2014年3月9日。
《「世界三大ウザイ」という言葉を知っていますか?何だかんだ言ってもやっぱり快適なヨーロッパ。ここに来て考えてみました、「世界三大ウザイ」について・・・。》
※写真はモロッコ最後に滞在した町、シャウエンの夜景です。この景色のように、穏やかな心を持たないといけませんね・・・。
旅人の間でよく言われている言葉に、「世界三大ウザイ」というものがある。何がウザイのかというと、「ウザイ国」という意味だ。つまり、世界には3つのとってもウザイ国がある、ということなのだ。
それはどこかと言うと、「インド・エジプト・モロッコ」の3つを指す。長旅をしている人はほとんどが知っているのだが、ご存知なかった方は、そんな言葉もあるんだな~と覚えておいていただければと思います(笑)。
しかしこの言葉、僕にはちょっと違和感がある。世界には200ほどの国や地域が存在するが、その全てに行ったわけでもないのに、ウザイ国を3つ選ぶなんて果たしていかがなものか、とも思う。
全ての国や地域に滞在した人が言うならまだともかく、そうではない人間が勝手に「ウザイ国」を決めてしまうなんて、あまりよろしくはないであろう。僕はそう思う。
しかし!しかしだ。ではこの3つの国で実際に「ウザイと感じた経験」が多いか少ないかと問われれば・・・はい、そうですね。多いんですよ実際!メッチャ「ウザイ!」と思ったことがたくさんあるんですよ。すいません、少なくとも僕個人としては間違いなくそうなんです。
きっと多くの人が僕と同じ感覚なのだろう。だからこそ、この「世界三大ウザイ」という言葉が生まれたと思われる。だから、この言葉自体には異を唱えつつも、半分は賛成してしまう・・・というのが僕の立ち位置だ。
さてさて、ではどんな風に「ウザイ」のか?僕の経験を元に、ちょっとだけご紹介したいと思います!
例1)エジプト編「おい客引きども、いい加減にしつこいんじゃ、ボケ!」
とにかくしつこいんです、客引きが!バスや電車を降りた途端にやってくるおっさん達の群れ・・・。どんなに断ってもついてきて、もうホントに嫌になるんですよ!
エジプトの観光都市、ルクソールに着いた時のこと。僕は電車で行ったのだが、駅を出ると例によっておっさん達が群がってきた。彼らは宿泊施設のスタッフ達だ。
僕は泊まる安宿を決めていたので、「もう予約してあるから」と何度も何度も追っ払った。それでもまぁいつまでもついてくるついてくる!断っても無視しても、金魚のフンの様にいつまでもついてくる!そりゃウザイですよね。
そして話は宿のことではなく、「明日はどこに行くんだ」「マリファナ吸うか」など、どんどん面倒な方向に流れていく。下手すれば目的の宿に着くまでそのおっさん達は離れない。ルクソールのおっさん達は特にしつこく、僕が受付に行ってもまだ外で待っていた。どうやら次の日の遺跡観光のガイドの勧誘をしようとしていたようだ。
こんなことが毎回のように起きるんですから。どうですか?ウザイですよね・・・(笑)。
例2)インド編「オマエが勝手にやっといて、なんで金払わにゃならんねん、ボケ!」
とにかくしつこいんです、ガイドをするっていうおっさん達が!街を歩いていると次から次へと近寄ってきては「ガイド要らない?」と話し掛けてくるのだ。そして断っても無視しても、彼らはなかなかその場を立ち去らない。
インドのバラナシでのこと。僕は1人で街中を歩いていた。すると1人のおっちゃんがやって来て、ガイドをしてやると言うのだ。
当然僕は断った。しかしこのおっちゃん、無視をしている僕のすぐ横で勝手に説明をしまくるのだ。「ホントに必要ないからどっか行ってくれ」と言っても、「大丈夫、フリー(無料)だから!」と言って説明を続ける。フリーのわけないは分かっているので追い払おうとするのだが、一向に説明を止めない。
どうしようもないので僕は無視を続けた。そしてある程度終わったところで「オマエは俺の説明を聞いたんだから50ルピーのガイド料を寄越せ」となるわけです。寝言は寝てから言ってくれですよね、マジで!
