てくてくの事務所から沼袋駅へ行く通りのことを普段何気なく「バス通り」と呼んでいます。
バス通りという名前からは「バスが中心の通り」が連想されますが、実際はバスにとって過酷な通りです。
道幅が狭くて歩行者も多く、バスと路肩のすき間を歩行者や自転車がスルスルとすり抜けていきます。
路肩に車が止まっていたりすると、その度にバスは停止を余儀なくされます。
停止を余儀なくされた場合、バスの運転手さんは基本的に「待つ」姿勢を保ちます。
待っているうちにだんだん後続の車が溜まってきて、運転手さんの心中は決して穏やかではないはずですが、平静を保って待ち続けます。
そういうのを見ていると、ささやかな感動を覚えます。
待つことって意外と難しいですからね。
何事もそうですが、焦って何かを中途半端に行ってしまうと事故につながる恐れがあります。
しっかり「待つ」ことで「いつも通り」を維持することをバス通りのバスから学びたいと思います。
安田
バスの運転手さんは、「待つ」なのか?と思います。
駐車している車の運転者の気持ちになっていればどうですか?
後ろに車がつながっても、何があっても「安全に運行する」という仕事の目的があれば、慌てないと思います。
介護員は利用者と気持ちを合わせるのが仕事です。介護員が「待つ」のは利用者が「待つ」時です。
介護員=利用者ですから、動作を利用者と一緒にしています。利用者が何かをしているのに介護員が「待つ」ということはありません。介護の場合、「待つ」になるのは介護員が「自分」になる時で、それは仕事とは言えません。
バスの運転手さんとプライベートで運転している人の違いは、仕事の介護員とボランティアや家族や友人との違いと似ていますね。