京都の町屋シリーズを再開します。
撮影はコロナ発生前です。
京都の町屋下京区、第36回です。
京念珠師中野伊助
創業は明和元年、1764年。当代で10代目。
増田紙工所
和田卯
和風照明器具
富*家
源語伝説 夕顔之墳
夕顔は『源氏物語』の登場人物で,乳母の「五条なる家」付近の荒れ果てた家に住んでいるところを,光源氏が見い出し,通った女性である。夕顔が家前に咲いていたことからこう呼ばれた。この石標は夕顔伝説の地を示すものである。なお,この石標の建つ町内を夕顔町という。
岸*家
三軒町屋
装和(株)
京都の町屋外観の特徴
屋根
一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
格子は戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
店の間の外観
軒下に水引暖簾、大戸に印暖簾を掛けます。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。