世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【ふじもん世界放浪「放学記」第6章ヨーロッパ編 一触即発!ドミトリー人間模様物語inドイツ。】

2014-03-26 04:08:51 | 日記
2014年3月25日。


《世界には色々な安宿がある。色々な人がいて、色々な人間模様がある。ここはドイツの中堅都市、フランクフルト。僕はこの地で、今までにない初めての経験をすることになった・・・!》


僕は一応それなりに世界中を周っているし、それなりに色々な安宿を経験してきている。ドミトリー形式の安宿も数多く泊まってきている。

しかし僕はこのフランクフルトの安宿で、なかなかに面白い経験をすることになった。


先日、僕はフランクフルトに到着し、いつものようにチェックイをした。

そして部屋に入ると、そこには1人の日本人がいた。

とても話しやすい若者で、何かと雑談を色々と交わしていたのだが、突然彼は面白いことを言った。

「この部屋は大変なんですよ。夜も電気を消せないんです。」

夜も電気を消せない?意味が分かりませんよね。僕は彼に問い質した。すると、

「いや、隣のベッドにジャマイカ人のカップルがいるんですけど、どうやら電気が点いていないと寝られないらしいんですよ。だから電気を消すと怒るんです。もう大変ですよ。」


なんだと?一晩中電気を点けときゃなきゃいけないだと?そんな馬鹿な話があるか!

だいたいここはドミトリー、みんなで1つの部屋を共有するのだ。そんな幼稚園児みたいなやつはドミトリーに泊まるんじゃねぇ!個室に行きやがれ個室に!


な~んてことを一瞬思ったが、「ホントかなぁ」とちょっと疑ってもいた。そして問題の夜がやって来たのだが・・・。


※ここが事件の現場となったドミトリールーム。僕のベッドは右側の上でした。


リビングで色々作業をしていた僕は、24時近くに部屋に戻った。すると・・・

電気が点いているのだ、煌々と!それを見て僕は思った。

「ま、まさかあの話は本当なのか・・・?」

普通なのかもしれないが、僕は明るい中で寝るのはちょっと苦手だ。さーてどうしたものかと思いながら寝る準備をしていると、隣のベッドの1人の白人がのそっと起き上がり、電気を消しに行った。

時間はもう午前0時になる。電気を消してしかるべき時間だ。


そして事件は起こった。


その白人が電気を消した瞬間、カップルの男性の方がすかさず電気を点けた。白人の男性にしてみれば、意味が分からない。「え?何しとんの?」という感じでまた電気を消す。そして男性が電気を点ける。

白人は当然問い質す。「なんで電気を点け直すんだ?」と。

ジャマイカ人男性は答える。「彼女は明るくないと寝られないんだ。だから電気を消さないでくれ。」

当然白人は反論する。「何を言っているんだ?こんなに明るくちゃみんな眠れない。ここはみんなの部屋だ、勝手なことを言うな!」

まさに正論だ。

すると、ジャマイカ人男性は返す。「みんな?みんな横になって寝ているじゃないか。文句を言っているのはオマエ一人だ。」

白人は返す。「アホか?みんな黙って寝ているけど、本当は電気を消したいんだよ。そんなことも分からないのか?」

お互いの言い合いはヒートアップし始めていた。さ~ヤバいぞ、ヤバくなってきたぞ。ちょっとどちらかが手を出しそうなくらいの雰囲気になってきたぞ~!


さて、ちょっとここで整理。


どう考えても、このジャマイカ人カップルはおかしですよね?たま~に真っ暗になると寝られないとかいう人を見受けますが、まぁそれはそれで仕方ないと思う。しかしここはドミトリーの部屋。10人くらいで1つの部屋を一緒に使っているのだ。それなのに「私明るくないと寝られないの~」などとほざいて電気を消さないなど、非常識にもほどがある!だったら個室に泊まれ!このどあほうめ!


さぁここでワタクシふじもんはどう動いたか?ちょっとマジでバイオレンスな臭いがしてきたので、僕は白人側に味方して間に入った。

そして僕は言った。

「ドミトリーの意味は分かりますか?ここはみんなが使う部屋なんです。あなただけの部屋ではないんです。寝る時は電気を消すのが世界の常識なんですね。分かりますか?もしあなたが電気が点いていないと寝られないというのなら、ドミトリーに泊まるべきではない。みんなで使う以上はルールと常識があるんです。そこを分かってもらえますか?だから電気を消すべきです。それに耐えられないのなら、あなたはこの部屋から出ていくべきです。」

(もちろん英語ですが、本当にこう言いました。)

やがてもう1人別の白人も僕たちの方に加勢をし、ジャマイカ人カップルは形勢不利になった。すると、白人男性の1人が持っていたピンク色のフィルム(なぜこんなラブホテルの色みたいになるフィルムを彼が持っていたのかは謎なのだが)を電灯に張り、その夜は何とかそれで寝るという結論になった。


しかしですよ、それでもかなり明るいんですよ!でもジャマイカ人の女性が「真っ暗はいや、真っ暗はダメ~!」と駄々をこねるので、もうみんな仕方なくフィルムを張ることで妥協したという感じなんです。もうみんな眠くて仕方なかったし。


しかしですよ、僕は知っているんです。午前4時頃飲み過ぎたビールのせいかトイレで僕が起きた時、ピンク色のフィルムはしっかり剥がされていたことを・・・!


まぁ僕も眠かったのでおしっこの後もすぐに眠ることが出来たのでよかったのだが、これはなかなか愉快な事件だった。

世界中色々な国の人とドミトリーの部屋で共に過ごしてきましたが、電気を消せない人がいたのは初めてですよ!正直ホントはかなーりムカつきましたよ!電気を消せないのにドミトリーに泊まる神経が分からないし、それに文句を言われても言い返せる神経がもっと分からない。頭おかしんちゃうか?と、マジで思ってしまいましたよ。


しかし僕はもう1泊この部屋に泊まるのだ。さて今夜はどうなるのかと思いながら、次の日の午後に部屋に戻ってみると、そのカップルの荷物はごっそりなくなっていましたとさ。どうやら宿を出ていったようですね。めでたしめでたし(笑)。


ではないんです。実は僕は知っていた。電気も大問題だったが、実は昨夜ジャマイカ人カップルに文句を言っていた白人男性の体臭が尋常ではなく、そちらも超大問題だということを・・・!


2014年3月25日。宿の裏側は実は麻薬街で、あちこちでハッパを吸ったり注射を打ったりしているというちょっとダークなフランクフルトの安宿にて。





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