから見れば「海に遊びに来た金持ち日本人が、なんで俺たちの住処に来てやがるんだ?」という風にしか映らないであろう。それは当然だ。そう言われれば、僕は甘んじてそれを受け入れる。


僕は日本に生まれた。決してお金持ちじゃない。お金持ちの家庭でもなかった。でもそれでも、こうしてエジプトにまで旅に来ることはできる。

でも彼らは・・・たまたまこの地に生まれただけだ。

いったい、何が違うというのだ。

いったい、彼らの何が悪いというのだ。



僕は彼らの街を後にした。

言葉にならない感情を心に留めながら、言わずと知れた「ダハブのリゾート地」に戻った。


欧米人がビーチでバカンスを過ごしている。


日本人がスキューバダイビングを楽しんでいる。


それを否定するわけじゃない。それ止めろなんて言っているわけでもない。


でも、でも・・・。

このままでいいのだろうか・・・。

ここで楽しむこと自体にきっと罪はない。でも、それでいいのだろうか・・・。



ダハブは僕に教えてくれた。でもそれは、「表のダハブ」ではない。「裏のダハブ」だった。


道端で一緒に座って、屋台の「コシャリ」を食べた女の子の顔が、僕は忘れられない。


2013年11月21日。カイロでは広く名の知れた、ボロボロの日本人宿にて。



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