こんなことが毎回のように起きるんですから。どうですか?ウザイですよね・・・(笑)。
例3」モロッコ編「あんたスゴイね、確かにウソではないがよくそんなことが言えるね、このボケ!」
これらの国ではタクシーに乗るのも一苦労。なんたって乗る前の約束と全然違っちゃうんですから。
アイト・ヘン・ハッドゥという遺跡を観に行った帰りのことだ。もう1人の日本人とワルザザードという街に戻るために一緒にタクシーに乗ったのだが、乗る前の交渉では「1人10ディルハムずつ、2人で20ディルハム」と約束をした。
しばらくは順調に進んだ。しかしある所で突然タクシーが止まった。
どうしたのかと聞くと、「ほら、ワルザザードだよ」と言うのだ。しかしそこは超街外れ。確かにワルザザードなのは間違いないが、な~んもない所で僕たちを降ろそうとするのだ。そして街の中心部まで行きたければ、もう10ディルハムずつ払え!となるわけだ。
もう溜め息ですよ。そりゃ確かにワルザザードなのは間違いないですが、普通街の中心までのことを指しますよね。殴り倒してやりたい気持ちを抑えながら押したり引いたり交渉し、なんとか20ディルハムで街の中心まで行くことができた。
こんなことが毎回のように起きるんですから。どうですか?ウザイですよね・・・(笑)。
ということで、僕が経験した「世界三大ウザイ」のほんの一例をちょっと挙げてみました。長旅をしている人、したことがある人なら、たぶん納得していただけるのではないでしょうか(笑)。
しかしですね、そうは言ってもこの3つの国は日本人に人気のある国ですし、僕も3つともかなり好きな国にランクインします。確かにウザイのはウザイのですが、その中に何というか、その国の温かさというか人間らしさというかユーモアさというか、そういうものも含まれているのかな、と思うんです。
「世界三大ウザイ」と言いながらも、ほとんどの旅人がこの3つの国は必ず訪れるし、特にインドやエジプトは長期滞在者も多い。物価が安いという面もあるのだろうが、ホントにウザくてしょうがないなら、きっとみんな出ていくはずなのだ。
それなのにたくさんの人が長居するということは、やはり「ウザイという魅力」があるのでしょう。確かにウザイ、しかしそれがまた何故か魅力の1つ・・・そう考えると、何だかとっても面白いものだ!
人間関係もそうかもしれない。イライラするなら放っておけばいいのに、何だかいちいち気に障って黙っていられない人ってけっこういるものだ。どういう訳だかどうしても口出ししたくなる。それってもしかしたら、自分にとってのその「ウザさ」に「魅力を感じて」いるのかもしれない。
僕は今ポルトガルにいるのだが、これから東へ東へとヨーロッパを横断していく予定だ。僕はこのヨーロッパという地域で何を感じるのだろう。さ~ていよいよヨーロッパ!また明日からが楽しみだ~!
2014年3月9日。やっぱり先進国なんだなぁ・・・としみじみ感じてしまう、とっても綺麗で便利なリスボンの安宿にて。
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《「世界三大ウザイ」という言葉を知っていますか?何だかんだ言ってもやっぱり快適なヨーロッパ。ここに来て考えてみました、「世界三大ウザイ」について・・・。》
※写真はモロッコ最後に滞在した町、シャウエンの夜景です。この景色のように、穏やかな心を持たないといけませんね・・・。
旅人の間でよく言われている言葉に、「世界三大ウザイ」というものがある。何がウザイのかというと、「ウザイ国」という意味だ。つまり、世界には3つのとってもウザイ国がある、ということなのだ。
それはどこかと言うと、「インド・エジプト・モロッコ」の3つを指す。長旅をしている人はほとんどが知っているのだが、ご存知なかった方は、そんな言葉もあるんだな~と覚えておいていただければと思います(笑)。
しかしこの言葉、僕にはちょっと違和感がある。世界には200ほどの国や地域が存在するが、その全てに行ったわけでもないのに、ウザイ国を3つ選ぶなんて果たしていかがなものか、とも思う。
全ての国や地域に滞在した人が言うならまだともかく、そうではない人間が勝手に「ウザイ国」を決めてしまうなんて、あまりよろしくはないであろう。僕はそう思う。
しかし!しかしだ。ではこの3つの国で実際に「ウザイと感じた経験」が多いか少ないかと問われれば・・・はい、そうですね。多いんですよ実際!メッチャ「ウザイ!」と思ったことがたくさんあるんですよ。すいません、少なくとも僕個人としては間違いなくそうなんです。
きっと多くの人が僕と同じ感覚なのだろう。だからこそ、この「世界三大ウザイ」という言葉が生まれたと思われる。だから、この言葉自体には異を唱えつつも、半分は賛成してしまう・・・というのが僕の立ち位置だ。
さてさて、ではどんな風に「ウザイ」のか?僕の経験を元に、ちょっとだけご紹介したいと思います!
例1)エジプト編「おい客引きども、いい加減にしつこいんじゃ、ボケ!」
とにかくしつこいんです、客引きが!バスや電車を降りた途端にやってくるおっさん達の群れ・・・。どんなに断ってもついてきて、もうホントに嫌になるんですよ!
