政府の記者会見等、正確な情報の入手と、
最悪の事態回避のための準備と心構えを
危機感をもって落ち着いて準備する必要があると思います。
まず、最大限の節電と、最大限の協力体制を!!!
気象庁の発表によると、
今後3日以内にM7程度の余震または地震の起きる確率は70%。
どこで起きるのかはわからないそうです。
もし回避できない場合、首都圏も被爆圏内に入る可能性があります。
現場で必死に回避の作業に当たられている方々に心より感謝申し上げます。
どうか、全面回避できますように
以下、原子力安全・保安院より転載です。
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原子力災害発生時の住民としての対応
◎原子力発生時の住民としての対応 | 防災のしおり .
原子力災害とは、原子力発電所等において放射性物質 (放射能)や放射線が漏れてしまい、
国民の生命、身体又は財産に被害が生じることを言います。
しかし、実際には、多重の防護設備や万一の事故時における教育を十分に受けた運転員等の的確な対応などにより、
そのような事態に至ることは殆ど考えられません。
万々が一、事故が発生して、放射性物質が放出されるような事態になったと想定した場合でも、
住民の皆さんの健康に影響を与え得るほどの量が放出されるまでにはかなりの時間があります。
国・自治体から出される情報を正確に入手し、落ち着いた行動をとることが重要です。
ここでは、原子力災害が発生した時に、住民の方々が取るべき行動について、説明します。
◎原子力災害発生時の広報活動
原子力事業者からの通報を受け、国・自治体が住民へ影響を与える可能性があると判断した場合、(実際は予防措置的に十分に時間的な余裕をもって)様々な通報手段により必要な情報と指示が住民へ出されます。
広報手段には、「防災行政無線」、「ケーブルテレビ」、「有線ラジオ」、「公共放送」、「インターネット」等があります。
ここで、大切なことは、正確な情報を入手することです。
◎事故情報入手時の注意事項
原子力施設での事故情報を入手した場合に、大切なことは、次のことです。
(1)あわてずに近隣の人と情報を確認しあうこと。
(2)お年寄りや体の不自由な方に声をかけ援助すること。
(3)噂やデマに惑わされず、冷静・沈着な行動をとること。あわてない!!
(4)緊急時の活動を円滑に進める上での妨げになるため、電話は使用しない。
◎原子力災害発生時の指示内容
原子力施設から放出が予想される放射性物質の量と気象条件より計算される住民への予測被ばく線量に応じて、防護対策指示が出されます。
指示には次の3種類があります。
(1)予測被ばく線量が小さい時→屋内退避措置
(2)屋内退避よりもある程度の被ばくが予測され、放射線からの影響を低減する必要がある時
→コンクリート屋内退避措置
(3)予測被ばく線量が大きい時→避難措置
◎防護対策指示が出される基準
「屋内退避及び避難に対する指標」は原子力安全委員会が「原子力施設等の防災対策について」(防災指針)の中で提案されています。
この指標で示された予測線量は、何の対策も講じず、屋外に居続ければ受けると予想される線量で、
わたしたちが日常生活の中で1年間で受ける自然放射線量の4年から20年分に相当します。
◎屋内退避措置
原子力施設での事故が進展すると、町から住民へは、予防的な措置として屋内退避の指示が出されます。
あわてることはないので、落ち着いて行動しましょう。
◎屋内退避措置が出された場合の注意事項
屋内退避勧告が出された場合には、速やかに家の中に入り、次のことを行って下さい。
(1)外気が入ってくるのを防ぐため、「窓を閉める」、「換気扇を止める」。
(2)家の中にあった物は飲んだり食べたりできるが、念の為、食品にラップをして冷蔵庫へ入れる。
(3)飲料水を密閉容器に確保する。
(4)外にいた人は顔と手をよく洗い、指示に応じシャワーを浴びる。
(5)外で着ていた服をビニール袋に入れ、他の服と区別するため、しっかりと口を閉じる。
◎コンクリート屋内退避措置が出された場合の注意事項
コンクリート屋内退避の指示が出された場合は、放射線をさえぎる効果が高いコンクリート建屋に退避します。
退避場所は地域ごとに決まっていますので、テレビ・ラジオ・防災行政無線等からの指示に注意して下さい。
次のことを行って下さい。
(1)電気を消し、ガスの元栓を締める。
(2)窓やドアを閉め、鍵を掛ける。
(3)お年寄りや体の不自由な人に声をかけ、援助する。
(4)時間的に余裕があるので、落ち着いて行動する。
◎屋内とコンクリート屋内の違い
放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線があります。
この中で、一番透過力の強い放射ガンマ線でも厚いコンクリートで遮へいすることが可能です。
そのために、放射線が強い場合はコンクリートの屋内に退避します。
◎避難措置が出された場合の注意事項
避難の指示はより多くの被ばくを受けることが予測され、より安全な場所へ避難することが必要と判断された場合に出されます。
避難場所は地域ごとに決まっていますので、テレビ・ラジオ・防災行政無線等の指示に注意し、事前に確認しておくことが重要です。
注意すべきことは、次のとおりです。
(1)電気、ガス、水道の元栓を締める。
(2)戸締りをする。
(3)時間的に余裕があるので、落ち着いて行動する。
(4)車は使用せずに、用意されたバスを使う
(5)避難所では係員の指示に従う。
◎放射性ヨウ素とヨウ素剤 の服用
原子力施設から放出される物質の中で人体に及ぼす放射性物質のひとつに放射性ヨウ素があります。
放射性ヨウ素とは、燃料のウラン が核分裂した際に作られる物質の1つであり、原子力災害に至るような大きな事故が発生した場合に原子力施設から放出される可能性があるものです。
放射性ヨウ素は、呼吸したり、物を食べたりして体内に入ると喉の甲状腺に集まりやすく、大量に集まった場合は甲状腺ガンなどの障害をもたらすといわれています。
安定性の(放射線を出さない)ヨウ素剤 を服用することにより、
放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれることを阻止することができます。
ヨウ素剤 は役場や保健所などに保管されており、放射線ヨウ素が原子力施設外へ放出されることが予想される場合には、避難所へ配備され住民へ配られることになっていますが、年齢に応じて服用量に差があるなど服用条件がありますので専門家の意見に従うことが重要です。
◎飲食物摂取制限
放射性物質を含む食べ物を食べることによる被ばくを防ぐため、飲食物摂取制限があります。
飲料水や牛乳に含まれる放射性ヨウ素の量が1kg当たり300ベクレル 、野菜類で1kg当たり2000ベクレル を超えるものが見つかった場合には飲食物摂取制限が検討されます。
飲食物が汚染されている恐れがある場合には、それらの飲食が制限されたり、出荷が禁止されたりする場合もありますので、テレビ・ラジオ・防災行政無線等の指示に従って下さい。
◎服装と荷物
服装は肌をさらさないものが良く、特にフード付きのコートがお勧めです。
雨や雪の時は長靴に手袋をするとより良いでしょう。
避難袋の中には、懐中電灯、携帯ラジオ、着替えを入れます。
これは、原子力災害に限ったものではないので、普段から、いざという時のために準備しておくべきものです。
◎まとめ
原子力施設の事故の情報に際し、大切なことは次の3点です。
(1)落ち着いて行動する。
(2)正確な情報を入手する。
(3)近所の人と協力する。
◎原子力災害発生時の住民としての対応
http://www.nisa.meti.go.jp/genshiryoku/bousai/taio.html