世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【ふじもん世界放浪「放学記」第6章ヨーロッパ編 「やっぱりここは先進国」僕の答えのない思い。】

2014-03-12 04:14:17 | 日記
2014年3月11日。

《僕は常々言ってきた。「発展途上国とか先進国とかいう言葉は嫌いだ」と。しかしやっぱり感じる。ここは「先進国」なのだと・・・。》

モロッコからジブラルタル海峡を渡り、僕はスペインへとやって来た。

ここはスペインの首都・マドリッド。いかにも「ヨーロッパ」という街並みが広がる。


早朝、僕はマドリッド中心部にあるレティーロ公園を散歩していた。


スポーツギアに身を包み、ジョギングで汗を流すおじさんたち。


犬の散歩を楽しむおばちゃんたち。


公園内の池でボートに興じる兄ちゃんたち。



それを見て、僕は思う。

「ああ、先進国に来たんだなぁ・・・」と。


ジョギングをすることも犬の散歩をすることもボートに乗ることも、みんな「生きるため」にやっているのではない。それは全て、彼らにとっては「余暇」なのだ。


もし発展途上国だったら・・・。

ジョギングは「余暇」ではないだろう。きっと数キロも離れたところに水を汲みに行くのかもしれない。それは「生きていく」ために・・・。

犬を飼うことは「趣味」ではないだろう。山羊や羊を追い立てるために必要に応じて飼っているのだ。それは「生きていく」ために・・・。

ボートに乗ることは「スポーツ」ではないだろう。主に漁のために乗るものだ。それは「生きていく」ために・・・。


ジブラルタル海峡なんて、フェリーでほんの1時間ほどだ。たったの1時間。それなのに、そこには大きな「差」がある。

何なんだろうなぁ、この「差」は。

何なんだろうなぁ、この「違い」は。



「生きていく」ための最低限の基盤は揃っている。それが先進国だ。だからそこには「余暇」というものが生まれる。

「生きていく」ために精一杯で、今日の食事すらままならないこともある。それが発展途上国だ。だからそこには「余暇」などが生まれる余地はない。


憤りを感じるなぁ、やっぱり。

何かおかしいなぁと思うんだよな、やっぱり。



でも、こんなことを思う自分がハッキリと僕の中にいる。

「ああ、俺は先進国の日本という国に生まれてよかったなぁ。発展途上国に生まれなくてよかったなぁ。」

この思いって悪なのかな・・・。人間ができていない証拠かな・・・。


でもきっと誰だって、「貧しい世界」に生まれたいとは思わないはずだ。

それに発展途上国の現状を、僕は何とかできないものかと心から思っている。どうでもいいだなんて思っちゃいない。

だけど、日本に生まれてよかったなぁと思っている自分がハッキリといる。

その思いを持つこと自体が、やっぱり罪なのかな・・・。


よく分かんねぇや。ダメだ、俺には難しすぎるわ。


僕はこれからしばらく、いわゆる先進国を旅していく。ヨーロッパを抜ける時、僕は何を「感じて」いるのだろう。

少しは「何か」の答えに近付けているのかなぁ・・・。


2014年3月11日。何だか微妙な雰囲気でちょっと居心地が悪いマドリッドの安宿にて。



世界一周 ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。「いいね!」と思っていただけたら、バナーにクリックをお願い致します!