エジプトの観光都市、ルクソールに着いた時のこと。僕は電車で行ったのだが、駅を出ると例によっておっさん達が群がってきた。彼らは宿泊施設のスタッフ達だ。
僕は泊まる安宿を決めていたので、「もう予約してあるから」と何度も何度も追っ払った。それでもまぁいつまでもついてくるついてくる!断っても無視しても、金魚のフンの様にいつまでもついてくる!そりゃウザイですよね。
そして話は宿のことではなく、「明日はどこに行くんだ」「マリファナ吸うか」など、どんどん面倒な方向に流れていく。下手すれば目的の宿に着くまでそのおっさん達は離れない。ルクソールのおっさん達は特にしつこく、僕が受付に行ってもまだ外で待っていた。どうやら次の日の遺跡観光のガイドの勧誘をしようとしていたようだ。
こんなことが毎回のように起きるんですから。どうですか?ウザイですよね・・・(笑)。
例2)インド編「オマエが勝手にやっといて、なんで金払わにゃならんねん、ボケ!」
とにかくしつこいんです、ガイドをするっていうおっさん達が!街を歩いていると次から次へと近寄ってきては「ガイド要らない?」と話し掛けてくるのだ。そして断っても無視しても、彼らはなかなかその場を立ち去らない。
インドのバラナシでのこと。僕は1人で街中を歩いていた。すると1人のおっちゃんがやって来て、ガイドをしてやると言うのだ。
当然僕は断った。しかしこのおっちゃん、無視をしている僕のすぐ横で勝手に説明をしまくるのだ。「ホントに必要ないからどっか行ってくれ」と言っても、「大丈夫、フリー(無料)だから!」と言って説明を続ける。フリーのわけないは分かっているので追い払おうとするのだが、一向に説明を止めない。
どうしようもないので僕は無視を続けた。そしてある程度終わったところで「オマエは俺の説明を聞いたんだから50ルピーのガイド料を寄越せ」となるわけです。寝言は寝てから言ってくれですよね、マジで!
こんなことが毎回のように起きるんですから。どうですか?ウザイですよね・・・(笑)。
例3」モロッコ編「あんたスゴイね、確かにウソではないがよくそんなことが言えるね、このボケ!」
これらの国ではタクシーに乗るのも一苦労。なんたって乗る前の約束と全然違っちゃうんですから。
アイト・ヘン・ハッドゥという遺跡を観に行った帰りのことだ。もう1人の日本人とワルザザードという街に戻るために一緒にタクシーに乗ったのだが、乗る前の交渉では「1人10ディルハムずつ、2人で20ディルハム」と約束をした。
しばらくは順調に進んだ。しかしある所で突然タクシーが止まった。
どうしたのかと聞くと、「ほら、ワルザザードだよ」と言うのだ。しかしそこは超街外れ。確かにワルザザードなのは間違いないが、な~んもない所で僕たちを降ろそうとするのだ。そして街の中心部まで行きたければ、もう10ディルハムずつ払え!となるわけだ。
もう溜め息ですよ。そりゃ確かにワルザザードなのは間違いないですが、普通街の中心までのことを指しますよね。殴り倒してやりたい気持ちを抑えながら押したり引いたり交渉し、なんとか20ディルハムで街の中心まで行くことができた。
こんなことが毎回のように起きるんですから。どうですか?ウザイですよね・・・(笑)。
ということで、僕が経験した「世界三大ウザイ」のほんの一例をちょっと挙げてみました。長旅をしている人、したことがある人なら、たぶん納得していただけるのではないでしょうか(笑)。
しかしですね、そうは言ってもこの3つの国は日本人に人気のある国ですし、僕も3つともかなり好きな国にランクインします。確かにウザイのはウザイのですが、その中に何というか、その国の温かさというか人間らしさというかユーモアさというか、そういうものも含まれているのかな、と思うんです。
「世界三大ウザイ」と言いながらも、ほとんどの旅人がこの3つの国は必ず訪れるし、特にインドやエジプトは長期滞在者も多い。物価が安いという面もあるのだろうが、ホントにウザくてしょうがないなら、きっとみんな出ていくはずなのだ。
それなのにたくさんの人が長居するということは、やはり「ウザイという魅力」があるのでしょう。確かにウザイ、しかしそれがまた何故か魅力の1つ・・・そう考えると、何だかとっても面白いものだ!
人間関係もそうかもしれない。イライラするなら放っておけばいいのに、何だかいちいち気に障って黙っていられない人ってけっこういるものだ。どういう訳だかどうしても口出ししたくなる。それってもしかしたら、自分にとってのその「ウザさ」に「魅力を感じて」いるのかもしれない。
僕は今ポルトガルにいるのだが、これから東へ東へとヨーロッパを横断していく予定だ。僕はこのヨーロッパという地域で何を感じるのだろう。さ~ていよいよヨーロッパ!また明日からが楽しみだ~!
2014年3月9日。やっぱり先進国なんだなぁ・・・としみじみ感じてしまう、とっても綺麗で便利なリスボンの安宿にて。
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