京都に住んでいた時は、ヘルパーとしてもプライベートでも参加していた
国際障害者年連続シンポジウム。
京都のJCILが中心となって毎回とても充実した内容のシンポジウムを開催されていました。
コロナ禍以降、オンライン参加ができるようになりました。
参加してみて、
障害のある当事者の方々が地域移行の支援者として何年にも渡る活動を発表され
コロナ禍真っ只中でのリアルな状況や苦悩が伝わってきて凄かったし、
さらには京都市の障害福祉課の係長の方々、城陽市にある入所施設の所長さんも
それぞれの立場から発言し、そして当事者の方々の手探りの状況を直接聞く。
最後の研究者の方のお話では、
障害者権利条約の基に、世界水準と比較した日本の地域移行の状況も知ることができ、大変有意義でした。
カナダとスウェーデンのグループホームは、
入居人数も最大5人(だったかな?)までで、完全個室(バス・トイレも郵便受けも、1人1人分かれている)、
スウェーデンでは1人40平米以上の個室(羨ましい…)、グループホームと看板を掲げる事は禁止、などなど
管理管理のプチ施設化した日本のグループホームとは全く違う。
その上でさらに、グループホームではなく地域で個人として暮らせるようにという方針だそう。
2022年の夏、日本が障害者権利条約を批准したその後のチェックが入るため
このままでは日本の方向性は世界とどんどん離れていくというお話で、
入所施設の所長さんも
「驚いた。私たちも地域移行を進めるために連携して私たちのできることをしていきたい」と
感想をおっしゃっていました。
当事者 対 行政、
自立生活 対 入居施設、
当事者 対 親、
社会モデル 対 医療モデル 等、
対立構造になりがちなところを、
世界的に見るとこうだよ、国際条約を批准したからには皆で連携を取り合って良くしていこう、という
メッセージに溢れた、素晴らしいシンポジウムでした。
今年は2日に渡っての開催で、第2回目は2月3日(木)13:00〜16:30です。
無料で予約も要りませんので、ぜひぜひご参加ください。
昨年は、JCILのYouTubeチャンネルに後日アップロードされていましたので、
また視聴できるようになるかもしれませんね。
市川
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